乳児期のRSウイルス感染症は、受動喫煙があると悪化しやすい

RSウイルス感染症が流行しています。

■ 現在(2021年7月)RSウイルス感染症が流行しています。

RSウイルス感染症の流行状況

患者報告数 直近5シーズン

■ 年齢や、既往歴(慢性肺疾患や早産児など)も重要なリスク因子なのですが、『受動喫煙』も大きいことがわかっています。

■ Pediatrics誌の報告を共有します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

生後12か月未満(生後4.0±3.3か月)で初めて重症RSV気管支炎を発症し入院した乳児206例の、リスク因子を検討したところ、

 ✅ 出生後に母親からの受動喫煙があった乳児は、受動喫煙がない乳児に比べて酸素飽和度が低かった。

 ✅ 母親に喘息や花粉症の病歴がある乳児は、酸素飽和度が高かった。

 ✅ 黒人の乳児は白人の乳児に比べてRSV気管支炎の重症度が低かった。

 

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