積極的な食物負荷試験は、患者さんのQOLを改善しているか?

食物負荷試験は、生活の質を改善しているか?

■ 「必要最小限の除去」は、食物アレルギーにとって重要な原則です。

■ しかし、食物経口負荷試験はリスクが伴い簡単にたくさんを実施することは難しいですし、多種多様な食物に対する知識のUPDATEも容易ではありません。

■ 一方、年齢が長じるまで持続した食物アレルギーは治療で寛解したとしても、継続して摂取を続ける必要性があります。

■ 経口免疫療法も、「QOLを改善させる可能性もありつつ、負担感を増やしたり、QOLを下げる可能性もある」のです。

■ そこで今回は、「積極的に食物負荷試験を行うことが、患者さんのQOLを改善しているか?」を検討したシステマティックレビューをご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

診断的介入(特に食物経口負荷試験)が、生活の質を改善しているかを検討した研究7本( 1370人)に対するシステマティックレビューを実施したところ、

 ✅ 報告2本において、食物アレルギーの児の転帰とは関係なく、親の生活の質は改善した(うち一つは統計的に有意)。

 ✅ 食物アレルギーを確認する誘発用量を評価する食物経口負荷試験後、親の報告したQOLも負担感も改善した。

 

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