電子タバコによると思われる、急性肺障害の報告。 ■ 電子タバコは、使用している保護者さんが増えていることを感じます。 ■ かなり少ない受動喫煙でも、子どもには影響が大きいことがわかっており、電子タバコでも個人的には勧められないと思っています。 ■ 一方で、電子タバコが禁煙の補助になるのではないかというランダム化比較試験...
pedallergy2016
「小児アレルギー科医の備忘録」管理人。
日本アレルギー学会専門医・指導医。日本小児科学会専門医。
pedallergy2016の記事一覧
冬に流行していたRSウイルス感染症が、夏季に流行するようになっています。 ■ RSウイルスは、一般的に温帯地域では冬季に流行する疾患です。 ■ しかし、2016年のシーズンからは徐々に夏季に流行するようになってきています。 RSウイルス感染症の流行状況(東京都健康安全研究センターから引用)。 ■ その、夏季に流行する条...
小児の呼吸の早い呼吸器感染症(肺炎を示唆)に対する抗菌薬の有効性を、確認した報告。 ■ 抗菌薬は、近代の発明の中でも最大のもののひとつでしょう。多くの命を救い、平均余命を大きく伸ばすことに繋がりました。 ■ 一方で、薬剤耐性(AMR)の問題は緊急の問題とも言えましょう。 薬剤耐性(AMR)対策について ■ では、呼吸数...
光線療法は、その後のアレルギー疾患の発症リスクになるか? ■ 新生児期の光線療法は、高ビリルビン血症に対する重要な治療です。 ■ 一方、新生児期の光線療法が、その後のアレルギー疾患に関連するのではないかというメタアナリシスが報告されていました(Pediatric Allergy and Immunology 2015;...
ブタクサはキク科の植物の中では、花粉症の原因として知られています。 ■ 花粉症はスギだけでなくイネ科やキク科でも起こり、そのうち、キク科のブタクサはちょうど今の時期が花粉の飛散開始時期になります。 ■ 現状では特異的な免疫療法は日本では行なえませんが、感作は決して少なくないアレルゲンです。 ■ そこで、最近発表されたレ...
眼の周囲の湿疹は、治療に難渋する場合があります。 ■ 小児科医で目の周囲の湿疹といえば、アトピー性皮膚炎やアレルギー性結膜炎が原因となっていることが多いです。 ■ 一方で、眼軟膏や点眼液で「かぶれている」場合もあり、注意を要します。 ■ すこし古い報告ですが、眼周囲皮膚炎の原因を検討した報告をご紹介します。 この論文...
また、花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)の総論です。 ■ 最近、花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)のお子さんが多いなあ、、と思います。 ■ 先日も、PFASの総論をご紹介したばかりです。 ■ そし...
運動と喘息の関連は、いまだに整理が十分とは言えません。 ■ 喘息のコントロールが不十分なお子さんが運動を行うと「運動誘発性の発作」が起こりえますので、運動を控える必要性があります。 ■ 一方で、喘息の治療が発達するに従い、「普段どおりに運動できる」とお話できるようにもなってきました。 ■ さらにすすめて、「運動したほう...
花粉症に対する抗ヒスタミン薬の保険適応の見直しが始まろうとしているようです。 ■ 花粉症に対し、一部OTC(薬局で購入できる薬)に関してを保険適応を見直そうという動きがあるようです。 花粉症薬、保険適用外に=医療費600億円削減-健保連提言 ■ 花粉症に対する抗ヒスタミン薬は、第一選択薬の一つであり、「眠気の少ない(副...
花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)に関する総論。 ■ もともと口腔アレルギー症候群(OAS)は、アレルギー症状が口腔咽頭から全身に波及し、まれにアナフィラキシーまで進展する現象として提唱されましたが、現在は、OASを花粉食物アレルギー症候群(Pollen f...
スパイスアレルギーが増えている印象です。 ■ 最近、スパイスアレルギーが増えている印象です。 ■ そしてその原因として、ヨモギ花粉やシラカバ花粉との交差抗原性からの可能性が疑われています。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? カレーライスを摂取後にじん麻疹、呼吸困難、気管支ぜん息様発作を呈した22歳女性の...
ビタミンDの産生には、日光にあたる必要性があります。 ■ 日焼け止めに関して尋ねられることが多い時期ですが、一方で、日光への曝露が少ない場合にビタミンDの産生が減りすぎないかにも配慮する必要性があります。 ■ 実際には日光曝露は、地域でも、天候でも、時間でも差がでてしまうため、正確にお答えすることは難しいとはされていま...
花粉により、湿疹の悪化があることが知られています。 ■ スギ花粉の時期に皮膚炎が悪化することはよく知られています(Yokozeki H, et al. Contact Dermatitis 2007; 56:224-8.)。 ■ 日常診療でも、例えば外で運動をよく行うアトピー性皮膚炎のお子さんにおいて、露出部位の悪化が...
日本で実施できる免疫療法は限られたアレルゲンに対してですが、海外では他のアレルゲンでも実施されています。 ■ 日本でも最近、舌下免疫療法がスギやダニで実施できるようになりました。 ■ これらはすぐ溶解する錠剤で行うことができる、簡便な方法であり、徐々に普及してきています。 ■ 海外では、これら以外の花粉でも免疫療法が可...
保湿剤によるアトピー性皮膚炎発症予防が注目されていますが、対象をどこまで一般化できるかが争点となりつつあります。 ■ 保湿剤によるアトピー性皮膚炎予防は、まず2014年に「ハイリスクの新生児に対する検討として」、2本の研究結果が報告されました。 ■ 両方とも、アトピー性皮膚炎の発症を3割~5割低下させるという結果でした...
離乳食早期開始の流れが加速している。 ■ 日本において、離乳食における卵の開始月齢が早まったことはすでに何度かご紹介してきました。 ■ 日本ではまだですが、ピーナッツに関しても早期導入が勧められるようになってきています。 ■ 今回は、オーストラリアでは1歳未満でのピーナッツ導入が急速に普及してきているという報告(Ear...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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