妊娠中にピーナッツを摂取すると、子どものピーナッツアレルギーを減らす?

Frazier AL, et al., Prospective study of peripregnancy consumption of peanuts or tree nuts by mothers and the risk of peanut or tree nut allergy in their offspring. JAMA Pediatr 2014; 168:156-62.

妊娠中のピーナッツ摂取は、子どものピーナッツアレルギーを増やす?減らす?

■ 赤ちゃんの食物アレルギー予防目的での母の食物除去は、本邦のガイドラインでも推奨されていません。

■ 今回の論文では、母のピーナッツ摂取は、むしろ児のアレルギーの防御に働く可能性すらあるという報告です。

P: Growing Up Today Study(コホート研究)に参加した10907名のうち評価できた8205名
E: 妊娠中の母のピーナッツ消費頻度
C: -
O: 児のピーナッツアレルギーリスクは変化するか

 

結果

■ 8205名のうち、140例のピーナッツ・ナッツアレルギーを含む食物アレルギー児308人が特定された。

■ ピーナッツ・ナッツアレルギーでない母から出生した児では、妊娠中のピーナッツ・ナッツ類の摂取が≧5回/月の群では、<1回/月に比較しオッズ比 0.31; 95%信頼区間(0.13-0.75; Ptrend =.004))とピーナッツ・木の実アレルギーの発症率が有意に低かった

■ 一方、ピーナッツ・ナッツアレルギーの母146名の児は、妊娠中のピーナッツ摂取と児のピーナッツアレルギーのリスクに関連は認められなかった(P trend =.12)。

 

コメント

ピーナッツが月に5回以上摂取した群が、月に1回未満(ほぼ除去したといえますね)の母から生まれた児より、ピーナッツアレルギーのリスクが大きく下がるという結果です。

■ この後、「授乳中に母がピーナッツを摂取し、子どもが12か月以内にピーナッツを始めると最もピーナッツ感作率が低い」という検討結果も報告されています。

授乳中や1歳までのピーナッツ摂取、どの組み合わせがアレルギーを発症させる?

■ ただし、摂取しすぎは逆の結果も報告されています(J Allergy Clin Immunol 2010; 126:1191-7.)ので、あくまで「バランスの良い食事」が勧められます。あえて除去をせず、バランス良く!ですね。

 

Instagram:2ヶ月で10000フォロワーを超えました!!!

Xでフォローしよう