小児の胸痛で、多い原因はなにか?

小児の胸痛で、多い原因はなにか?

■ 『胸痛』は、小児科外来でも時々見受けられる訴えです。

■ 循環器(心臓)疾患を思い浮かべやすいのですが、小児では極めてすくないことがわかっており、病歴から検査が不要であることを判断できることも多いです。

■ 実際の頻度を検討した報告をご紹介します。

 

※小児循環器専門医のふじさん先生に、記事へのコメントをいただきました。ご許可を得て転載いたします。
私も同意見です。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

小児循環器科に紹介された、胸痛のある小児380人の臨床的特徴と原因を検討したところ、

 ✅ 胸痛の原因は、筋骨格系疾患(37.1%)、特発性胸痛(29.2%)(原因不明)、precordial catch症候群などのさまざまな疾患(15%)が多かった。

 ✅心電図は380例中4例(1.1%)に異常が認められたが、心疾患による胸痛は380例中1例(0.3%)のみだった。

 

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