以下、論文紹介と解説です。

Chumpitazi BP, et al. Creation and initial evaluation of a Stool Form Scale for children. The Journal of pediatrics 2010; 157:594-7.

計448件の便カラー写真32枚を小児消化器内科医14人に見せて、小児ブリストル便性状スケールに再現性があるかを確認した。

目的

■ 小児用便形態の評価尺度を開発し、評価者間における信頼性、評価者内における信頼性、小児消化器科医間の一致度を確認する。

 

研究デザイン

■ Bristol Stool Form Scaleに基づいて、5種類にカテゴライズされた便形のある序数的な便形尺度を作成し、カラーの2次元便写真32枚を小児消化器内科医14人に見せた。

研究で使用されたブリストルスケール。

■ 各消化器内科医は、それぞれの写真に描かれた便の形態を、修正した便の尺度を用いて評価した。

■ 10人の消化器内科医は、最初の評価から最低6ヵ月後に、各写真に描かれた便スケールを再評価することに同意した。

 

結果

■ 計448件の評価が完了した。

■ 全評価のうち430件(94%)は、各写真の最も一般的な(形態上の)評価の少なくとも1つのカテゴリータイプに含まれていた。

■ 8枚(25%)の便の写真は、すべての評価者の間で完全に一致していた。

評価者間および評価者内の信頼性は高く、単一尺度におけるクラス内の相関はそれぞれ0.85(95%信頼区間 0.78-0.91; P <.001)および0.87(95%信頼区間 0.81-0.92; P <.001)だった。

 

結論

■ 修正小児用ブリストル便形態スケールは、小児消化器内科医で高い評価基準内の信頼性、評価基準内の信頼性、一致性を示唆した。

 

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小児ブリストル便性状スケールは再現性が高く有用。

■ 便秘に関するレビューをまとめているのですが、その中で読んだ報告ですが、日常診療としては使いやすい指標になると思われます。

 

今日のまとめ!

 ✅ 小児ブリストル便性状スケールは再現性が高い。

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