本邦における、幼児期のアトピー性皮膚炎は減少傾向にあります。 ■ 本邦における学校保健統計調査(平成26年度)では、幼稚園におけるアトピー性皮膚炎の有症率が2.37%で過去最低になったと報告されました。 学校保健統計調査-平成26年度(確定値)の結果の概要 ■ では、別の国ではどうでしょう?ノルウェーからの報告をご紹介...
pedallergy2016
「小児アレルギー科医の備忘録」管理人。
日本アレルギー学会専門医・指導医。日本小児科学会専門医。
pedallergy2016の記事一覧
アトピ—性皮膚炎が、全身性の疾患と関連するという報告が増えています。 ■ アトピ—性皮膚炎が、皮膚の局所の感染症を増やすことに関しては、多くの賛同が得られるでしょう。 ■ 一方、アトピ—性皮膚炎が全身性の疾患に関連するかもしれないという報告が増えて来ており、長期化・重症化の問題を先送りにはできないことが注目されるように...
帝王切開分娩が、アレルギー疾患の発症リスクになるかもしれないという報告が増えています。 ■ 事前にお話ししておきたいのは、私は帝王切開分娩を否定するつもりは全くありません。 ■ 本邦における新生児死亡率は世界でも最も低い状況となっており、それは誇れることです。 ■ 帝王切開分娩によりアレルギー疾患が増える理由に、膣内で...
■ 小児期の気管支喘息に関し、「重症の場合は」寛解が少ないのではないかという長期間のコホート研究があります。■ さらに、小児期の呼吸機能低下は、その後のCOPDの発症予測因子になるという結果もあります。■ そこで今回は、小児期の喘息に関し、特に呼吸機能が低い場合には喘息の改善が少なくなるのではないかというコホート研究の...
■ ナッツ類に関しては、交差抗原がどうかの情報が必要です。そこでナッツ類の交差に関して、診断と特異的IgE抗体価を用いた相関に関する報告をご紹介いたします。...
■ 小児の喘息死はガイドラインの普及、すなわち抗炎症薬(吸入ステロイド薬が主体)に伴い大きく少なくなり、2018年は先進国ではじめてゼロになったと考えられています。■ まだまだ不十分な点はあるにせよ、吸入ステロイド薬の果たした役割は大きいと思います。 ■ しかし、吸入ステロイド薬が、最終的な身長の伸びを1.2cm程度短...
食物免疫療法において、毎日摂取と2日に1回摂取のどちらが有効で安全か? ■ 食物経口免疫療法は、「毎日」摂取をすすめる施設、1日おきや週2回摂取をすすめる施設などあります。 ■ 私は基本的に『毎日』摂取をすすめていますが、その方が安定して増量できる印象を持っていたからです。 ■ その根拠となるような情報が報告されました...
■ 特に世代の古い抗ヒスタミン薬は脳内への移行が多く、眠気やインペアード・パフォーマンスの低下を引き起こします。■ 例えば、アレルギー性鼻炎に対する抗ヒスタミン薬により、鼻炎症状のそのもの以上に内服した鎮静性抗ヒスタミン薬によるパフォーマンスの低下のほうが学力低下に影響したという報告すらあります。■ PETを利用した抗...
■ 寒い季節になると、セーターなどで皮膚をかゆがるお子さんが出てきます。■ とくにアトピー性皮膚炎は、刺激が軽微であってもより強い掻痒感を感じる現象があります(アロネーシス)。そこで、衣服によるアトピー性皮膚炎の治療効果をみた大規模ランダム化比較試験をご紹介します。...
アトピ—性皮膚炎も、慢性じんま疹も外来ではよく診られる疾患ですが、それらに関連があるかもしれないという報告。 ■ 慢性特発性蕁麻疹は4週間以上続く原因不明のじんましんであり、小児期も決して珍しくはありません。 ■ また、小児期でも思ったより薬をなしに出来るまで長く罹ることが多いです。 ■ その慢性特発性蕁麻疹が、アトピ...
アトピー性皮膚炎の患者さんの多くが、ステロイド外用薬を減らしたいと考えているでしょう。 ■ ステロイド外用薬は、アトピー性皮膚炎の炎症を減らしていくために重要な役割を果たしています。 ■ 以前、皮膚の炎症は、IL-4/IL-13というサイトカインを通し、さらに皮膚バリアを低下させてアトピー性皮膚炎を悪化させていくことは...
ダニは一般的に吸入アレルゲンですが、大量に繁殖した小麦粉摂取でアナフィラキシーを起こすことが知られています。 ■ ダニは喘息や鼻炎の原因抗原(アレルゲン)ですが、ダニの繁殖した小麦粉で料理した食べ物(たとえばお好み焼きなど)の摂取でアナフィラキシーを起こすことがあります。 ■ 海外では「パンケーキ症候群」などと呼ばれま...
■ アトピー性皮膚炎の痒みの原因は一様ではないため、一般的に汎用されるヒスタミンH1受容体拮抗薬では十分にはアトピー性皮膚炎の痒みはおさえられないとされています。 ■ そこで、いくつかの薬剤によりアトピー性皮膚炎のかゆみを抑えないかが検討されており、ヒスタミンH4拮抗薬も注目されています。...
アトピ—性皮膚炎は痒みで生活の質がさがります。 ■ アトピ—性皮膚炎は定義にあるとおり、「痒み」がある疾患です。 ■ その痒みを和らげるためにどのような方法があるかを検討したメタアナリシスをご紹介します。 Sher LG, et al. Relieving the pruritus of atopic dermati...
洗剤と皮膚バリア、アトピー性皮膚炎には相反する関係があります。 ■ アトピー性皮膚炎に関し、洗浄が良い面悪い面があることに関しては何度かブログでも話題にしてきました。 ■ 洗浄剤がかなり希釈しても皮膚バリアを傷害する可能性があることもすでに報告されていますが、それを補強する結果がJACIに報告されています。 Wang...
抗ヒスタミン薬はアトピ—性皮膚炎の痒みをすべて抑えることは難しいが、補助的に使用されています。 ■ 抗ヒスタミン薬は、アトピ—性皮膚炎に対する併用療法として使用されます。 ■ おもったより有効性は低いかもしれないという報告も少なからずありますが、ランダム化比較試験では有意差ははっきりでるようです。 ■ その本邦で行われ...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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