男性の慢性的な陰部のかゆみに、外用PDE4阻害薬ロフルミラストが効果を示す可能性が報告されました。
■ 皮膚の病気でよく見られる「かゆみ」。
■ 人口の15%もの人が6週間以上も続く慢性的なかゆみに悩まされています。
■ かゆみは単純な症状ではなく、チクチクする感覚なども一緒に起こることがわかっています。
■ 特に男性の陰部のかゆみは、従来の薬(ステロイド軟膏など)の有効性が低いこともあり、治療に困難な場合があります。
■ 外来でも、よく聞かれる悩みですね。
■ 最近、症例報告で、外用PDE4阻害薬「ロフルミラスト0.3%クリーム」を使って治療を試みた結果が報告されていました。
※ロフルミラスト0.3%クリームは日本では上梓されていません。
※最近、佐藤製薬がライセンス契約を締結したようです。
Yamauchi PS. Management of scrotal pruritus with topical roflumilast 0.3% once daily treatment. JAAD Case Rep 2024; 47:4-5.
39歳から45歳の男性3例で、2ヶ月から2年間持続する重症の陰嚢部掻痒を有する患者に対し、ロフルミラスト0.3%クリームを1日1回、単独または既存治療との併用で投与した。
3例の症例報告なので、まとめのみ。
詳細はnoteで書きました。
✅️全症例において、ロフルミラスト0.3%クリーム投与により掻痒症状の持続的な改善が得られ、紅斑や苔癬化などの皮膚症状も軽快した。
✅️従来の治療(ステロイド外用薬、カルシニューリン阻害薬、JAK阻害薬、全身性薬物療法など)で十分な効果が得られなかった症例に対しても、ロフルミラスト0.3%クリームは有効性を示した。
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