pedallergy2016
「小児アレルギー科医の備忘録」管理人。
日本アレルギー学会専門医・指導医。日本小児科学会専門医。
pedallergy2016の記事一覧
醤油に含まれる大豆アレルゲンはどの製造過程で大豆アレルゲン量が減るのか? ■ 昨日、醤油に含まれる小麦アレルゲンの低減に関してご紹介しました。 ■ では、醤油の大豆アレルゲンに関しては、どの醸造過程で低減するでしょう? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 醤油に含まれる大豆アレルゲンが、どの製造過程で除去...
醤油の原材料に表記されている『小麦』に関して尋ねられることは少なくない。 ■ 醤油の製造において、麹の原材料として小麦が使用されることが多く、原材料表記に『小麦』が記載されています。 ■ しかし、小麦アレルギーがあっても多くの場合は醤油を摂取できることがわかっています。 ■ 製造過程で小麦アレルゲンが失活すると考えられ...
インフルエンザ脳炎は、成人にもあるか? ■ インフルエンザ脳炎/脳症は、小児に多い病態ですが、成人でも起こりえます。 ■ では、その頻度はどれくらいで、死亡率は子どもと同じなのでしょうか? ■ 最近、日本から発表された報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 2010 年から 2015 ...
HPVワクチンの有害事象を心配する向きは決して少なくありませんが、最近、BMJ誌にそのリスクを増やさないという大規模研究の結果が発表されました。 ■ HPVワクチンによる子宮頸がんの予防に関しては、最近大規模な研究結果が発表され、とくに17歳未満で接種するとより大きな効果が得られることが更にはっきりわかってきました。 ...
インフルエンザによる入院がどれくらいの確率かを事前に見積もっておくことは重要です。 ■ インフルエンザは、決して風邪と同じではなく、重症化しうる感染症です。 ■ 小児にとっては、新型コロナ以上に警戒しなければならないといえるかもしれません。 ■ では、インフルエンザによる入院率は、年齢ごとに異なるのでしょうか? ■ 日...
便秘に関して、便回数と便の性状、どちらのほうが便秘を診断する? ■ 外来で『便秘かも』というお話を聞いたとき、個人的には『便の形は?』と尋ねています。 ■ というのも、こんな研究結果があるからです。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 機能性便秘と診断された44人(平均年齢7.8歳)と、健康で便秘のない3...
カンタリジンという甲虫の体液成分が、伝染性軟属腫(みずいぼ)に有効という報告があります。 ■ カンタリジンというのは、甲虫類が分泌する体液に含まれる物質であり、皮膚に水疱を生じる事故を起こす毒物の一種だそうです。 ■ 以前、システマティックレビューでご紹介しましたが、海外では軟属腫(水いぼ)に使用されるというプラクティ...
HPVワクチンは、前がん病変を予防することは明らかになっていましたが、NEJMから『子宮頸がん』そのものを予防するという大規模研究結果が発表されました。 ■ HPVワクチンは、子宮頸がんの発症予防に働きます。 ■ HPVワクチンに関しては、日本産婦人科学会のホームページとともに、峰宗太郎先生の解説、そして『みんパピ』の...
デュピルマブは、12歳以上の重症喘息、成人の重症アトピー性皮膚炎に保険適用のある生物学的製剤です。 ■ アトピー性皮膚炎の炎症を伝えるサイトカインであるIL4/IL13を抑える生物学的製剤であるデュピルマブは、重症アトピー性皮膚炎の治療を大きく変えようとしています。 ■ さらには、12歳以上の重症喘息にも適応がおりまし...
小学校入学前、4~5歳時の風邪の回数はどれくらいあるか? ■ 小学校入学前くらいまでは、風邪や中耳炎などに頻回にかかるものです。 ■ 1歳までに急性中耳炎に半数は罹患するという出生コホート研究もあるくらいです。 ■ では、小学校入学直前、4~5歳時の状況はどうでしょうか? ■ アンケート調査による横断研究の結果ですので...
インフルエンザにおいて、A型の方が症状が強いと思われているが… ■ インフルエンザA型の方が重症度が高いと思われていることが多いのですが、実際のところは差はないという報告が多いです。 ■ B型の方が死亡率が高い、といった報告すらあります(Tran D, et al. Hospitalization for influe...
いよいよ、乳の早期摂取開始による乳アレルギー予防介入研究であるSPADE試験が、日本から発表されました。 ■ 食物アレルギーは増えてきており、発症予防が求められています。 ■ 特に日本では、卵・乳・小麦で乳児の食物アレルギーの9割を占め、これらに関しては特に注目を集めています。 ■ そして考えられているのが『早期摂取開...
小児の鼻炎症状は多いものだが、その鑑別には苦慮する場合も多い。 ■ 小児のアレルギー性鼻炎は増加の一途です。 ■ 一方で、風邪に伴う鼻炎症状も少なからずあります。 ■ しかし、アレルギー性鼻炎には抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬の有効性はあるものの、非アレルギー性鼻炎には有効性は証明されていません。 ■ ではどのような...
幼児に対するインフルエンザワクチンは、1回?2回? ■ 今シーズンのインフルエンザワクチンの確保量は約6300万人分だそうです。 参考 今冬のインフルワクチン 約6300万人分供給見通し(日本経済新聞) ■ しかし、小児に関しては13歳未満は2回が推奨されています。 生後6か月以上で12歳まで(13歳未満)では2回ずつ...
第69回日本アレルギー学会学術大会のFPIESのライブ講演でみかけた論文。 ■ 第69回日本アレルギー学会学術大会がweb開催中です。 参考 第69回日本アレルギー学会学術大会(JSA/WAO Joint congress) ■ その中でライブでのFPIESの講演があり、『FPIESで除去食を過剰にしすぎると体重増加不...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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