アトピー性皮膚炎(病因) デュピルマブによる治療で、皮膚の細菌叢が正常化するかもしれない アトピー性皮膚炎があると、皮膚には黄色ブドウ球菌が優位になり、さらに皮膚を悪化させる ■ アトピー性皮膚炎が悪化すると、多くの患者さんは皮膚に黄色ブドウ球菌を保菌することになります。 ■ そのリスクは20倍にも達します。 ■ そして、黄色ブドウ球菌は『ディスバイオーシス』を起こしてきます。ディスバイオーシストは、健常人... 2023年6月25日 pedallergy2016
感染症(予防) 感染対策が緩和されたオーストラリアでは、さまざまな感染症が増えた 感染対策が緩和され、急速に感染症が増えている。 ■ 2023年5月8日に新型コロナが第5類感染症に感染症法上の位置づけが変更されました。 ■ すなわち、『個人の選択を尊重し、国民の皆様の自主的な取組をベースとした対応に』変わったわけですが、現実的には感染症対策そのものがかなり変わったといえるでしょう。 ■ KID先生が... 2023年6月19日 pedallergy2016
感染症(病因) 米国において、小児の脳膿瘍が増えている? 2022年に、米国で小児の脳膿瘍が増えているという報告があり、その後の調査が継続されている。 ■ 2022年CDCから、小児の脳膿瘍が増えていることが示されていました。 Accorsi EK, Chochua S, Moline HL, Hall M, Hersh AL, Shah SS, et al. Pediatr... 2023年6月15日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) マラセチアは、セラミドを分解しアトピー性皮膚炎の頭頚部の湿疹を悪化させる? 真菌であるマラセチアは、アトピー性皮膚炎を悪化させる要因のひとつと考えられている ■ 夏が近づくと、アトピー性皮膚炎の患者さんから、首周りや頭皮が悪化するという訴えが増えてきます。 ■ そういった『頭頚部』の悪化に関連すると考えられているのが『マラセチア』という真菌(カビ)です。 ■ そのマラセチアよってアトピー性皮膚... 2023年6月14日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎の治療における入浴やシャワーは効果がある?それともない?:システマティックレビュー&メタアナリシス アトピー性皮膚炎のスキンケア、洗う?洗わない? ■ 夏が近づいてきました。 ■ 『首回りや、膝うらが悪化しやすくなりました』という患者さんからの話を聞くことがおおくなってきたわけですが、その場合に考えるのが『洗浄』です。 ■ スキンケアにおいて、洗浄の議論はすくなからずあり、以前、医学雑誌でレビューをまとめたことがあり... 2023年6月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 卵を離乳食に早期導入すると、アトピー性皮膚炎の発症リスクが下がる? 卵の離乳食早期導入は卵アレルギーの発症リスクを下げる。では、アトピー性皮膚炎を悪化させたりはしないのか? ■ 離乳食へ卵を早期に導入するという手法は、2017年に提案されてから普及してきています。 ■ そして、リアルワールドでも結果が報告されるようになりました。 ■ では、卵の早期導入することにより、アトピー性皮膚炎を... 2023年6月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) アトピー性皮膚炎は、深部静脈血栓症と肺塞栓症を起こしやすくするかもしれない アトピー性皮膚炎は、皮膚の炎症だけでなく、全身性の炎症から他のさまざまな病気の原因になる可能性が指摘されるようになった。 ■アトピー性皮膚炎が全身性の炎症性疾患にも関連することが注目されるようになっています。 ■ そして最近、台湾からの報告で、アトピー性皮膚炎が静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症・肺塞栓症)のリスクを上げる... 2023年6月6日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 多種アレルゲンの含まれる早期導入食品製品のアレルゲン量は適切か? 食物アレルゲンを離乳食に早期導入し、食物アレルギーの発症予防を試みる方法が普及してきています。 ■ 離乳食にピーナッツや卵を早期導入する方法で、食物アレルギーを予防できるという報告が2015年以降ランダム化比較試験で証明されました。 ■ そして、卵やピーナッツを早期導入するというガイドライン(国によって異なる)が改定さ... 2023年6月4日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症(FPIES)は、いつごろ軽快するか? 新生児・乳児食物蛋白胃腸症(以前は新生児乳児消化管アレルギーなどと呼称)の患者さんが増えています。 ■ 食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)は、一般的にIgEが関係しない消化管アレルギーです。 ■ 主な症状は、食物摂取後の1~4時間以内に見られるくりかえす嘔吐で、皮膚症状や呼吸器症状は一般的にありません。 ■ 新⽣児・乳児... 2023年6月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 保湿剤は、子どものアトピー性皮膚炎の再燃をどれくらい防ぐ?:メタアナリシス 保湿剤を定期的に使用することは、アトピー性皮膚炎の『基本治療』に位置づけられています。 ■ 保湿剤は、アトピー性皮膚炎の治療における基本治療です。 ■ そして2017年に、コクランシステマティックレビューでも、『保湿剤が悪化までの期間を有意に伸ばす』とまとめられています。 ■ しかし、すでにその報告から6年が経過してお... 2023年6月2日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 副鼻腔炎が、喘息の発症リスクになる? 年齢が高くなってから新規に発症する喘息は、どのような理由で発症するか? ■気管支喘息は、低年齢で発症するケースが多く、受動喫煙、真菌・化学物質・大気汚染物質の吸入・感染症などが、発症リスクに関係するというエビデンスがあります。 ■ そして最近、欧州免疫アレルギー学会誌Allergyに、『慢性鼻副鼻腔炎が成人喘息の発症リ... 2023年6月1日 pedallergy2016