アレルギー性鼻炎(治療) 頸部のリンパ節に対する、経リンパ節免疫療法の初報告 免疫療法の新しいルート、リンパ節。 ■ 免疫療法の問題点の一つとして、『時間がかかる』というものがあります。 ■ 経口、舌下、経皮、皮下などのルートがこれまで提案されており、それぞれ利点・欠点もありつつ、発展してきています。 ■ 最近、あたらしく提案されてきているルートに『リンパ節に直接アレルゲンを注入する』というもの... 2020年1月16日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) イヌのアレルゲン量は、洗浄で減少するか? イヌを洗うと、アレルゲン量は低下するか? ■ 先日、ネコアレルゲンに関して週2回の洗浄により低下させる可能性があることをご紹介しました(現実的には難しいと思われます)。 ■ では、イヌアレルゲンに関して、洗浄は有効でしょうか? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? イヌ25匹の洗浄前3日間と洗浄後連続7日... 2020年1月15日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) ダニを通さないカバーは、アレルギー疾患の予防や治療に有効か? ダニを通さないカバー(高密度繊維カバー)は、アレルギー疾患に有効か? ■ 日常診療のなかでは、ダニを通さないカバー(高密度繊維カバー)はおすすめすることがありますし、実際にアトピー性皮膚炎や気管支喘息の治療に有効という研究結果もあります。 ■ しかし、高密度繊維カバーは全員に有効なわけではありません。 ■ 環境整備に関... 2020年1月14日 pedallergy2016
アレルギー一般(病因) ネコアレルゲンは、衣服を通して拡散しているかもしれない ネコのアレルゲンは粘着力が強く、衣服により拡散することが報告されています。 ■ ペットに関してのアレルゲン対策は、決して簡単ではありません。 ■ 現実的には、飼育の中止が有効な方法なのかもしれませんが(Chest 2005; 127:1565-71.)、もちろんそんなに簡単なことではないでしょう。 ■ ネコのアレルゲン... 2020年1月13日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) ネコを洗浄するとネコアレルゲン量は低下するが、1週間も維持されない ネコを洗浄して、どれくらいのネコアレルゲンを減少させることが出来るのか? ■ ペットのアレルギーにより、全米で年間50万~100万回以上の喘息発作があるという試算もあります。 ■ しかし、ペットのアレルゲンにどう対応するかは、難しいテーマです。 ■ 究極的には『手放す』になってしまうのですが、一方で、『ペットテラピー』... 2020年1月12日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) 家庭向け衣類乾燥機で、ダニは死滅するか? 家庭向け衣類乾燥機は、殺ダニに有効か? ■ 衣類乾燥機による殺ダニ効果を検討した研究は少なく、私が知っている範囲では学会報告のみです。 ■ その学会報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 家庭用衣類乾燥機に、ダニを植え付けたブランケットを置き、10、20、30分間置いたあとのダニの生存数... 2020年1月11日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) どれくらいの温度や時間を加えると、殺ダニできる? どれくらいの温度を、どれくらいの時間加えると、ダニは死滅するのか? ■ ダニを減らすという環境整備は、なかなか難しいものです。 ■ 天日干しがカーペットにいるダニを殺ダニできるという報告はあります( Journal of allergy and clinical immunology 1994; 93:1072-4.)... 2020年1月10日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) どれくらいの紫外線照射により、ダニを死滅させうるか? 紫外線照射は、ダニをどれくらい死滅させるのか? ■ ダニの繁殖しやすさは、温度と湿度により大きくなります。 ■ また、『殺ダニ』と『繁殖しにくい環境』という点も区別しなければならないと思っています。『温度を上げることでダニを殺すこと』と、『乾燥させることでダニが繁殖しにくい環境を作ること』は別、ということです。 ■ で... 2020年1月9日 pedallergy2016
薬物アレルギー(診断) ペニシリンに対する明らかなアレルギーがあっても、『側鎖』が異なると使用できるかもしれない 『ペニシリンアレルギー』に関しては、難しい問題が多くあります。 ■ 2020年最初の論文紹介は、マニアックな薬物アレルギーがテーマです。 ■ 『薬物アレルギー』は、アレルギー専門医もなかなか評価に難渋する相手です。 ■ 診断は、詳細な病歴から暴露試験になってしまうので、手間もコストも高くなってしまいます。 ■ たとえば... 2020年1月2日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) リンパ節内にアレルゲン注射をするという経リンパ節アレルゲン免疫療法の(初)報告 アレルゲン免疫療法の新しい投与ルート、リンパ節。 ■ 現在、アレルゲン免疫療法のルートは、皮下、舌下、経口、経皮などがあります。 ■ 最近、あたらしいルートとして注目されるようになってきたのが、『経リンパ節アレルゲン免疫療法』という、リンパ節に直接アレルゲンを注射するという方法です。 ■ もちろん現状では実用化されては... 2019年12月10日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 真菌(かび)に対する免疫療法は可能か? 真菌に対するアレルゲン免疫療法は可能か? ■ まだまだ日本のアレルゲン免疫療法はこれからといったところですが、ようやくスギ・ダニに対する舌下免疫療法により夜明けがきたといったところでしょう。 ■ 一方で、真菌(かび)に関しては免疫療法は海外でも手つかずといったところのようです。 ■ そんな中、真菌に対する免疫療法(皮下... 2019年12月5日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(予後) Local allergic rhinitis(LAR)は、その後、どのような経過をとるか? Local allergic rhinitis(LAR)という、血清中のIgE抗体は検出されないながら鼻誘発テストを行うと陽性になるというアレルギー性鼻炎の特殊型があります。 ■ Local allergic rhinitis(LAR)には適切な日本語訳がないのですが、『血清中の特異的IgE抗体は検出されないものの鼻粘... 2019年12月3日 pedallergy2016
じんましん(原因) 水に対する蕁麻疹? 水そのものが原因となる稀なじんま疹があります。 ■ 「水でじんま疹」なんて起こりうるのかという方もいらっしゃるかもしれませんが、最近、日本アレルギー学会の公式英文雑誌(Allergology International)にも、症例報告が掲載されています(Allergology International 2018; 6... 2019年9月25日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(病因) ブタクサ花粉は、アレルゲンとしてどのような性質を持つか? ブタクサはキク科の植物の中では、花粉症の原因として知られています。 ■ 花粉症はスギだけでなくイネ科やキク科でも起こり、そのうち、キク科のブタクサはちょうど今の時期が花粉の飛散開始時期になります。 ■ 現状では特異的な免疫療法は日本では行なえませんが、感作は決して少なくないアレルゲンです。 ■ そこで、最近発表されたレ... 2019年9月2日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) アレルギー性鼻炎 アレルギー性鼻炎は労働生産性を下げ、薬物治療はそれを改善させるかもしれない 花粉症に対する抗ヒスタミン薬の保険適応の見直しが始まろうとしているようです。 ■ 花粉症に対し、一部OTC(薬局で購入できる薬)に関してを保険適応を見直そうという動きがあるようです。 花粉症薬、保険適用外に=医療費600億円削減-健保連提言 ■ 花粉症に対する抗ヒスタミン薬は、第一選択薬の一つであり、「眠気の少ない(副... 2019年8月26日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) アレルギー性鼻結膜炎に対する免疫療法の有効性は? 日本で実施できる免疫療法は限られたアレルゲンに対してですが、海外では他のアレルゲンでも実施されています。 ■ 日本でも最近、舌下免疫療法がスギやダニで実施できるようになりました。 ■ これらはすぐ溶解する錠剤で行うことができる、簡便な方法であり、徐々に普及してきています。 ■ 海外では、これら以外の花粉でも免疫療法が可... 2019年8月19日 pedallergy2016