スポンサーリンク

Baumert JL, et al. Quantitative Assessment of the Safety Benefits Associated with Increasing Clinical Peanut Thresholds Through Immunotherapy. J Allergy Clin Immunol Pract 2018; 6:457-65.e4.

経口免疫療法で摂取できる量を増やすメリット。

うさみん
ほむほむ、昨日、「食べられる量をふやすと安全性が上がる」みたいなこと言ってたよね?

ほむほむ
うん、そうだね。
免疫療法はそれ自体にリスクがあるけど、摂取量が増えることにより、誤食によるリスクも大きく減るんだ。
特に、微量でも症状があったお子さんが、少しでも食べられるようになると、ずいぶん心配事がへるよね。

うさみん
そのことを証明するような報告ははあるの?

ほむほむ
うん、最近そういう報告があったからみてみよう。

 

 

ピーナッツアレルギー患者のピーナッツの摂取可能量が増えると臨床的にどれくらい利益があるかを定量化した。

背景

■ ピーナッツ免疫療法は、二重盲検プラセボ対照食物負荷試験によるアレルギー反応の閾値を試験することによって評価された結果を用いて、ピーナッツに曝露されることに対する患者の過敏性を低下させることを目的として行われる。

■ しかし、この閾値を上昇させる臨床的妥当性は十分に特徴づけられていない。

 

目的

■ ピーナッツアレルギー患者の閾値の上昇による臨床的利益を定量化することを目的とした。

 

方法

■ 定量的なリスク評価は、モデル化されたピーナッツタンパク質への曝露を、個々の閾値と照合することにより実施した。

■ ピーナッツ曝露は、食品中に存在する可能性があると証明されたピーナッツの潜在的含有量と、様々な食品製品カテゴリにおける米国の消費データを組み合わせることによってモデル化された。

■ リスクアセスメントにおいて、クッキー、アイスクリーム、ドーナツ/スナック菓子、スナックチップミックスが考慮された。

 

結果

■ 免疫療法前の試験開始時のピーナッツ蛋白摂取の閾値である100mg以下から300mgへ上げると、痕跡レベル量のピーナッツ残留物を含む可能性のある4つの食品製品カテゴリすべてにおいて、アレルギー反応を経験するリスクが95%以上低下した。

ピーナッツタンパク質1000mgへ閾値がさらに上がると、試験開始時の300mg以下に反応したすべての患者のリスクが減少し、さらに定量的な利益が追加された。

 

結論

■ 我々は、ピーナッツ免疫療法によりピーナッツタンパク質300mgおよび1000mgの閾値を達成することは臨床的に妥当性があり、アレルギー反応を経験する閾値の上昇を達成したピーナッツアレルギー患者のリスクは、臨床的に有意に低下すると結論する。

 

結局、何がわかった?

 ✅免疫療法により、ピーナッツ摂取閾値が100mgから300mgに増えると、混入レベルのピーナッツ製品で症状が誘発される可能性が95%減少する。

 ✅さらに1000mgに増えると、さらに臨床的有用性があがる。

 

 

少しでも摂取できる量がふえれば、臨床的に有用。

■ 経口免疫療法は、決して安全とはいえない治療法かもしれないですが、一方で「微量でも症状が誘発される」から「微量なら食べられる」は大きな進歩です。

■ そして、微量でも摂取できるようになって継続して摂取できれば、次のステップに進める可能性が示唆されています。

 

 

 

今日のまとめ!

 ✅ピーナッツ摂取量の閾値が蛋白量換算で100mgから300mg、そして1000mgと増量できると臨床的有用性が上がる。

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事