喘息発作時のデキサメサゾン単回投与はプレドニゾロン5日間投与に非劣性である: メタアナリシス
Keeney GE, et al. Dexamethasone for acute asthma exacerbations in children: a meta-analysis. Pediatrics 2014; 133:493-9.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24515516


以前、喘息発作時のデキサメサゾン(商品名:デカドロンなど)、プレドニゾロン(商品名:プレドニンなど)の比較試験を提示しました。今回、メタアナリシスを見つけたので提示します。


P: 2013年10月19日までのPubMed検索で抽出された18歳以下の喘息発作で救急外来を受診した小児を対象とした無作為ランダム化比較試験6本(米国5本、カナダ1本)
E: 1-2回のデキサメサゾン投与(筋注もしくは経口)
C: プレドニゾン/プレドニゾロン 5日間(経口)
O: プライマリアウトカム:喘息発作再燃の相対リスク
セカンダリアウトカム: 救急外来もしくは家庭での嘔吐

結果


喘息発作再発に関し、2群間の相対危険度(RR)に有意差なし。
・ 5日後のRR 0.90、95%信頼区間(CI)0.46-1.78
・ 10-14日後のRR 1.14、95%CI、0.77-1.67
・ 30日後のRR 1.20、95%CI 0.03-56.93
・ デキサメサゾンを投与された患者は、救急外来でも家庭でも嘔吐が少なかった(救急外来: RR 0.29、95%CI 0.12-0.69、家庭: RR 0.32、95%CI 0.14-0.74)。

コメント


プレドニゾロンにせよ、デキサメサゾンにせよ、経口ステロイド薬は飲みにくいものです。
デカドロン1-2回内服で良いのであれば、そのほうが救急外来のセッティングでも助かります。以前提示した報告も含め、デカドロンで治療で良いように思いますが、デカドロンの量はかなり多いことに注意は必要です。

気管支喘息発作に対し、デキサメタゾン1回投与とプレドニゾロン3日間投与は同等に効果がある

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