アトピー性皮膚炎は、皮膚以外の感染症のリスクを上げるかもしれない

アトピー性皮膚炎は、皮膚感染症以外の感染症を起こしうる。

■ アトピー性皮膚炎は、皮膚の感染症を増やすことははっきりしています。

■ 皮膚の疾患であるアトピー性皮膚炎が、皮膚の感染症を増やす可能性があることは十分考えられると思います。

■ しかし一方で、アトピー性皮膚炎が皮膚以外の感染症のリスクを上げるという報告もあります。

■ そのテーマによる、メタアナリシスがありましたのでご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

アトピー性皮膚炎のある成人・小児が、皮膚感染症以外の細菌・マイコバクテリア感染が増加するかどうかを検討した7研究のメタアナリシスを実施したところ、

 ✅ 小児と成人のアトピー性皮膚炎は、肺炎(オッズ比 [OR] 1.72; 95%信頼区間 [CI] 0.75-3.98)ではなく、耳の感染症(OR 1.29,95%CI 1.16~1.43)、レンサ球菌咽頭炎(OR 2.31; 95%CI 1.66-3.22)、尿路感染(OR 2.31; 95% CI 1.66-3.22)のリスク増加と関連した。

 

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