食物アレルギー(診断) オープン食物負荷試験と二重盲検食物負荷試験の精度は差があるか? 食物負荷試験は、『オープン法?』『ブラインド?』 ■ 食物経口負荷試験には、オープン法とブラインド法があります。 ■ オープン法よりブラインド法のほうが正確な結果が得られると考えられていますが、その2つを比較した研究は少ないという問題点がありました。 ■ そしてその認識にちょっとした一石を投じる研究が、Allergy誌... 2023年8月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) アドレナリン自己注射薬の有害事象を大規模に確認すると? 日本では、アドレナリン自己注射薬はエピペンしかないが、世界ではさまざまな製品が使用されている ■ エピペンはアナフィラキシー時に使用する薬剤として普及しています。 ■ アドレナリン自己注射薬(エピペン)は、主に誤注射によるリスクが存在します。 ■ 最近のフランスからの報告を共有します。 Pouessel G, Peti... 2023年8月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 外用PDE4阻害薬であるロフルミラストフォームは、脂漏性皮膚炎に有効か? PDE4阻害薬は、脂漏性湿疹に有効か?(抗真菌作用も含むか?) ■ 外用PDE4阻害薬ジファミラスト(モイゼルト)は、2022年に日本でも2歳以上の小児に使用できるようになりました。 ■ そのようななか、外用PDE4阻害薬のひとつであるロフルミラスト(Roflumilast)の、脂漏性皮膚炎への効果が報告されました。 ... 2023年8月8日 pedallergy2016
救急(集中治療) 扇風機は、若い人では体温を下げる効果がある? 『扇風機はかえって熱中症を悪化させる』は本当? ■携帯扇風機で熱中症になるひとが増えている…という記事がYahoo!トピックになっていました。 ■ このように書かれてしまうと、『扇風機が悪い』というイメージを持つ人も増えるかもしれません。 ■ 実際に、CDCなどでは『扇風機は快適さを提供してくれるかもしれないが、気温が... 2023年8月6日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 食洗機に残った洗剤は、腸管のバリア機能を傷害する? 『アウトサイド-イン仮説』は、皮膚にとどまらず、腸管でも成り立つ? ■ アレルギーの悪化ルート・仮説として、皮膚からの感作・悪化がひろく認められる考え方になりました。 ■ さて、経皮感作ですので皮膚を中心に考えるのですが、上皮細胞は腸管にも存在します。 ■ すなわち、アレルギー疾患の発症リスクを上昇させるアウトサイド-... 2023年8月5日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 吸入ステロイド薬は、1日1回と1日2回では、どちらの方がアドヒアランスが高い? 吸入ステロイド薬のアドヒアランスは決して高くはない。 ■ 吸入ステロイド薬は、気管支喘息のコントロールにとても重要な位置を占めています。 ■ しかし、残念ながら、吸入ステロイド薬のアドヒアランスは良いとは言えません。 ■ 吸入ステロイド薬は1日1回の製剤もあります。 ■ もしくは1日2回の製剤を、改善すれば1日1回にす... 2023年8月4日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 甘味を頻回に食べる習慣があると、喘息が悪化する? 気道や皮膚のマイクロバイオーム(微生物叢)が、アレルギーに関係することは、さまざまな研究で明らかになってきている。 ■ アレルギー疾患がマイクロバイオーム(微生物叢)と関連することは、さまざまな報告がなされています。 ■ そしてマイクロバイオームとの関連を絡めて、甘味を毎日食べていると、喘息が悪化するかも…という報告が... 2023年8月3日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) Baked Egg(十分に焼き固めた卵)の陽性予測には、どのような検査が最も有用か? Baked Eggとは、ビスケットのように『焼き固めた卵』のこと。 ■ 卵アレルギーは日本人の食物アレルギーとしてもっとも多い相手です。 ■ そして、卵アレルゲンは加熱により変化することはよく知られているでしょう。 ■ Baked Egg(焼き固めた卵)と軽い加熱をした卵で、アレルゲン性が大きく異なります。 ■ 一般的... 2023年7月31日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) ジファミラスト軟膏による皮膚バリア機能改善への効果メカニズムは? ジファミラスト(商品名モイゼルト)軟膏は、新規にアトピー性皮膚炎に保険適用となったPDE4阻害薬。 ■ PDE4阻害薬の外用薬、ジファミラスト(商品名モイゼルト)は、2022年6月に2歳以上の小児に使用できるようになりました。 ■ 7月16日から17日に、福岡で日本小児臨床アレルギー学会が開催され、その際、九州大学の辻... 2023年7月30日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) カナダアレルギー臨床免疫学会による、離乳食早期導入に関する声明 離乳症早期導入による食物アレルギーの発症予防に関し、最近の研究結果にやや齟齬・混乱がみられる。 ■ 離乳食早期導入による食物アレルギーの発症予防は、LEAP試験により、特にピーナッツアレルギーの多い国でガイドラインの更新を即しました。 ■ しかし、すでにピーナッツの早期導入が実現したオーストラリアから、ピーナッツアレル... 2023年7月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 大学生のアトピー性皮膚炎が長引く原因は? 思春期まで持ち越したアトピー性皮膚炎は寛解しがたくなってくる。 ■ 12歳以降まで持ち越したアトピー性皮膚炎は寛解しがたくなってくることが明らかとなっています。 ■ では、成人になるまで持ち越したアトピー性皮膚炎が長引く理由にはどんなものがあるでしょうか? ■ 後ろ向きの研究ではあるものの、最近、大阪大学皮膚科からの報... 2023年7月23日 pedallergy2016
小児科(総合) 冷却ジェルシートは熱中症予防に有効か? 冷却ジェルシートは、熱中症予防に有用か? ■ 7月10日ごろ、冷却ジェルシートが熱中症予防として有効な印象をもつポスターが物議をかもしました。 ■ 実際の報告は少ないようですので、最近の検討結果を共有します。 Hussain`, Asim M, Atif M, Anjum N. ASSESSMENT OF CLINI... 2023年7月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 抗IL13抗体レブリキズマブは、アトピー性皮膚炎に有効か? アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤が増えていくことが予想されている。 ■ 急速にアトピー性皮膚炎の病態が解明され、それぞれの経路を抑える薬剤が次々と開発されてきています。 ■ すでに一部はアトピー性皮膚炎に有効性が示せず、中断されたものもありますが、抗IL13抗体であるレブリキズマブの有効性がBJDに報告されました。... 2023年7月10日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) セラミドを含む保湿剤は、他の保湿剤より有効か?:システマティックレビュー&メタアナリシス 保湿剤にはエモリエントとモイスチャライザーがある。 ■ 『保湿剤』とひとことで言っても、エモリエントとモイスチャライザーがあります。 ■ では、モイスチャライザーに利用されることの多いセラミド含有の保湿剤と、他の保湿剤の有効性に差はどれくらいあるのでしょうか? ■ 最近のメタアナリシスを共有します。 Nugroho ... 2023年7月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 上のきょうだいがいる下の子どもはアレルギー疾患を発症しにくくなるのか?:システマティックレビュー&メタアナリシス 『衛生仮説』は、衛生的な環境に育った子どもはアレルギー疾患のリスクが高まる可能性があるという仮説。 ■ 『衛生仮説(hygiene hypothesis)』とは、1989年にロンドン大学セントジョージ医学校のデイヴィッド ストラカン教授が提唱した仮説です。 ■ ストラカンは、1953年生まれの英国の子どもを検討し、上の... 2023年7月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対する新規メカニズム薬、抗OX40抗体は有効か? アトピー性皮膚炎に対し、さまざまなメカニズムの薬剤が開発されている。 ■ アトピー性皮膚炎の治療に関して、2018年のデュピルマブ(商品名デュピクセント)の登場から、急速な進化をしはじめました。 ■ 小児に関しても、2021年からのデルゴシチニブ(コレクチム)軟膏を皮切りに、さまざまな薬剤が使えるようになってきています... 2023年7月4日 pedallergy2016