気管支喘息(治療) 空気清浄機は、喘息コントロールに有用か? 空気清浄機が、喘息に有効化を尋ねられることは多いです。 ■ 空気清浄機は、設置するだけで良いという手軽さもあり、必要かどうかを尋ねられることは多いです。 ■ しかし、この質問にお答えすることは難しいです。というのも、ランダム化比較試験が不足しているからです。 ■ 今回は日本からの報告です。どうも欧州での学会報告のようで... 2019年10月24日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) ダニアレルゲンに対する介入は、喘息のコントロールに有用か? ダニアレルゲンに対する環境整備は、喘息コントロールに有効か? ■ 個人的には、気管支喘息に対する環境整備は重要と考えています。 ■ 一方、喘息に対する環境整備を検討したシステマティックレビューは、有効性があきらかではないという報告しています。 ■ 一方で、環境整備が有効とする報告も多数あります。 ■ この理由はどこにあ... 2019年10月17日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 非アレルギー性(非Th2)喘息とは? ”非アレルギー性”喘息といっても、定義はさまざまです。 ■ 一般的に、小児喘息の多くは”アレルギー性”であり、感作(IgEが陽性)や喀痰中好酸球陽性などとなっています。 ■ しかし、一部は非アレルギー(非Th2)性で、その対応をどうするかははっきり決まっていません。 ■ このレビューは全文フリーで確認できますが、今回は... 2019年10月1日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 雷雨喘息 雷雨喘息で入院するリスク因子はなにか? 雷雨喘息という、花粉に関連し重篤な発作を起こす喘息発作のタイプがあります。 ■ 雷雨喘息(thunderstorm asthma)という用語は、日本ではあまり一般的ではありません。 ■ 基本的には花粉そのものでは粒子径が大きいために気管支にまで到達する量がすくなく、それほどには喘息の悪化には繋がりません。 ■ しかし、... 2019年9月17日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 電子タバコ 電子タバコによると考えられる、急性肺障害の症例シリーズ報告 電子タバコによると思われる、急性肺障害の報告。 ■ 電子タバコは、使用している保護者さんが増えていることを感じます。 ■ かなり少ない受動喫煙でも、子どもには影響が大きいことがわかっており、電子タバコでも個人的には勧められないと思っています。 ■ 一方で、電子タバコが禁煙の補助になるのではないかというランダム化比較試験... 2019年9月7日 pedallergy2016
気管支喘息(予後) 気管支喘息運動 運動は、喘息の予後を改善するか? 運動と喘息の関連は、いまだに整理が十分とは言えません。 ■ 喘息のコントロールが不十分なお子さんが運動を行うと「運動誘発性の発作」が起こりえますので、運動を控える必要性があります。 ■ 一方で、喘息の治療が発達するに従い、「普段どおりに運動できる」とお話できるようにもなってきました。 ■ さらにすすめて、「運動したほう... 2019年8月27日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 塩素水泳プール 室内プールでの水泳による気道炎症には、塩素が関係する? 喘息がある場合、水泳が推奨されていることは多いが、、 ■ プールと喘息に関して、先日Yahoo!個人で記事を書きました。 小児期の屋内プールの消毒薬にさらされることと喘息の関係をみた5851人に対する7研究のメタアナリシスが報告されました。 すると、スイミングへの参加と喘息の有病率に有意差はないという結果でした(※7)... 2019年8月5日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) アトピー性皮膚炎アトピーマーチ 乳児期のアトピー性皮膚炎はその後の喘息や鼻炎の発症と強く関連している アトピーマーチに関する報告。 ■ 乳幼児期のアトピー性皮膚炎が、その後のアレルギー疾患の発症リスクに関連することは、多くの横断研究・コホート研究で報告されています。 ■ もちろん、乳幼児期のアトピー性皮膚炎がすべて他のアレルギー疾患に繋がるわけではありませんし、例えば、乳幼児期のアトピー性皮膚炎が、気管支喘息に繋がって... 2019年7月10日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 生物学的製剤ヌーカラメポリズマブ メポリズマブ(ヌーカラ)の長期安全性は? 生物学的製剤の種類が増え、一部は小児にも使用できるようになってきています。 ■ メポリズマブは商品名ヌーカラとして、12歳以降の小児にも使用できる様になってきています。 ■ 今回の報告は小児に対してではありませんが、重症成人喘息に関してヌーカラを長期使用した安全性試験の結果です。 この論文でわかったことを、ざっくり... 2019年7月8日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 大気汚染は、小児気管支喘息の発症リスクになるか? 大気汚染と気管支喘息発症の関連。 ■ 大気汚染と小児気管支喘息の関連に関しては、よく報告を見かけます。 ■ 最近のJAMAの報告で、やはりカルフォルニアにおける大気汚染と喘息発症率に関しての大規模研究が報告されていました。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 南カルフォルニアに居住している喘息の既往歴がな... 2019年6月21日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 気管支喘息ライノウイルス アレルギー性喘息があると、ライノウイルス感染時に鼻腔でIgE抗体が多く産生される ライノウイルスと喘息発作。 ■ ライノウイルス感染時に喘息発作を多く起こすことはよく知られています。 ■ そして、ダニに対するIgE抗体が産生され、さらに喘息発作を起こしやすくするわけですが、最近、その産生が鼻腔で強く起こり、喘息発作を増強していることが報告されています。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめる... 2019年6月7日 pedallergy2016
気管支喘息(予防) 環境整備気管支喘息 環境要因は、小児の喘息発症に影響するか? 環境要因と、小児期の喘息発症。そのシステマティックレビュー。 ■ 環境要因と小児期の喘息発症に関し、まだまだ十分わかっていないことが多いです。 ■ 個人的には、環境要因の問題は受動喫煙は明らかと思いますが、ダニや真菌などに関してはまだまだ十分にわかっていない部分が多いと考えています(環境整備が意味がないという意味ではな... 2019年5月30日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 気管支喘息 吸入ステロイド薬は、喀痰中好酸球低値の軽症患者には有効性が低い 吸入ステロイド薬は、喘息に対し極めて有効なコントローラーですが、、 ■ 吸入ステロイド薬は、現在の喘息治療における主役の位置を占めています。そして、ここ20年の普及により、喘息による死亡を大きく減らしたことも間違いありません。 ■ 一方で、喘息はフェノタイプがさまざまあり、薬剤に対する反応性に差があることもわかっていま... 2019年5月27日 pedallergy2016
気管支喘息(予後) 気管支喘息 小児期の喘息が成人するまでに寛解する予測因子はなにか? 子どもの時点での喘息が、将来的に寛解するか? ■ 「大きくなると喘息が改善する」というのは重症度に関連することが多いことがわかっています。 ■ さらに最近は、小児期から「呼吸機能がすでに低くなっている場合」は、成人まで引っ張りやすいのではないかという報告が増えているようです。 この論文でわかったことを、ざっくりまと... 2019年5月24日 pedallergy2016
気管支喘息(診断) PARS 喘息予測インデックスより有用? 小児喘息リスクスコア PARSの初報告 乳児期の喘鳴が、その先の「本当の喘息」に移行するかを予測することは難しい。 ■ 乳児期の喘鳴は、必ずしも年長児まで持続しませんが、その予測は決して簡単ではありません。 ■ 喘息予測インデックス(Asthma Predictive Index; API)は広く使用されていますが、なかなか予測が難しいことも確かです。 喘息... 2019年5月21日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 気管支喘息 幼児期に発症したアトピー性皮膚炎は、その後喘息をより発症するリスクを上げる アトピー性皮膚炎が、その後のアトピーマーチに関連するという報告が増えています。 ■ アトピー性皮膚炎が必ずしもその後喘息を発症するとは限りませんが、アトピー性皮膚炎の持続が喘息発症のリスクを上げることは確かなようです。 ■ そのテーマの報告は、最近相当に増えてきました。それは、乳児期ではなく学童期であってもそのようです... 2019年5月20日 pedallergy2016