アトピー性皮膚炎(病因) 水の硬度とアトピー性皮膚炎は関連するか? 水の硬度とアトピー性皮膚炎の関連性は十分にはわかっていない。 ■ 水の硬度が高いとアトピー性皮膚炎の発症リスクがあがるかもしれないという観察研究があります。 ■ このテーマに関しては、いくつかの研究が有り、最近、メタアナリシスが行われています。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 水の硬度が(a)アトピー... 2021年5月31日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 感作が強くなると、感作そのもので皮膚のバリア機能を下げてしまうかもしれない 感作が強くなると、皮膚のバリア機能を直接下げる可能性がある? ■ 感作をされるということは、IgE抗体価があがるということです。 ■ アトピー性皮膚炎が悪化すると、『経皮感作』を通して感作も進むことは多くの研究で明らかになっており、重要な視点です。 ■ では、感作が強くなると、アトピー性皮膚炎を悪化させるのでしょうか?... 2021年4月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 農場での環境曝露はアトピー性皮膚炎の発症リスクを低減するが、軽微な曝露ではリスクを低減しない 『衛生仮説』は、アレルギー疾患の発症リスクを説明する仮説のひとつだが、簡単にまとめることは難しい。 ■ 『衛生仮説』に関しては、これまでのいくつかの報告をご紹介してきましたし、以前、Yahoo個人でもまとめています。 清潔だとアレルギーになりやすい?「インハンド」に登場の「衛生仮説」とは ■ その記事では、「動物園に... 2021年4月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 予防接種により、アトピー性皮膚炎の発症リスクを高めることはない 予防接種後にアトピー性皮膚炎を発症しやすくなると思う方がいらっしゃいます。 ■ アトピー性皮膚炎の発症にワクチンが関係するという話題は以前からあり、実際に心配されている方もいらっしゃるようです(Vaccine. 2006 ;24(37-39):6351-5.PMID: 16784799.) ■ しかし、すでに、先行研究... 2021年3月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) エアコンの冷気は、アトピー性皮膚炎児の皮膚に影響するか? 『冷気』が、アトピー性皮膚炎の子どもの皮膚にどのように影響するか? ■ 完全に季節外れですが、『冷気がアトピー性皮膚炎にいいかどうか』のテーマで論文を探していると、こんな文献をみつけました。 ■ エアコンの冷気が、アトピー性皮膚炎の児にどのように影響するか?という研究結果です。 この論文でわかったことを、ざっくりま... 2020年12月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピー性皮膚炎の皮膚に定着している黄色ブドウ球菌量は、その後の治療効果を予測する アトピー性皮膚炎に対する黄色ブドウ球菌の役割。 ■ アトピー性皮膚炎があると黄色ブドウ球菌が皮膚に高頻度で定着し、悪化に大きな影響を与えていることが報告されています。 ■ そして最近のAllergy誌に、皮膚の黄色ブドウ球菌が多いと保湿剤だけでは十分な改善が望みにくいことが報告され、黄色ブドウ球菌の役割の大きさを想像さ... 2020年12月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 月経は、アトピー性皮膚炎の悪化に関連するか? 月経に関連してアトピー性皮膚炎が悪化するか?という質問を受けました。 ■ アトピー性皮膚炎が生理の周期に合わせ悪化することは多くの女性が感じておられるようです。 ■ 小児科では乳幼児期が全体の多くを占めるため、このケースは限られた患者さんにはなりますが、悪化するパターンもあることは感じます。 ■ ある医学サイトでアトピ... 2020年9月18日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 睡眠不足は、皮膚の老化や回復に関係するか? 睡眠不足は、アトピー性皮膚炎の悪化や皮膚のダメージからの回復に影響するか? ■ アトピー性皮膚炎は、睡眠の質の低下を招き、さらには生活の質の低下に結びつきます。 ■ しかし逆に、睡眠不足がアトピー性皮膚炎そのものを悪化させるかに関しての報告は思った以上に少ないです。 ■ ここは『当然でしょう』の心理が働いているのではな... 2020年1月19日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 昼より夜のほうが皮膚のバリア機能は下がっている 夜間に皮膚がかゆくなる理由は? ■ 夜に皮膚が痒くなる理由はよく分かっていません。 ■ 『夜間は体が温まるから』といった説をきいたこともあるのですが、実際にはどうなのでしょう? ■ それを示唆するような報告があったのでご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 健常者16名(23~53歳の男性9人... 2019年11月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 新生児期の光線療法は、その後のアレルギー疾患発症リスクになるか? 光線療法は、その後のアレルギー疾患の発症リスクになるか? ■ 新生児期の光線療法は、高ビリルビン血症に対する重要な治療です。 ■ 一方、新生児期の光線療法が、その後のアレルギー疾患に関連するのではないかというメタアナリシスが報告されていました(Pediatric Allergy and Immunology 2015;... 2019年9月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 目の周囲の湿疹、その原因は? 眼の周囲の湿疹は、治療に難渋する場合があります。 ■ 小児科医で目の周囲の湿疹といえば、アトピー性皮膚炎やアレルギー性結膜炎が原因となっていることが多いです。 ■ 一方で、眼軟膏や点眼液で「かぶれている」場合もあり、注意を要します。 ■ すこし古い報告ですが、眼周囲皮膚炎の原因を検討した報告をご紹介します。 この論文... 2019年8月31日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピー性皮膚炎花粉 花粉にさらされると、アトピー性皮膚炎が悪化するかもしれない 花粉により、湿疹の悪化があることが知られています。 ■ スギ花粉の時期に皮膚炎が悪化することはよく知られています(Yokozeki H, et al. Contact Dermatitis 2007; 56:224-8.)。 ■ 日常診療でも、例えば外で運動をよく行うアトピー性皮膚炎のお子さんにおいて、露出部位の悪化が... 2019年8月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎のある場合の休暇は、南がいいか?北がいいか? 長期休暇で皮膚が悪化するのは、なぜでしょうか? ■ 夏季休暇に限らず、旅行中にアトピー性皮膚炎の患者さんが悪化するケースを経験します。 ■ なんとなく暑いほう(ハワイとか)がいいような感覚でしたが、実際はどうなのでしょう。 ■ 1991年とすごく古い報告でしたが、ちょっと気になったので読んでみました。 この論文でわか... 2019年8月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピー性皮膚炎手のひら 親指の付け根のシワは、皮膚のバリア機能と感作を予測するかもしれない 親指の付け根部分を母指球といい、その部分の「過剰なシワ」が皮膚のバリア機能を反映する可能性が示唆されています。 ■ 親指の付け根部分を母指球のシワが多くなっていることを「Palmar hyperlinearity 」といい、そのパターンが皮膚バリア機能を反映する「フィラグリン遺伝子異常」と関連するという報告があります。... 2019年3月14日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 小児のアトピー性皮膚炎が増えている理由は? アトピー性皮膚炎が増えている理由は何ですか? ■ よく、「アトピー性皮膚炎が増えている理由はなんですか?」と聞かれることがあるのですが、簡潔にまとまった短報がありました。 スポンサーリンク(記事は下に続きます) (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); H... 2019年2月15日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピ—性皮膚炎病因 アトピ—性皮膚炎予防は、皮膚バリアと炎症がターゲットになっている ■ アトピ—性皮膚炎の病因に関する、Tsakok先生の詳細なレビュー。 ■ 今回のレビューは、本文がないと抄録のみでは片手落ちな感じではありますが、詳細なレビューの備忘録として。 ■ このレビューを読む前に、自分でもこのテーマのレビューを書いていて、そうだよなあと思いながら読んでました。... 2019年1月14日 pedallergy2016