生物学的製剤を食物アレルギーの治療に応用しようとする動きがあります。
■ 抗IgE抗体(オマリズマブ)は、食物アレルギーにおける免疫療法の有害事象を減らすのではないかと期待されています。
■ いわゆる『生物学的製剤』は、さまざまな分野で医療の変革をもたらそうとしています。
■ そこで今回は、抗IL-33抗体、エトキマブによるピーナッツアレルギーの治療に関する報告をご紹介します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
成人ピーナッツアレルギー患者20人を、エトキマブ(抗IL-33抗体)群15人、プラセボ群5人にランダム化し、6週間後にピーナッツタンパク質累積量275mg(ピーナッツ1粒強相当)の脱感作率を比較したところ、
✅ エトキマブ開始15日目と45日目のピーナッツの脱感作率は、ピーナッツエトキマブ群vsプラセボ群それぞれ15日目で73% vs 0%(P=0.008)、45日目で57% vs 0%(有意差なし)だった。
※ 管理人注; 脱感作とは、継続して摂取していれば食べ続けることができるけれども中断するとたべられなくなるかもしれない、という状態のことです。
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