以下、論文紹介と解説です。
Niazi A, et al. A Systematic Review on Prevention and Treatment of Nipple Pain and Fissure: Are They Curable? J Pharmacopuncture 2018; 21:139-50.
乳頭亀裂と痛みにおける、予防と治療の17報告のシステマティックレビューを実施した。
背景
■ 約80%から90%の授乳中の女性が、乳頭の痛みと亀裂を経験する。
■ 母乳育児を成功させるための重要な要素は、この問題を治療することである。
目的
■ 本研究は、母乳栄養の重要性による乳頭亀裂と疼痛の予防と治療の分野における臨床試験の分析を目的としてレビューした。
方法
■ この目的のために、傷、乳頭、亀裂、外傷、創傷、予防、治療、治療法、治療、臨床試験、母乳栄養そして、これらのペルシャ語同義語のキーワードと可能なすべての組合せを、国内データベース: SIDとIran Medex and Magiran、国際データベース: PubMed、Scopus、Medline、Science directを検索した(2017年5月まで)。
■ Jadad基準を用いて記事の質を評価し、3以上のスコアを持つ記事を本研究に含めた。
結果
■ 最終的に48件の臨床試験がレビューされ、そのうち17件(1801人)がJadad基準に基づいて3点以上であった。
■ 非薬物治療 7報告(491人)、薬物治療は2報告(337人)、ハーブ治療群は8報告(973人)だった。
■ 結果は、メントールと温水による圧搾と正しい母乳栄養法を教えることが乳頭の痛みと亀裂を予防し治療するために効果的な治療法であることを示している。
■ さらに、母乳栄養から生じる問題の予防と治療のためにハーブ(アロエやスベリヒユのような)を使用することは有益かもしれない。
■ しかし、より正確なエビデンスを得るためには、より多くの研究が必要である。
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他の方法も、本文に示されています。
■ 保湿成分を検索している際に行き当たった報告です。
■ この論文は、フリーで全文が読めますので、ご興味のあるかたが、本文をご確認ください。
今日のまとめ!
✅ 母乳栄養時の乳頭の痛みに対する対策をまとめたシステマティックレビューをご紹介した。