卵アレルギー予防に関し、早期導入の提言が発表されています。
細かくは知りません、、
卵アレルギーの予防は、「条件を整える必要がある」ようなんだ。
そして、今月、新しいメタアナリシスが発表されていたから確認してみよう。
Al-Saud B, Sigurdardottir ST. Early Introduction of Egg and the Development of Egg Allergy in Children: A Systematic Review and Meta-Analysis. Int Arch Allergy Immunol 2018:1-10.
卵早期開始により卵アレルギー予防を試みたランダム化比較試験6件(計3,032人)に関し、予防効果を検討した。
背景
■ 新しいエビデンスは、卵の導入を遅らせることの利点に関する疑問を提起しており、乳児への卵の導入のタイミングは現在の関心である。
■ この研究の目的は、卵アレルギーの発症に及ぼす卵の早期導入の効果に関する先行文献を系統的にレビューすることだった。
方法
■ 文献検索はMEDLINE、EMBASE、CENTRALで実施され、試験プロトコルはMeta RegisterおよびOpenGREYで検索された。
■ 早期(生後3〜6ヶ月)における卵導入と早期導入なしを比較したランダム化比較試験(randomized controlled trials; RCT)のみを含めた。
■ 主な結果は、卵アレルギーの発症だった。
結果
■ 特定され、スクリーニングされた論文416本のうち、RCT6件がデータ抽出の適格性基準を満たした。
■ アレルギーに関する結果は合計3,032人で評価された。
■ 低〜中程度のエビデンスは、卵の早期導入の利点を示した(相対リスク(RR) 0.60; 95%CI 0.44-0.82; p = 0.002、軽度異質性 I 2 = 23%)。
■ 卵アレルギーの発症率が9.3%である集団における絶対リスク低下は、1,000人あたり37件(95%CI 17~52)だった。 <4,000mg /週の卵タンパク質摂取は、より高用量の摂取よりも大きな予防効果を示した。
結論
■ このシステマティックレビューとメタアナリシスは、卵の早期導入と卵アレルギーのリスク低下に関連を示した。
■ さらに、卵タンパク質への曝露の性質や用量が重要な役割を果たすかもしれない。
■ これらの知見は、一次予防研究の状況で焦点をあてられるべきである。
結局、何がわかった?
✅卵アレルギーの発症率が9.3%である集団における卵早期開始による卵アレルギー予防リスクは、1,000人あたり37件(95%CI 17~52)だった。
✅予防効果は、卵タンパク質摂取量は、<4,000mg /週で摂取したほうが、多く摂取するよりも予防効果が大きかった。
卵アレルギー予防には条件があるのではと考えられています。
■ 卵摂取による予防効果は、PETIT研究がもっとも明らかな予防効果を示しました。
■ 他の予防研究との比較から、「微量加熱卵の摂取」と「皮膚のケア」の同時介入という条件があるのではとしたレビューがあります。
■ 全体のメタアナリシスだと有効性がそれほど高くないように見えますが、条件を揃えれば予防効果は高いのではと思っています。
今日のまとめ!
✅卵早期開始による卵アレルギー予防効果を、メタアナリシスで示された。