アトピー性皮膚炎(予防) 新生児期からの保湿剤塗布は、『気候』によっては保湿剤を塗る回数を調整したほうが良いかもしれない? 新生児の保湿剤塗布によるアトピー性皮膚炎予防の効果:気候による影響の可能性 ■ リスクの高い乳児から保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎を予防できる可能性が指摘されています。 ■ この予防法は、英国、米国、日本の研究によって支持されていますが、英国の大規模試験BEEP試験やスウェーデンで行われたPreventADALL... 2024年4月18日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) ”保湿剤”の塗布は新生児の皮膚バリア機能を下げ、食物アレルギーの発症リスクを上げる? 赤ちゃんへの”保湿剤”の塗布が食物アレルギーを引き起こす可能性 - 最新の研究から見えてきた関係 ■ 食物アレルギーは、特に皮膚バリアが低下している、もしくは炎症を起こしている場合に、『経皮感作』を通して食物アレルゲンへ感作が起こり得ます。 ■ Lackらの二重抗原曝露仮説は、食物アレルゲンへの感作は皮膚へさらされて起... 2024年4月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 保湿剤の塗布は、アレルギーマーチを予防するかもしれない 保湿剤で予防できる?アトピー性皮膚炎とアレルギーマーチ。 ■ アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎といったアレルギー疾患は、特に先進国を中心に少なくない病気です。 ■ アレルギー疾患は、特に小さい子どもの時にアトピー性皮膚炎から始まり、気管支喘息やアレルギー性鼻炎を発症するといった、いわゆる『... 2024年4月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブ(商品名デュピルマブ)は結節性痒疹に有効か? 結節性痒疹に対するデュピルマブの効果は? ■ 結節性痒疹は、長期間にわたるかゆみと結節(しこり)が特徴の慢性的な皮膚の炎症です。 ■ 結節性痒疹の治療難易度は高く、既存の治療方法では効果が不十分であったり、副作用が問題になってきます。 ■ デュピルマブ(デュピクセント)は、炎症を引き起こすサイトカイン、IL-4とIL-... 2024年4月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) 子どものアトピー性皮膚炎は学習障害を起こしやすくなるかもしれない 子供のアトピー性皮膚炎が学力や記憶障害に影響?米国の大規模研究の結果が報告されています。 ■ 小児のアトピー性皮膚は、睡眠や注意力に影響し、学力を落とすことがあるとしられています。 ■ しかし、実際には、どの子供が特にアトピー性皮膚炎の影響を受けやすいかは十分にわかっていませんでした。 ■ 最近、米国における大規模研究... 2024年3月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 免疫抑制薬タクロリムス軟膏とPDE4阻害薬クリサボロール軟膏に、子どものアトピー性皮膚炎に対する効果の差はあるか? アトピー性皮膚炎に対し、さまざまな新規外用薬が登場しているが、その比較はできる? ■ 先日X(旧Twitter)をみていると、なんだか?なポストがありました。 ■ ある薬剤師さん(?)のポストであり、免疫抑制薬タクロリムス(商品名プロトピック)軟膏がストロングクラスの効果で顔と頸部にしか使えない、PDE4阻害薬ジファミ... 2024年3月16日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 内服JAK阻害薬バリシチニブ(商品名オルミエント)は、2歳以上の中等症以上のアトピー性皮膚炎に有効である:BREEZE-AD PEDS試験 アトピー治療の急速な進展。小児もその恩恵が広がりつつあります。 ■ アトピー性皮膚炎に対する全身投与する薬剤は急速に進歩し、外用薬と全身治療薬(内服薬・注射薬)の手数が増えました。 ■ そのうち外用薬は、生後3ヶ月・6ヶ月から使用できる新規薬が2種類となり、かなり治療が改善されました。 ■ まだ数がすくないのが全身治療... 2024年3月10日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブは、アトピー性皮膚炎のある5歳未満の子どもの感染症を減らす? 生後6ヶ月から使用できるようになったデュピルマブは、子どものアトピー性皮膚炎に有効かつ、感染リスク減少に効果があるかもしれない ■ アトピー性皮膚炎は、小児で発症することが多い病気です。 ■ アトピー性皮膚炎があると、さまざまな皮膚の感染症を発症しやすくなり、黄色ブドウ球菌やヘルペスなどが原因になることが多いです。 ■... 2024年2月23日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 内服JAK阻害薬は、アトピー性皮膚炎以外のアレルギー疾患に有効か? デュピルマブは喘息・アレルギー性鼻炎にも効果的。では、内服JAK阻害薬は? ■ アトピー性皮膚炎の全身治療薬が増えてきていて、とくにデュピルマブは喘息やアレルギー性鼻炎にも有意な効果があることが示されています。 ■ しかし、内服JAK阻害薬が、喘息やアレルギー性鼻炎に有効かどうかのデータは不足していました。 ■ そして... 2024年2月14日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 生後6ヶ月から5歳の重症アトピー性皮膚炎に対する、デュピルマブの有効性と安全性は? デュピルマブを含む新治療法の登場と小児アトピー性皮膚炎の進展 ■ アトピー性皮膚炎は、そもそも小児に発症することが多い病気です。 ■ 特に6ヶ月から5歳の子どもの中で、約12%がアトピー性皮膚炎であったという報告もあります。 Silverberg JI, Barbarot S, Gadkari A, et al. At... 2024年2月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 水分を多く摂ると、皮膚の水分量も増えるのか? 水分摂取習慣があると、角層水分量も増えるのか? ■ 角層には皮膚を健康に保つために水分が保持されています。角層のタンパク質は、お互いに強く接着されていて、水分が肌から逃げ出さないように守っているのです。 ■ すなわち、皮膚水分量で、皮膚の健康度、バリア機能を推測することができるわけですが、コルネオメトリーというセンサー... 2024年2月1日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(診断) デュピルマブ使用中のアトピー性皮膚炎の重症度を、もっとも反映するバイオマーカーはなにか? 日本におけるデュピルマブ投与患者に関するアトピー性皮膚炎のバイオマーカー研究 ■ アトピー性皮膚炎は、様々なフェノタイプが存在し、それぞれが不均一な要因を持っています。 ■ そして、リスク要因、重症度、予後、薬剤の効果及び副作用に関して個人差が大きいことから、それらを評価するためには、バイオマーカーの特性を理解し、適切... 2024年1月22日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 保湿成分の含まれた保湿剤は、角層を強化して、より改善させる可能性がある 角質層のバリア機能向上に寄与する保湿成分とその効果に関する研究の概要は? ■ 角質層は、皮膚バリア機能の多くを担います。 ■ そして保湿剤として、皮膚に特定の脂質を塗ることで角層のバリア機能を改善させる可能性があります。 ■ とはいえ、どの保湿成分がよいかは、検討の余地があるでしょう。 ■ 保湿剤の保湿成分としては、さ... 2024年1月21日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) アトピー性皮膚炎発症予防において、Fam's baby保湿剤は、2e(デューエ)保湿剤より有効か?:PAF試験 新生児期のアトピー性皮膚炎予防における保湿剤の効果。どの保湿剤がより有効か? ■ 2014年に日本からの先行研究において、資生堂の2e(デューエ)という保湿剤を1日1回以上、毎日使用すると、ワセリンと比較してアトピー性皮膚炎の発症率が有意に低下することが報告されました。 ■ そして現在、新生児に対し、毎日保湿剤を塗るこ... 2023年12月16日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に、アレルゲン免疫療法は有効か?:システマティックレビュー&メタアナリシス アトピー性皮膚炎におけるアレルゲン免疫療法の有効性は? ■ 皮下免疫療法(SCIT)や舌下免疫療法(SLIT)といったアレルゲン免疫療法(AIT)は、アレルゲンに対するアレルギーに対する効果的な治療法です。 ■ たとえば、アレルギー性鼻炎にはとても有効ですし、舌下免疫療法が広く普及してきています。 ■ しかし、アトピー... 2023年12月14日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 高IgE症候群を含む遺伝性皮膚疾患に、デュピルマブは有効か? アトピー性皮膚炎治療に有効なデュピルマブ、遺伝性皮膚疾患への効果は? ■ デュピルマブは2型サイトカインをターゲットとするバイオ製剤で、アトピー性皮膚炎の治療に使用されるようになりました。 ■ 最近は生後6ヶ月からのアトピー性皮膚炎にも保険適用がひろがっています。 ■ 一方、皮膚の炎症を起こす疾患として、『遺伝性皮膚疾... 2023年12月12日 pedallergy2016