記事一覧
マスク皮膚炎の患者さんが増えています。 ■ 新型コロナの影響で、広くマスクの装着が普及しました。 ■ マスクをここまで多くの方がする時代はいままでなかったわけで、マスク皮膚炎に悩むかたも多いようです。 ■ 医療者はさらに、N95マスクなど密閉性が高いマスクを装着することも多く、頻度はさらに高くなっています。 ■ 最近、...
大豆特異的IgE抗体価は、食物負荷試験の陽性を予測するか? ■ 特異的IgE抗体価は、一般的に負荷試験の陽性率を予測するために使用されます。 ■ しかし、そばやごまに対する特異的IgE抗体価は負荷試験の陽性予測としての有用性が高くないことがわかっています。 ■ そして大豆特異的IgE抗体価に関しても、負荷試験の陽性率を...
マスクで低酸素が起こる…という話題は本当か? ■ マスクを使うと脳に問題が起こる…なんていう話題が、Twitterで出回っていました。 ■ まあ、そんなことが起こり得るならば、個人防護具を装着している医療従事者がばたばた倒れているはずなので普通に考えてデマなのですが、思ったほどきちんとした報告は少ないようです(これも普...
母乳栄養は、とても重要。ただし、新生児早期にみられる高度の脱水症に関しては十分知られていないようです。 ■ まず前提条件として、母乳栄養はとても重要な新生児の栄養法のひとつです。だからこそ、母乳栄養に対する支援はとても大事です。 ■ 一方で、母乳栄養を無理するあまり、合併症が起こる可能性もあります。最近のJAMAの総論...
粉ミルク摂取により、その後の乳アレルギーを予防するという大規模コホート研究の結果が日本から報告されました。 ■ SPADE試験は、生後1~3ヶ月の少量の粉ミルクの摂取継続が、乳アレルギーの予防の方策に効果があることを示しました。 ■ そしてほぼ同時に、日本の大規模コホート研究の結果から生後6ヶ月以前からの粉ミルク開始が...
乳アレルギーの治療に、プロバイオティクスは有効か? ■ 食物アレルギーの改善に、プロバイオティクスが有効かどうかは現状では議論中といえます。 ■ とはいえ、今後考えていくべきテーマでもあり、最近のメタアナリシスを見つけたので確認してみました。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 牛乳アレルギーが疑われる...
妊娠中のインフルエンザワクチンは、妊婦さん自身のリスクも、子どものリスクも減らし、さらに死産のリスクを減らすという報告もある。 ■ 妊婦さんに対するインフルエンザワクチンは、妊婦さん自身のリスクの低下と、生まれてくるお子さんへのリスク低下に関連します。 ■ さらに、妊娠中のインフルエンザへの罹患は『高熱による二分脊椎の...
妊娠中のインフルエンザワクチンは重要で、生まれてくる子どものインフルエンザ感染を減らす。では、もう少し長く観て悪影響はないか? ■ 妊婦さんはインフルエンザで重篤化しやすいため、妊娠中のインフルエンザワクチンは重要と考えられています。 参考 妊娠中の人や授乳中の人へ(厚生労働科学研究) ■ さらには、妊娠中の母へのイ...
ロタウイルスは胃腸炎だけでなく多彩な合併症をきたします。 ■ ロタウイルスワクチンがこの10月に定期ワクチンになり、今後ロタウイルスにより重篤化する方が減ることが期待されます。 ■ ロタウイルスは胃腸炎を起こすことは知られていますが、一部脳炎をきたしたり、胃腸炎関連痙攣をおこしたり、そして稀ながら尿路結石をおこすことが...
食物繊維は、小児の便秘に有効か? ■ 食物繊維が便秘に有効かを検討した研究結果は多くはないですが、有効であるという文脈で論じた報告はすくなくありません(Alimentary Pharmacology & Therapeutics 2019; 49:506-15.)。 ■ このテーマでみつけたメタアナリシス、元の...
キウイアレルギーは少なくない。 ■ グリーンキウイは、1981年に初めてアレルギーが報告されています(J Allergy Clin Immunol 1981; 68:235-7.)。 ■ そして、ゴールドキウイ(Actinidia chinensis)は、1998年からニュージーランドから輸出されるようになったそうです...
小児の便秘を判定するための小児ブリストル便性状スケール。 ■ 小児ブリストル便性状スケールは、便秘の判定に有用であることがわかっています。 ■ その前に、そのブリストルスケールの妥当性や再現性があるかどうかの確認を要しますが、2010年にその検討結果が報告されています。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?...
醤油に含まれる大豆アレルゲンはどの製造過程で大豆アレルゲン量が減るのか? ■ 昨日、醤油に含まれる小麦アレルゲンの低減に関してご紹介しました。 ■ では、醤油の大豆アレルゲンに関しては、どの醸造過程で低減するでしょう? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 醤油に含まれる大豆アレルゲンが、どの製造過程で除去...
醤油の原材料に表記されている『小麦』に関して尋ねられることは少なくない。 ■ 醤油の製造において、麹の原材料として小麦が使用されることが多く、原材料表記に『小麦』が記載されています。 ■ しかし、小麦アレルギーがあっても多くの場合は醤油を摂取できることがわかっています。 ■ 製造過程で小麦アレルゲンが失活すると考えられ...
インフルエンザ脳炎は、成人にもあるか? ■ インフルエンザ脳炎/脳症は、小児に多い病態ですが、成人でも起こりえます。 ■ では、その頻度はどれくらいで、死亡率は子どもと同じなのでしょうか? ■ 最近、日本から発表された報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 2010 年から 2015 ...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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