■ アレルギ—性鼻炎があると、風邪を引いたときの副鼻腔機能は低いという報告があります(Allergy 2003; 58:767-71.)。 ■ そして、慢性副鼻腔炎のリスク因子にアレルギ—性鼻炎があげられますが、アレルギ—性鼻炎に急性副鼻腔炎が多くなるかを検討した報告をご紹介いたします。...
pedallergy2016
「小児アレルギー科医の備忘録」管理人。
日本アレルギー学会専門医・指導医。日本小児科学会専門医。
pedallergy2016の記事一覧
■ 鼻洗浄とは、食塩水で鼻腔を洗浄することで、”鼻洗い”とか”鼻うがい”と言われています。 ■ それほど難しくない処置ですが、高張食塩水で実施するプラクティスもあるようです。...
アトピー性皮膚炎が増えている理由は何ですか? ■ よく、「アトピー性皮膚炎が増えている理由はなんですか?」と聞かれることがあるのですが、簡潔にまとまった短報がありました。 スポンサーリンク(記事は下に続きます) (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); H...
IgG(4)抗体は、アレルギーをブロックする抗体として知られています。 ■ IgE抗体は即時型反応を起こす抗体です。 ■ 一方で、IgG(4)抗体はブロッキング抗体として、アレルギーを「防御する」抗体として知られています。 ■ そして妊娠中のIgG(4)抗体は児に移行することもまたよく知られていますが、その移行により児...
経口免疫療法の摂取できるようになった際の限界とその定義。 ■ 食物アレルギーが年齢が高くなるまでキャリーオーバーした場合に、経口免疫療法が試みられることがあります。 ■ 経口免疫療法(oral immunotherapy ;OIT)とは、少しずつアレルゲンを摂取していき、寛容を誘導するという治療ですが、現在のところリス...
■ 食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、運動だけでも、原因食物を食べただけでも症状がないものの、原因食物を摂取してから運動すると症状が誘発されるというものです。 ■ 頻度はけっして高くはありませんが、その原因食物としては小麦が最も多いです。 ■ そして、運動以外の誘発因子があることがわかっています。...
肺炎球菌ワクチンは、副反応としての発熱が多いです。 ■ 肺炎球菌ワクチンは極めて重要なワクチンであり、月齢の低い乳児に接種することにより「侵襲性の」疾患を明らかに減らしました。 ■ しかし、比較的発熱が多いワクチンです。発熱により心配されて受診される方も、そしてまた、紹介を受けることも多いです。 ■ さて、その発熱はど...
■ 除去食により、その食品の寛容を崩し、たべられなくなるかもしれないという報告があります。...
0.34 kU / L以下をIgE検査陰性と評価しますが、0.10~0.34 kU / Lに意味があるかという報告。 ■ 以前は検査の精度の問題で特異的IgE抗体価 0.35 kU/L未満を感作なしと評価していましたが、現在は精度があがり、0.10~0.34 kU / Lも数値として評価できるようになりました。 ■ 乳...
■ EMLAクリーム(エムラクリーム)という、リドカインが含有された麻酔クリームがあり(保険は未適用)、静脈穿刺時(点滴確保など)や皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和に使用されています。 ■ 一般には使用されませんが、海外の治験などでは使用されると聞き、実際に使ってみたことがあります(患者さんにではなく自分自身に)。たし...
ゾレアを妊娠中のマウスにゾレア(抗IgE抗体)を注射すると、仔マウスのアレルギー発症に影響するか? ■ 抗IgE抗体を母マウスに投与すると、仔マウスのIgE産生に影響するかの第2回です。 ■ 基礎の論文ではありますが、結論は簡潔です。 スポンサーリンク(記事は下に続きます) (adsbygoogle = window...
今後のアレルギー予防が変わってくる可能性を秘めた報告。 ■ 予防と一言でいっても、一次予防、二次予防、三次予防とあります。 ■ 三次予防は、すでに重症化したアレルギー疾患を治療するという、現在の治療そのものと言えます。 ■ 二次予防は発症早期から介入して重症化を防ぐという予防。そして一次予防は発症前、すなわち新生児期か...
熱性けいれんに対して、解熱薬を使用するか否か? ■ 熱性けいれん診療ガイドライン2015では、CQ6-1で、「発熱時の解熱薬使用が熱性けいれん再発を予防できるとするエビデンスはなく再発のための使用は推奨されない(グレードC)」と記載があります。 ■ 使用してはいけないという意味では全くありませんが、やや消極的な話をする...
■ 乳幼児期の湿疹が、その後のアレルギー疾患の発症に影響することをアトピーマーチと言います。 ■ そして、乳幼児期に重篤なアトピ—性皮膚炎になると、その後の感作がどんどん進むことは臨床上も多く経験されます。...
■ デュピルマブは、重症アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤であり、IL-4α受容体を阻害することで、IL4/IL13のシグナル伝達を低下させ、有意な効果を示します。 ■ あくまで炎症性サイトカインのシグナル伝達を抑える薬剤なのですが、皮膚のバリアの指標も徐々に改善させることが報告されています。...
黄色ブドウ球菌は、アトピ—性皮膚炎が悪化したときに皮膚に定着し、アレルギーを悪化させます。 ■ アトピ—性皮膚炎における黄色ブドウ球菌の研究はすでに多くの先行研究があり、ブログでも多くの報告をご紹介してきました。 ■ 皮膚に定着している黄色ブドウ球菌密度が高いほど食物アレルギーのリスクがあがることはすでに報告されていま...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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