微量でも食べられない食物アレルギーでも、さらなる微量で継続して摂取すると、摂取可能量は有意に上昇する

微量を継続して摂取を継続して、どれくらい摂取量が増加するか?

■ 経口免疫療法は、どうしてもリスクを払拭することは難しく、一般診療としてはかんたんには使いにくい状況です。

■ 微量を継続して摂取すると、『摂取可能な閾値があがる』『ある程度たべられるようになる』という報告は徐々に増えています。

■ そこで、このテーマを考えた、あいち小児保健医療総合センターからの報告をご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

鶏卵 133人(蛋白質としての累積投与量983mgまで)、牛乳 50人(287mgまで)、小麦 45人(226mgまで)までで症状があった食物アレルギー児に対し、1年間微量摂取することで、その量をクリアできるようになったかを確認したところ、

 ✅ 微量の食品を摂取できるようになった確率は、微量摂取継続群で35.9%(170人中61人)、対照群で8.7%(46人中4人)だった(P < 0.001)。

 ✅ アレルギー症状が観察されたのは、摂取回数全体の0.58%(48486回中280回)のみで、微量摂取継続群の約50%には、治療期間中に明らかなアレルギー症状は観察されなかった。

 

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