感染症(予防) マスクは、低酸素血症を起こすのか? マスクで低酸素が起こる…という話題は本当か? ■ マスクを使うと脳に問題が起こる…なんていう話題が、Twitterで出回っていました。 ■ まあ、そんなことが起こり得るならば、個人防護具を装着している医療従事者がばたばた倒れているはずなので普通に考えてデマなのですが、思ったほどきちんとした報告は少ないようです(これも普... 2020年10月25日 pedallergy2016
小児科(新生児) 母乳栄養中の新生児に発生する、高ナトリウム血症をともなう脱水症の頻度は? 母乳栄養は、とても重要。ただし、新生児早期にみられる高度の脱水症に関しては十分知られていないようです。 ■ まず前提条件として、母乳栄養はとても重要な新生児の栄養法のひとつです。だからこそ、母乳栄養に対する支援はとても大事です。 ■ 一方で、母乳栄養を無理するあまり、合併症が起こる可能性もあります。最近のJAMAの総論... 2020年10月24日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 生後3~6ヶ月の粉ミルク摂取は、1歳時点での乳アレルギーを予防するかもしれない 粉ミルク摂取により、その後の乳アレルギーを予防するという大規模コホート研究の結果が日本から報告されました。 ■ SPADE試験は、生後1~3ヶ月の少量の粉ミルクの摂取継続が、乳アレルギーの予防の方策に効果があることを示しました。 ■ そしてほぼ同時に、日本の大規模コホート研究の結果から生後6ヶ月以前からの粉ミルク開始が... 2020年10月23日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) プロバイオティクスは、乳アレルギーの改善に有効か?:メタアナリシス 乳アレルギーの治療に、プロバイオティクスは有効か? ■ 食物アレルギーの改善に、プロバイオティクスが有効かどうかは現状では議論中といえます。 ■ とはいえ、今後考えていくべきテーマでもあり、最近のメタアナリシスを見つけたので確認してみました。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 牛乳アレルギーが疑われる... 2020年10月19日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 妊婦に対するインフルエンザワクチンは、死産も減らすかもしれない 妊娠中のインフルエンザワクチンは、妊婦さん自身のリスクも、子どものリスクも減らし、さらに死産のリスクを減らすという報告もある。 ■ 妊婦さんに対するインフルエンザワクチンは、妊婦さん自身のリスクの低下と、生まれてくるお子さんへのリスク低下に関連します。 ■ さらに、妊娠中のインフルエンザへの罹患は『高熱による二分脊椎の... 2020年10月18日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 妊娠中のインフルエンザワクチンは、子どもに悪影響を及ぼさないか? 妊娠中のインフルエンザワクチンは重要で、生まれてくる子どものインフルエンザ感染を減らす。では、もう少し長く観て悪影響はないか? ■ 妊婦さんはインフルエンザで重篤化しやすいため、妊娠中のインフルエンザワクチンは重要と考えられています。 参考 妊娠中の人や授乳中の人へ(厚生労働科学研究) ■ さらには、妊娠中の母へのイ... 2020年10月17日 pedallergy2016
小児科(総合) ロタウイルス胃腸炎に伴う尿路結石の特徴は? ロタウイルスは胃腸炎だけでなく多彩な合併症をきたします。 ■ ロタウイルスワクチンがこの10月に定期ワクチンになり、今後ロタウイルスにより重篤化する方が減ることが期待されます。 ■ ロタウイルスは胃腸炎を起こすことは知られていますが、一部脳炎をきたしたり、胃腸炎関連痙攣をおこしたり、そして稀ながら尿路結石をおこすことが... 2020年10月15日 pedallergy2016
小児科(総合) 小児の便秘に食物繊維は有効か? 食物繊維は、小児の便秘に有効か? ■ 食物繊維が便秘に有効かを検討した研究結果は多くはないですが、有効であるという文脈で論じた報告はすくなくありません(Alimentary Pharmacology & Therapeutics 2019; 49:506-15.)。 ■ このテーマでみつけたメタアナリシス、元の... 2020年10月14日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) グリーンキウイが食べられなければ、ゴールドキウイも食べられない? キウイアレルギーは少なくない。 ■ グリーンキウイは、1981年に初めてアレルギーが報告されています(J Allergy Clin Immunol 1981; 68:235-7.)。 ■ そして、ゴールドキウイ(Actinidia chinensis)は、1998年からニュージーランドから輸出されるようになったそうです... 2020年10月13日 pedallergy2016
小児科(総合) 修正ブリストルスケールは、小児の便秘診断にも活用できる 小児の便秘を判定するための小児ブリストル便性状スケール。 ■ 小児ブリストル便性状スケールは、便秘の判定に有用であることがわかっています。 ■ その前に、そのブリストルスケールの妥当性や再現性があるかどうかの確認を要しますが、2010年にその検討結果が報告されています。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?... 2020年10月12日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 醤油に含まれる大豆アレルゲン性の低下には、火入れの過程が重要である 醤油に含まれる大豆アレルゲンはどの製造過程で大豆アレルゲン量が減るのか? ■ 昨日、醤油に含まれる小麦アレルゲンの低減に関してご紹介しました。 ■ では、醤油の大豆アレルゲンに関しては、どの醸造過程で低減するでしょう? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 醤油に含まれる大豆アレルゲンが、どの製造過程で除去... 2020年10月11日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 醤油には、小麦蛋白質はほぼ含まれていない 醤油の原材料に表記されている『小麦』に関して尋ねられることは少なくない。 ■ 醤油の製造において、麹の原材料として小麦が使用されることが多く、原材料表記に『小麦』が記載されています。 ■ しかし、小麦アレルギーがあっても多くの場合は醤油を摂取できることがわかっています。 ■ 製造過程で小麦アレルゲンが失活すると考えられ... 2020年10月10日 pedallergy2016
感染症(予後) 成人でもインフルエンザ脳症は発症しており、死亡率は子どもよりも高い インフルエンザ脳炎は、成人にもあるか? ■ インフルエンザ脳炎/脳症は、小児に多い病態ですが、成人でも起こりえます。 ■ では、その頻度はどれくらいで、死亡率は子どもと同じなのでしょうか? ■ 最近、日本から発表された報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 2010 年から 2015 ... 2020年10月8日 pedallergy2016
感染症(予防接種) HPVワクチンは、慢性疲労症候群・複合性局所疼痛症候群(CRPS)・体位性起立性頻拍症候群(POTS)などの発症リスクを増やさない HPVワクチンの有害事象を心配する向きは決して少なくありませんが、最近、BMJ誌にそのリスクを増やさないという大規模研究の結果が発表されました。 ■ HPVワクチンによる子宮頸がんの予防に関しては、最近大規模な研究結果が発表され、とくに17歳未満で接種するとより大きな効果が得られることが更にはっきりわかってきました。 ... 2020年10月6日 pedallergy2016
感染症(予後) インフルエンザによる入院率はどれくらいか? インフルエンザによる入院がどれくらいの確率かを事前に見積もっておくことは重要です。 ■ インフルエンザは、決して風邪と同じではなく、重症化しうる感染症です。 ■ 小児にとっては、新型コロナ以上に警戒しなければならないといえるかもしれません。 ■ では、インフルエンザによる入院率は、年齢ごとに異なるのでしょうか? ■ 日... 2020年10月5日 pedallergy2016
小児科(総合) 小児の便秘は、便の回数より便の形の方が有意に判定できる 便秘に関して、便回数と便の性状、どちらのほうが便秘を診断する? ■ 外来で『便秘かも』というお話を聞いたとき、個人的には『便の形は?』と尋ねています。 ■ というのも、こんな研究結果があるからです。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 機能性便秘と診断された44人(平均年齢7.8歳)と、健康で便秘のない3... 2020年10月4日 pedallergy2016