抗ヒスタミン薬はアトピ—性皮膚炎の痒みをすべて抑えることは難しいが、補助的に使用されています。 ■ 抗ヒスタミン薬は、アトピ—性皮膚炎に対する併用療法として使用されます。 ■ おもったより有効性は低いかもしれないという報告も少なからずありますが、ランダム化比較試験では有意差ははっきりでるようです。 ■ その本邦で行われ...
pedallergy2016
「小児アレルギー科医の備忘録」管理人。
日本アレルギー学会専門医・指導医。日本小児科学会専門医。
pedallergy2016の記事一覧
アトピー性皮膚炎は睡眠障害を起こしえます。それは、身長の伸びに影響するのでしょうか? ■ アトピー性皮膚炎は悪化するとかゆみのために睡眠障害をきたします。 ■ では、その睡眠障害は身長の伸びに影響するでしょうか? Silverberg JI, Paller AS. Association between eczema...
■ 慢性じんましんに対して抗ヒスタミン薬、特に非鎮静性の抗ヒスタミン薬は汎用されています。 ■ しかし、抗ヒスタミン薬を直接比較した試験は少なく、ザイザルとデザレックスではザイザルの方が有効性が高いかもしれないという報告があります。 ■ 今回は、最近保険適応がおりたル羽フィン(ルパタジン)とザイザルの比較試験をご紹介い...
ステロイド外用薬の連日使用は皮膚の厚みを低下させる。ではタクロリムス(プロトピック)軟膏は? ■ ステロイド外用薬は、同じ箇所に連用すると、皮膚の厚みが低下し皮膚萎縮を起こし得ます。 ■ その頻度を減らすとその副作用は出にくくなることはすでに報告されていますが、プロトピック軟膏は毎日の連用でも皮膚萎縮は起こしにくく、週...
■ 食物アレルギーは多種多様のアレルゲンが相手になりますが、どうしても頻度・リスクが高い食物から研究が進むことになります。 ■ 卵やピーナッツ、乳の報告が先行していましたが、今回小麦に対する経口免疫療法のランダム化比較試験が報告されました。...
食物アレルギーの治療、特に経口免疫療法はまだまだ研究段階であり、標準化が求められています。 そのうち、ピーナッツに関してはAR101という製品が先行していました。そして、そのAR101のランダム化比較試験がNEJMに発表されました。...
■ 私は、アトピー性皮膚炎診療において保湿剤を重視していて、きちんと毎日のケアをおすすめしています。■ しかし、「何を塗るのか」に関しては十分な検討はなかなかありません。一部、基剤だけよりも保湿成分が含まれていたほうがよいというランダム化比較試験はあります。...
習慣性掻破行動とは、「くせになった掻き行動」のことです。 ■ アトピー性皮膚炎は、定義に「かゆみ」がある疾患です。そして、そのかゆみは本人のみならず家族の生活の質を大きく下げます。 ■ そして、そのかゆみは「習慣性掻破行動」いわゆる「掻きぐせ」につながることがあり、その掻きぐせの介入は、決して簡単ではありません。 ■ ...
掻くとなぜ、一時的に痒みがおさまるのか? ■ 掻くことによって一時的に痒みが軽減するメカニズムは長くわかっていなかったそうです。 ■ 最近、痛みによりかゆみの神経経路を抑制するB5-Iニューロンが発見され、そのメカニズムが判明してきました。 ■ 今回は基礎医学ですこしむずかしめ。抄録のみの提示ですが、全文フリーで読めま...
杏林大学皮膚科の塩原哲夫先生らのグループは、とてもユニークな研究をよく発表されていて、ご講演もすごく面白いです。 最近は汗に関する検討をおおく発表されており今回はそのうちのひとつをご紹介します。...
新生児期からのオイル塗布に関しては否定的な報告もある。 ■ 新生児期からの保湿剤定期使用が、アトピー性皮膚炎の発症リスクを減らすことは一般的な事実になりつつあります。 ■ 一方で、新生児期からのナチュラルオイル塗布が皮膚の成熟を遅らせる可能性があると報告されています。 ■ ただ、ナチュラルオイルとはいえ、その種類によっ...
アトピー性皮膚炎の痒みに対し、対応する方法は多くはない。 ■ アトピー性皮膚炎の痒みは、生活の質を大きく下げ、睡眠も傷害します。 ■ 結局は、皮膚の改善そのものが痒みも改善させるのですが、ステロイド外用薬の毎日の連用は推奨できません。 ■ 今回は、タクロリムス外用薬(プロトピック軟膏)が痒みに有効というランダム化比較試...
ステロイド外用薬は、稀ながら副腎抑制を起こし得る。特に、最強ランクのステロイド外用薬の使用には留意が必要です。 ■ 私は、アトピー性皮膚炎に対し、ステロイド外用薬を使用する医師のひとりです。 ■ ただし、短期的な使用で済むような軽症の方を除き、プロアクティブ療法(炎症が治まるまできっちり抗炎症薬を外用し、ゆっくり漸減し...
思いがけない製品に、ステロイド外用薬が混入している場合があり、注意を要するという報告。 ■ 漢方薬は、使用方法を間違えなければ一般に安全な薬です(副作用がないわけではありません)。 ■ 一方、その「安全」というイメージがある漢方薬において、カリフォルニア州の店舗から集められた260製品の7%に表示されていない医薬品を含...
酒さ様皮膚炎は、ステロイド外用薬を長期に毎日塗り続けると起こりやすい、全体に真っ赤になるような紅斑のことです。ただし、ステロイド外用薬は副作用が起こりえ、酒さ様皮膚炎もそのひとつです。...
負荷量に応じた食物負荷試験のプロバビリティカーブ(予測曲線)。この研究結果が、これまでのプロバビリティカーブを置き換えていくでしょう。...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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