小麦アレルギーのある子どもが、少量で『増やさずに同じ量で食べ続けると』、どれくらい食べられる量が増えるか?
■ 食物アレルギーの対応方法として、『必要最小限の除去』が標準療法としてすすめられ、経口負荷試験をもとに普及してきています。
■ さらに一方、『必要最小限の除去』を一歩すすめ、『積極的に食べる量を増やす』経口免疫療法もありますが、こちらは標準的治療とは言えません。
■ では、必要最小限と言える少量を継続して積極的に食べると(増量しない)、どうでしょう?
■ 卵やピーナッツでは、ある程度食べられる量が増えることが報告されています。
■ 今回、その流れで小麦の結果が報告されました。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
5~18歳の小麦アナフィラキシー歴のある児に対し、小麦蛋白質53mg(うどん2g)を1年間継続して食べ、食べられる量が増加するかを検討したところ、
✅ 1年以内に経口摂取群(16人)のうち88%が、小麦蛋白質 53mgに達した。
✅ 1年後に2週間摂取を中断し、小麦負荷試験を行ったところ、小麦蛋白質 53mg(うどん2g)を、負荷群69%/除去群9%が陰性であり、小麦蛋白質400mgを、負荷群25%/除去群0%が陰性だった(それぞれP=0.002/0.07)。
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