感染症(治療) 乳児に対する鼻汁吸引には、リスクがあるか? 乳幼児が風邪をひいたときの鼻汁吸引、リスクはあるか? ■ 乳幼児の風邪に対する鼻汁吸引は、有効性はあると考えられています。 ■ とはいえ、この分野のエビデンスは少なく、研究結果を探してもあまり多くはありません。 ■ そこで、文献を探していると『Narhinel』という方法の安全性をみた検討をみつけました。 ■ 『Nar... 2020年8月30日 pedallergy2016
感染症(治療) 鼻汁を吸引すると、乳幼児の風邪症状の改善に役立つか? 鼻汁吸引は普段の風邪の治療として推奨されているものの、エビデンスは極めて少ない。 ■ 子どもの風邪に対する治療はきわめて限られたものしかなく、大きな武器の一つとして『鼻汁吸引』が勧められています。 ■ 例えば、こういう器械ですね。 ■ しかし、鼻汁吸引に対する有効性を示したエビデンスはきわめて少ないのが現状です。 ■ ... 2020年8月28日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 4週間以上続く子どもの痰がらみの咳に対し、抗菌薬が有効かもしれない いわゆる『風邪』に対しては抗菌薬は不要。しかし4週間以上つづく湿性咳嗽に対しては有効な可能性がある。 ■ 遷延性細菌性気管支炎 (PBB)は、2006年にMarchantらが発表した概念です。 ■ 慢性咳嗽の原因の一つとして、最近改定された小児の咳嗽診療ガイドラインに掲載されるようになった疾患でもあります。 ■ 風邪に... 2020年8月26日 pedallergy2016
感染症(治療) 咳に蜂蜜は有効か?システマティックレビュー2020年版 蜂蜜は咳に有効であるという報告が増えています。 ■ 咳に対して蜂蜜が有効であることは、かなり周知されてきました。 ■ とはいえ、そのシステマティックレビューに使用されている研究数は多くはなく、ひっくり返る可能性を秘めています。 ■ 最近のシステマティックレビューを探すと、2020年に発表された報告がありました。 管理人... 2020年8月25日 pedallergy2016
小児科(総合) 小児の胸痛で、多い原因はなにか? 小児の胸痛で、多い原因はなにか? ■ 『胸痛』は、小児科外来でも時々見受けられる訴えです。 ■ 循環器(心臓)疾患を思い浮かべやすいのですが、小児では極めてすくないことがわかっており、病歴から検査が不要であることを判断できることも多いです。 ■ 実際の頻度を検討した報告をご紹介します。 ※小児循環器専門医のふじさん先... 2020年8月24日 pedallergy2016
感染症(予後) 百日咳はマイコプラズマよりも長く咳が続き、100日続く可能性がある 百日咳は、とくに長く咳が続きやすい。 ■ マイコプラズマと百日咳は、咳がある感染症のなかでもとくに長く続きます。 ■ そして一般的に、慢性咳嗽(長く続く咳)は8週間以上を目安としますが、『8週間以上続く感染症関連の咳』は、マイコプラズマはすくなくなり、百日咳が残ると記憶しています。 ■ まさに『百日』咳といえ、その理由... 2020年8月20日 pedallergy2016
感染症(治療) スミスリン抵抗性のアタマジラミに、イベルメクチンローションが有効かもしれない スミスリン耐性アタマジラミに対する治療のひとつ、イベルメクチンローション。 ■ アタマジラミは、1年中の流行が起こりうるやっかいな感染症です。 ■ 沖縄ではスミスリン(フェノトリン)が効かないアタマジラミが流行しており、『次善の策』が求められています。 ■ 本州でも今後、スミスリン耐性が増える可能性もあり、あたらしい治... 2020年8月19日 pedallergy2016
感染症(診断) 一般的な呼吸器感染症の潜伏期間はどれくらいか? 感染症の潜伏期間を把握しておくことは、病歴聴取に重要です。 ■ 風邪を診療しない医師はほとんどいないでしょう。 ■ 診療に際しては、『病歴』を重視しつつ場合によっては検査などを行っていくことになるのですが、そのなかでも最初に頭に思い浮かべる疫学情報が『家族や集団生活からの感染』です。 ■ その際に、潜伏期間は重要な知識... 2020年8月18日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) PFAS(花粉食物アレルギー症候群)を治療することは可能か? 花粉‐食物アレルギー症候群の治療は可能か? ■ 花粉‐食物アレルギー症候群(pollen‐food allergy syndrome; PFAS)とは、花粉に対するアレルギーから、それに近縁の果物や野菜などに対してアレルギーになる疾患です。 ■ 基本的には治療は難しいのですが(除去が基本)、一部『食べ続けると改善する』... 2020年8月16日 pedallergy2016
感染症(予防接種) FacebookのHPVワクチン情報は、まず『個人的な体験談』が拡散されやすい 日本と同じ様にHPVワクチンの接種率がさがったデンマークは、政府が積極的に関わり接種率を回復させた。 ■ HPVワクチンの接種率低下により、諸外国に比較して日本では、今後多くの方が子宮頸がんで亡くなることが予想されています。 ■ HPVワクチンの接種率が日本と同じ様に一時、下がった国があります。それがデンマークです。 ... 2020年8月10日 pedallergy2016
小児科(総合) ラクツロースは小児の慢性便秘に有効か? ラクツロース(乳糖から作られたオリゴ糖)は、小児の慢性便秘に有効か? ■ 成人の便秘症に対しては、最近さまざまな薬剤が使えるようになってきていますが、小児に関してはポリエチレングリコール製剤(モビコール)がようやく使えるようになったくらいで、すくない薬剤でやりくりしなければなりません。 ■ ラクツロースは、乳糖を原料と... 2020年8月9日 pedallergy2016
小児科(総合) 子どもの便秘症にプロバイオティクス(整腸剤)は有効か? 子どもの便秘症に整腸剤を処方されているケースは多いですが、どれくらい効果があるのでしょうか? ■ 便秘症は、小児においてきわめて多い病態です。 ■ 最近、ステイホームのために運動量が減ったせいか特に多くなった印象があります(便秘に対する運動療法の効果のエビデンスは低いですが…) ■ 外来で診療していると、便秘で処方され... 2020年8月8日 pedallergy2016
感染症(予防) マスクによる皮膚炎は、どれくらいの頻度で起こっているか? マスクによる皮膚トラブルが増えています。 ■ マスクによる皮膚トラブルの訴えが増えています。 ■ ローションタイプや化粧水タイプの保湿剤、ステロイド外用薬、タクロリムス軟膏、当院には採用がないのですが、コレクチム軟膏、ニキビに対しては抗菌薬やアダパレン(ディフェリン)などが対応策としてあるのではと思われます。 ■ 耳介... 2020年8月7日 pedallergy2016
小児科(総合) 腹痛により受診した子どもの診断で最も多いのは、便秘症である 腹痛で救急外来に受診する子どもは多い。 ■ 救急外来には、さまざまな症状で受診される方がいらっしゃいます。 ■ そのうち、腹痛は珍しくない症状ですが、診断に苦慮する場合も少なくありません。 ■ とはいえ、圧倒的に多い診断は便秘です。 ■ 浣腸での腹痛の改善は、かならずしも確定診断ではありませんが、おおくはスッキリ良くな... 2020年8月5日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) フェキソフェナジン(商品名アレグラ)の妊娠中の内服は、子どもにおける奇形などの問題を増やさない 妊娠中の使用できる抗ヒスタミン薬のなかで、安全性が報告されているものは? ■ 妊娠中の薬剤内服は、ご両親にとって心配事のひとつになっています。 ■ 妊娠中の抗ヒスタミン薬で安全性が高い薬剤に関しては成書に譲ります(最後に紹介します)が、最近、フェキソフェナジン(アレグラ)の内服のリスクを検討した報告がJAMA Pedi... 2020年8月1日 pedallergy2016