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Kramer U, et al. Seasonality in symptom severity influenced by temperature or grass pollen: results of a panel study in children with eczema. The Journal of investigative dermatology 2005; 124(3): 514-23.

学会で聴講したときにでてきた報告。

■ 週末学会でした。自分も発表しましたが、聴講もたくさんしてきました。

■ その中で出てきた報告。当たり前のようですが、例えば、アトピー性皮膚炎といっても、夏に悪化しやすい子、冬に悪化しやすい子、色んなパターンがあるという結果。

■ 子ども毎に、指導は変えていかないと行けないという話で大事と思って書き留めました。

 

 

ドイツのアトピー性皮膚炎である6歳児39人が、どの季節に症状が悪化しているかを統計的に検討した。

背景

■ 季節による症状の変動は多くの湿疹患者でよく知られているにもかかわらず、季節性を評価し、気候や花粉などの要因が症状の変化に与える影響を定量化するシステマティックに集団ベースの研究はこれまでに実施されてこなかった。

 

方法

■ アウグスブルク(ドイツ)の6歳児1673人に対する横断研究において、1996年に確認された湿疹患者39人が研究に参加した。

■ 1999年3月~9月に、かゆみ、程度、場合によっては定量的スケールに対するトリガーとなる要因を毎日記録した。

■ 日々の気温、湿度、放射線、花粉量を測定した。

■ 時系列構造と交絡因子を考慮し、混合線形モデルを解析に使用した。

 

結果

■ 季節パターンは子ども達で有意に異なっていた。

21人は主に冬に症状があり、彼らは屋外温度の変化によって影響を受けた。

かゆみは、15℃の温度上昇につき、平均22%(95%信頼区間 [CI]16%〜27%)低下し、15℃気温が上昇すごとに65%(CI 54%〜72% )低下した。

18人は、夏に症状が増悪し、特に高い草花花粉曝露を伴う間が特に強く、痒みが平均16%(CI:8%-24%)強く、花粉数が46/m3を超えると19%(CI:2%-39%)強くなった

■ この効果は、花粉に対して感作された児でより強かった。

 

結論

■ 個々の湿疹のタイプを考慮することで、適切な予防的および治療的手段を整えることができる。

 

結局、何がわかった?

 ✅アトピー性皮膚炎の6歳児39人に関し、冬に悪化するのは21人、夏に悪化するのは18人で、それぞれ気温・花粉飛散に影響をうけていた。

 

 

当たり前のようですが、患児ごとにどの季節に悪化しやすいかをみていくことも大事。

■ アトピー性皮膚炎とひとことで言っても、定型的にしていくことはできないことを再度考えさせる報告で、備忘録に書いておくことにしました。

 

今日のまとめ!

 ✅アトピー性皮膚炎といっても、患児ごとに悪化する季節に違いがあることを念頭に置くべきである。

 

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