いわゆる風邪薬の効果は乏しいことがわかっています。 ■ 風邪の患者さんが増えてきました。 ■ 小児科に受診される患者さんでもっとも多いのは風邪であることは確かで、風邪薬は汎用されています。 ■ しかし、その風邪薬の有効性は低いことがわかっています。 ■ 古典的な研究をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくり...
pedallergy2016
「小児アレルギー科医の備忘録」管理人。
日本アレルギー学会専門医・指導医。日本小児科学会専門医。
pedallergy2016の記事一覧
ビタミンCが風邪に有効とはよく聞く説ではあるが、実際に有効かどうかの決着はついていない。 ■ 風邪と食事やビタミンなどに関しては、よく聞かれるテーマでありますが、確定した答えは難しいものです。 ■ ビタミンCと風邪の予防(もしくは治療)に関しては、よく話題になるテーマです。 ■ コクランシステマティックレビュー(Co...
プロバイオティクスは、風邪を予防するか? ■ 風邪(を含む呼吸器疾患)の予防に関して、睡眠やビタミンDに関してご紹介してきました。 ■ では、CMでなんとなく増えているように思うプロバイオティクス(乳酸菌製剤)に関してはどうでしょうか? ■ メタアナリシスがありましたのでご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっ...
ビタミンDは、呼吸器感染症(風邪・気管支炎・肺炎など)のリスクを減らすかもしれないという報告があります。 ■ ビタミンDは、呼吸器感染症のリスクを減らすのではないかという多くの報告があります。 管理人注 この研究では、『急性呼吸器感染症の発生率』を最も大きなアウトカムにしています。 急性呼吸器感染症は、上気道感染症、下...
睡眠不足は、風邪をひきやすくする? ■ 『風邪をひきにくくするために睡眠を十分取りましょう』とはよくある助言と言えましょう。 ■ では、実際に睡眠不足は風邪をどれくらい引きやすくするのでしょうか? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 健康な成人ボランティア( 21~55歳)計153人に対し、14日間の睡眠...
集団保育が開始になった最初はとくに、子どもが風邪を引く回数がおおきく増える。 ■ 保育所など集団保育に通い始めると、どうしても風邪の回数は増えてしまいます。 ■ だんだん風邪の回数は減っていき、小学校に入学する頃にはむしろ集団保育に通っていないお子さんより風邪の回数が減ってくるという報告もあります(Arch Pedia...
予防接種時の痛みの軽減策として、母乳をあげるという方法があります。 ■ 以前、予防接種前のショ糖が、痛みを軽減する可能性があることをご紹介ました。 ■ 一方、CDCのホームページには、乳幼児の予防接種時の痛みの軽減策として、授乳があげられています。 参考 Patient Care During Vaccine Admi...
経口補液は、経静脈輸液(いわゆる点滴)に劣るのか? ■ 経口補液(経口補水)は、小児の胃腸炎に対する治療の中心です。 ■ 『点滴をしてほしい』という希望は少なからずありますが、実際は経口補液と有効性は変わらないという報告があります。 ■ 経口補液とは、『適切な塩分と糖分濃度』の水分を少しずつ飲んでいく方法です。 参考 ...
ワクチン接種の痛みの軽減策は様々あります。 ■ 予防接種時には『注入前の吸引』が行われてきましたが、現在は一般にはかえって痛みも増やす可能性があり不要とされてきています(Cmaj 2015; 187:975-82.)。 ■ さらに予防接種時の痛みを減らすための方法として、迅速接種(ゆっくり注入ではなく、急速に注入する)...
甘味料を使用すると、予防接種時の痛みが軽減する可能性が示唆されています。 ■ 予防接種の痛みを減らす方法は、いくつか提案されています。 ■ たとえばCDCのHPが参考になるでしょう。 参考 Patient Care During Vaccine Administration (CDC) ・breastfeeding(母...
小児の便秘に対する薬物治療に対するレビュー。 ■ 便秘は、生活の質を下げますし、場合によっては成長も阻害する可能性があります。 ■ ですので、うまく治療をしていく必要があります。 ■ 便秘の治療はweb記事でも解説しましたが、便秘の治療の最初は、まずは『便の栓を抜く』ことから始まります。 ■ つまり、多くの場合は、『浣...
便秘症には、さまざまな悪影響があります。 ■ たとえば、慢性便秘は生活の質を大きく下げます(Journal of pediatric gastroenterology and nutrition 2005; 41:56-60.)。 ■ それだけでなく、成長も阻害するのではないかという報告もあります。 この論文でわかっ...
マスク皮膚炎の患者さんが増えています。 ■ 新型コロナの影響で、広くマスクの装着が普及しました。 ■ マスクをここまで多くの方がする時代はいままでなかったわけで、マスク皮膚炎に悩むかたも多いようです。 ■ 医療者はさらに、N95マスクなど密閉性が高いマスクを装着することも多く、頻度はさらに高くなっています。 ■ 最近、...
大豆特異的IgE抗体価は、食物負荷試験の陽性を予測するか? ■ 特異的IgE抗体価は、一般的に負荷試験の陽性率を予測するために使用されます。 ■ しかし、そばやごまに対する特異的IgE抗体価は負荷試験の陽性予測としての有用性が高くないことがわかっています。 ■ そして大豆特異的IgE抗体価に関しても、負荷試験の陽性率を...
マスクで低酸素が起こる…という話題は本当か? ■ マスクを使うと脳に問題が起こる…なんていう話題が、Twitterで出回っていました。 ■ まあ、そんなことが起こり得るならば、個人防護具を装着している医療従事者がばたばた倒れているはずなので普通に考えてデマなのですが、思ったほどきちんとした報告は少ないようです(これも普...
母乳栄養は、とても重要。ただし、新生児早期にみられる高度の脱水症に関しては十分知られていないようです。 ■ まず前提条件として、母乳栄養はとても重要な新生児の栄養法のひとつです。だからこそ、母乳栄養に対する支援はとても大事です。 ■ 一方で、母乳栄養を無理するあまり、合併症が起こる可能性もあります。最近のJAMAの総論...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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