カシューナッツアレルギーの経口免疫療法は有効か?:NUT CRACKER試験

経口免疫療法は、一般に推奨される方法ではないものの、研究が進んできている。その中で、クルミの経口免疫療法に関する研究報告が発表されている。

■ ピーナッツだけでなく、ナッツアレルギーは日本でも増加しています。

■ 経口免疫療法は現状では研究段階の治療と言えますが、ピーナッツはそれなりに多くの研究結果が揃ってきています。

■ しかし、他のナッツ類の経口免疫療法は十分なデータがあるとは言えません。

■ そこで、最近Allergy誌に発表された、カシューナッツクルミの経口免疫療法の結果を共有します。

 

※初稿でカシューナッツとクルミがごっちゃになっていたので修正いたしました。

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

4歳以上のカシューナッツアレルギー患者50人に対し、カシューナッツタンパク質1200mgを6ヶ月間摂取させて除去を継続した群と比較したところ、

 ✅ 経口免疫療法をを受けた患者50人中44人(88%)が、対照群の0%と比較し試験終了時に4000mgのカシューナッツタンパク質に脱感作された(オッズ比 8.3; 95%CI 3.9-17.7; p < 0.001)。

※経口免疫療法は、リスクや限界がありますので専門医と相談が必要です。

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