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Oosterloo BC, et al. Wheezing and infantile colic are associated with neonatal antibiotic treatment. Pediatric Allergy and Immunology 2018. [Epub ahead of print]

抗生剤は、正常の細菌叢をかく乱します。

■ コリックというのは、別名「黄昏泣き」と言われる、赤ちゃんの啼泣であり、 プロバイオティクスの効果が指摘されています。

■ では、腸管内の細菌叢をかく乱する、抗生剤を使用するとどうなるでしょう?

 

 

 前向きコホート試験に参加した436人を、生後1週間以内に抗生剤投与をうけたかどうかで2群に層別化し、1歳までのアレルギー・非アレルギー症状を比較した。

背景

■ コホート研究は、小児期早期の抗生物質による治療がアトピーのリスク増加と関連していることを示唆している。

■ そこで、生後1週間以内の抗生物質治療がアトピー性疾患および非アトピー性疾患のリスクを増加させるかどうかを調査した。

 

方法

■ INCA試験は、乳児436名に対し、1年間のフォローアップを行う前向きの観察コホート研究である。

■ 抗生物質による治療を行っていない健康対照群 285人(AB-)に対して、新生児151人は、新生児感染の疑いで広域抗生物質投与を受けた(AB +)

■ 1歳まで、両親は毎日、非アレルギー/アレルギー症状を記録し、1歳時に医師の診断が登録され、205人の血液サンプルが採取された。

 

結果

1歳までの喘鳴発症率は、AB+群は、AB-群より高かった(41.0% vs 30.5%; p = 0.026; aOR 1.56 [95%CI 0.99-2.46]; p = 0.06)

乳児期コリックはAB-群と比較しAB+群でより多かった(21.9% vs 14.4%; p=0.048)

抗生物質による治療は乳児期コリックにおける独立した危険因子だった(aOR 1.66 [95%CI 1.00-2.77]; p=0.05)

■ アレルギー感作(Phadiatop >0.70kUA/L)は、AB+群でよりリスクが高い傾向だった(aOR 3.26 [ 95%CI 0.95-11.13]; p=0.06)。

■ 1歳までの湿疹、感染症、GP受診率はAB +群とAB-群で同等だった。

 

結論

■ 生後1週間までの抗生物質治療は、喘鳴や小児コリックのリスク増加と関連している。

■ この研究は、感染が証明されていない、または感染の可能性という新生児において、抗生物質の早期中止の根拠となるかもしれない。

 

結局、何がわかった?

 ✅生後1週間以内の抗生剤の使用は、1歳までの喘鳴の発症リスクを1.56倍、乳児期のコリックの発症リスクを1.66倍にした。

 

 

乳児期の抗生剤使用は、アレルギーやコリックの発症リスクを上げるかもしれない。

■ 1歳までの抗生剤使用は、アトピー性皮膚炎や気管支喘息の発症リスクを上げるかもしれないというコホート試験の結果があります。

■ もちろん、新生児期の感染症は、症状や所見がはっきりしない場合も多く、感染のリスクを考えれば、使用せざるを得ない場合も多いです。そのため、使用してはいけないと言っているわけではありませんが、漫然と長期に使用するべきでもないと言えましょう。

 

 

 

今日のまとめ!

 ✅新生児期の抗生剤使用は、その後の喘鳴やコリックの発症リスクをあげるかもしれない。

 

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