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Bertelsen RJ, et al. Food allergens in mattress dust in Norwegian homes - a potentially important source of allergen exposure. Clin Exp Allergy 2014; 44:142-9.

ハウスダスト中に、どれくらいの食物蛋白が含まれているか?

■ ピーナッツがハウスダスト内に含まれ、ピーナッツアレルギー発症に関与する報告は、アレルギー専門医の中でも有名になりました。

■ 一方、本邦でも多いアレルギーである卵や乳に関し、ハウスダスト内にこれらのタンパク質は含まれているのでしょうか?この点に関して検討した研究結果をご紹介いたします。

■ なお、この論文は、すでに全文がフリーで閲覧可能です。

 

PECO
P:Environment and Childhood Asthma (ECA) studyに参加しているオスロ(ノルウェー)の、13歳の小児のいる143世帯
E:マットレスから収集したハウスダスト
C:-
O:ハウスダスト内に食物アレルゲンが存在するか

 

結局、何を知りたい?

 ✅ハウスダスト内に食物アレルゲン(卵、乳、ピーナッツ、魚)が存在するかということを知ろうとしている。

 

結果

■ 2005年11月から2007年3月に家庭訪問は実施され、春・夏を除外された。
■ マットレス中ハウスダスト143検体中に、魚アレルゲン46%、ピーナッツアレルゲン41%、牛乳アレルゲン39%、鶏卵アレルゲン22%がで検出された。3検体のみ、いずれのアレルゲンも含まなかった。

 

論文から引用。あきらかに食物抗原が検出されただけでも、上記の数字となる。

■ マットレス中ハウスダスト中の総蛋白濃度は、0.10から2.03mg/mlにわたった(平均:1.01mg/ml [標準偏差:±0.43mg/ml[)。

■ マットレス内のハウスダスト量は、年月を経るほど増加し(p=0.012、ANOVA)、すくなくとも毎週1回掃除機をかけているほうが少なかった。

■ 全4種類の食物アレルゲンは、広い住居(≧130 m2)より狭い住居(<100m2)のマットレスでより高率に検出された。

■ 狭い住居(n=24)(63-71%)は、広い住居(n=95)(33-44%)より、牛乳、ピーナッツ、魚アレルゲンが検出された。

■ 牛乳、ピーナッツ、鶏卵アレルゲンはベッドルームやキッチンでより高率に検出された(オッズ比 牛乳2.5(95%信頼区間(CI):1.1-5.6)、ピーナッツ2.4(95%CI:1.0-6.1)と鶏卵3.1(95%CI:1.3-7.5))。

 

結局、何がわかった?

 ✅寝室マットレスの食物アレルゲンは高率に検出され(魚アレルゲン46%、ピーナッツアレルゲン41%、牛乳アレルゲン39%、鶏卵アレルゲン22%)、キッチンだけでなくベッドルームでも高率に検出される。

 

食物アレルゲンは高率にハウスダストに含まれており、食物アレルゲン曝露の重要なルート。

■ 住居サイズやキッチン・ベッドルームが重要な要素として、食物アレルゲンは高率にノルウェーの家のベッドに存在し、食物アレルゲン曝露の重要なルートであるとまとめられていました。

■ ただ、屋内で靴を使わない本邦とノルウェーでは異なる分布をするかもしれません。

■ 一方、”狭い”を<100m2としているため、本邦ではほとんど”狭い”になってしまいそうです(当然ウチもそうです、、、)。

■ さらに最近、卵摂取後、48時間で卵蛋白質は家庭の中で拡散していることが報告されました。

 

今日のまとめ!

 ✅ハウスダスト内には、高率に食物抗原が存在し、食物アレルギーの重要なルートである。

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