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乳児期の湿疹を早く発症し、長引くと、喘息や鼻炎の発症リスクが上がる?

■ これまで、乳児期のアトピー性皮膚炎が、その後の食物アレルギーを発症しやすくなることをご紹介してきました。

アトピー性皮膚炎は食物アレルギーの原因になる: システマティックレビュー

生後2日目のTEWL高値(=バリア機能低下)は、2歳時の食物アレルギー発症を予測する: コホート研究

■ では、より早く湿疹を発症し湿疹が長引いたほうが、喘息や鼻炎の発症リスクが高くなるでしょうか。

■ そのことを報告した研究結果がありましたのでご紹介いたします。

 

P: ハイリスク出生コホートに参加した乳児620人
E: 乳児期早期発症・持続性湿疹
C:
O: 18歳までの喘息・花粉症発症のリスクと関連するか

 

結局、何を知りたい?

✅湿疹が早く発症したほうが、もしくは長く続いたほうが、その後の喘息や花粉症を発症しやすいのかということを知ろうとしている。

 

Lowe AJ, et al. Age at onset and persistence of eczema are related to subsequent risk of asthma and hay fever from birth to 18 years of age. Pediatr Allergy Immunol 2017. [Epub ahead of print]

結果

■ 喘息・花粉症の発症に関し、6歳時 325人、12歳時 248人、18歳時 240人のデータが使用された。

■ 超早期発症・持続性皮膚炎(発症6ヵ月未満、2~5歳まで持続)は、現在の喘息に有意に関連した(adjusted OR 3.2; 95%CI=1.7-6.1)。

■ 超早期発症・寛解皮膚炎(発症6ヵ月未満、2~5歳まで持続しない)は、現在の喘息に関連した(OR=2.7; 95%CI=1.0-7.2)。

■ 早期発症・持続性皮膚炎(発症6-24ヵ月)でも現在の喘息に有意に関連した(OR=2.3; 95%CI=1.2-4.7)。

■ 遅発性皮膚炎(2-5歳発症)は、12歳の喘息のリスク増加(OR=3.0; 95%CI=1.1-8.2)と関連していたが、6歳歳で関連しなかった。

■ 超早期発症・持続性皮膚炎(発症6ヵ月未満、2~5歳まで持続)だけが、花粉症(aOR=2.4; 95%CI=1.4-4.1)のリスク増加と関連した。

 

結局、何がわかった?

✅生後6か月未満発症・2~5歳まで続いた湿疹は喘息の発症を3.2倍に、生後6か月未満発症・2~5歳までに改善した湿疹は喘息の発症を2.7倍に、生後6~24か月発症・2~5歳までに改善した湿疹は喘息の発症を2.3倍にする。

✅生後6か月未満発症・2~5歳まで続いた湿疹のみ、花粉症の発症を2.4倍にする。

 

コメント

 乳児期に始まり何年も持続する皮膚炎は、早期発症であればあるほど、持続すればするほど、喘息発症とより強く関連し、花粉症とも(喘息ほどではないが)関連しているとまとめられます。

 乳児期早期の皮膚炎予防は、呼吸器アレルギーのリスクを低下させるかもしれないと述べられていました。

 

 

今日のまとめ

✅乳幼児期の湿疹は、早期に発症するほど、長期間になるほど、喘息や花粉症を発症しやすくなる。

 

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