魚アレルギーの患者さんは増えているが、その他の海産物との交差抗原性に関する報告は不足している。
■ 魚アレルギーは増えている印象ですが、対応に苦慮することも少なくありません。
■ 魚アレルゲンは主にパルブアルブミンが原因抗原とされていますが、最近トロポミオシンが原因となることも報告されてきています。
■ トロポミオシンは筋肉に含まれるたんぱく質となり、多様な生物に存在しますが、かならずしもアレルゲンとして交差するとは限りません。
■ そこで、魚のトロポミオシンと貝のトロポミオシンの交差性に関する報告を共有します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
精製した魚、エビ、ハマグリトロポミオシンを用いて、IgG/IgE結合性、交差反応性、構造を比較したところ、
✅ 魚のトロポミオシンは、エビのトロポミオシンとの交差反応性はなかったが、エビのトロポミオシンとハマグリのトロポミオシンには交差反応性がみられた。
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