新型コロナワクチンのブースター接種の是非に関し、議論が続いています。
■ デルタ株の拡大に伴い、ブースター接種の是非が議論されるようになってきました。
■ 外来でもときどき聞かれる事が増えてきているテーマですが、十分なデータがない状況でした。
■ そんな中、9月15日のNEJMに、2本の論文が公開されました。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
18~55歳11人と65~85歳12人に、ファイザー社新型コロナワクチン2回目の接種から7.9~8.8カ月後に3回目の接種を行い、抗体価の推移を検討したところ、
✅ 3回目の接種から1カ月後までに、野生型ウイルスに対する幾何平均抗体価(GMT)は、2回目の接種から1カ月後のGMTの5倍以上(18〜55歳)、7倍以上(65〜85歳)に上昇した。
✅ β変異に対するGMTは、3回目の接種以降、野生型ウイルスに対するGMTよりも増加し、接種2回目の15倍以上(若年層)、20倍以上(高齢層)となり、野生型ウイルスとβ変異を中和する差が縮まった。
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