アトピー性皮膚炎(治療) 生後6ヶ月からの中等症以上のアトピー性皮膚炎に対し、デュピルマブ(商品名デュピクセント)は有効か?:LIBERTY AD PRESCHOOL 試験 生後6ヶ月からデュピルマブ(商品名デュピクセント)が使用可能になりました(注意点もあります)。 ■ 子どものアトピー性皮膚炎は、2歳までに多くが発症します。 ■ 外用薬は、2021年にデルゴシチニブ軟膏、2022年にジファミラスト軟膏が保険適用になり、急速に改善してきました。 ■ しかし、乳幼児期の全身治療法は限られて... 2023年10月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対するステロイド外用療法は、プロアクティブ療法とランクダウン療法のどちらが有効か?:Anticipate試験 プロアクティブ療法は、2000年頃から広く普及したアトピー誠意皮膚炎の治療方法。 ■ アトピー性皮膚炎の治療方法として、症状が出現したときに抗炎症薬(ステロイド外用薬など)を使用するリアクティブ治療と、症状の出る前から間欠的に抗炎症薬を使用するプロアクティブ治療があります。 ■ 一方、ステロイド外用薬をランクダウンしな... 2023年9月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 外用PDE4阻害薬であるロフルミラストフォームは、脂漏性皮膚炎に有効か? PDE4阻害薬は、脂漏性湿疹に有効か?(抗真菌作用も含むか?) ■ 外用PDE4阻害薬ジファミラスト(モイゼルト)は、2022年に日本でも2歳以上の小児に使用できるようになりました。 ■ そのようななか、外用PDE4阻害薬のひとつであるロフルミラスト(Roflumilast)の、脂漏性皮膚炎への効果が報告されました。 ... 2023年8月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 抗IL13抗体レブリキズマブは、アトピー性皮膚炎に有効か? アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤が増えていくことが予想されている。 ■ 急速にアトピー性皮膚炎の病態が解明され、それぞれの経路を抑える薬剤が次々と開発されてきています。 ■ すでに一部はアトピー性皮膚炎に有効性が示せず、中断されたものもありますが、抗IL13抗体であるレブリキズマブの有効性がBJDに報告されました。... 2023年7月10日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) セラミドを含む保湿剤は、他の保湿剤より有効か?:システマティックレビュー&メタアナリシス 保湿剤にはエモリエントとモイスチャライザーがある。 ■ 『保湿剤』とひとことで言っても、エモリエントとモイスチャライザーがあります。 ■ では、モイスチャライザーに利用されることの多いセラミド含有の保湿剤と、他の保湿剤の有効性に差はどれくらいあるのでしょうか? ■ 最近のメタアナリシスを共有します。 Nugroho ... 2023年7月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対する新規メカニズム薬、抗OX40抗体は有効か? アトピー性皮膚炎に対し、さまざまなメカニズムの薬剤が開発されている。 ■ アトピー性皮膚炎の治療に関して、2018年のデュピルマブ(商品名デュピクセント)の登場から、急速な進化をしはじめました。 ■ 小児に関しても、2021年からのデルゴシチニブ(コレクチム)軟膏を皮切りに、さまざまな薬剤が使えるようになってきています... 2023年7月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 英国で市販されているアトピー性皮膚炎に対するさまざまな保湿剤は、どれが有効性が高いか? アトピー性皮膚炎に対し、さまざまな保湿剤が市販されているが、どのような保湿剤がより有効かに関する報告は十分ではない。 ■ 外来でよく尋ねられる質問に、『どの保湿剤がよいでしょうか?』というものがあります。 ■ しかし、なかなかその質問にクリアカットにお答えすることは難しいものです。 ■ というのも、世の中にある市販の保... 2023年7月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎の治療における入浴やシャワーは効果がある?それともない?:システマティックレビュー&メタアナリシス アトピー性皮膚炎のスキンケア、洗う?洗わない? ■ 夏が近づいてきました。 ■ 『首回りや、膝うらが悪化しやすくなりました』という患者さんからの話を聞くことがおおくなってきたわけですが、その場合に考えるのが『洗浄』です。 ■ スキンケアにおいて、洗浄の議論はすくなからずあり、以前、医学雑誌でレビューをまとめたことがあり... 2023年6月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 保湿剤は、子どものアトピー性皮膚炎の再燃をどれくらい防ぐ?:メタアナリシス 保湿剤を定期的に使用することは、アトピー性皮膚炎の『基本治療』に位置づけられています。 ■ 保湿剤は、アトピー性皮膚炎の治療における基本治療です。 ■ そして2017年に、コクランシステマティックレビューでも、『保湿剤が悪化までの期間を有意に伸ばす』とまとめられています。 ■ しかし、すでにその報告から6年が経過してお... 2023年6月2日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用薬だけでなく、デルゴシチニブ軟膏でも『プロアクティブ療法』は可能? プロアクティブ療法は、2000年頃から普及してきた、抗炎症薬を間欠的に使用して悪化を防ぐ、アトピー性皮膚炎の治療法。 ■プロアクティブ療法とは、再燃しやすいアトピー性皮膚炎に対し『悪化する前に』『間欠的に』抗炎症薬を使用するという治療法です。 ■ プロアクティブ療法に使用される抗炎症薬は、おもにステロイド外用薬が活用さ... 2023年5月22日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) マインドフルネス&セルフコンパッションを用いたアトピー性皮膚炎治療は有効か? 認知行動療法・行動経済学・セルフコンパッション…さまざまな心理学的手法が医学に取り入れられようとしている。 ■ 認知行動療法が医学に取り入れられるなか、マインドフルネス・ストレス軽減法やセルフコンパッションが盛んになってきています。 ■ そして最近、JAMA Dermatologyに、成人のアトピー性皮膚炎を対象に、マ... 2023年5月15日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 手湿疹に対するデルゴシチニブ軟膏の効果を、どのように評価する? 手指衛生がひろがるなか、手湿疹は増えている。 ■ 手指衛生は、感染症の予防にとても重要な手法です。 ■ 一方で、手指衛生は手湿疹には悪い影響をあたえることは多くのひとが認めるところでしょう。実際、手指衛生をよくおこなう医療者は、手湿疹をおこしやすくなることが報告されています。 ■ デルゴシチニブは、アトピー性皮膚炎に使... 2023年5月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 生後6ヶ月から2歳未満の乳幼児に対するデルゴシチニブ(商品名コレクチム)軟膏の有効性と有害事象は? 外用JAK阻害薬であるコレクチム軟膏が、2023年1月に生後6ヶ月から使用できるようになりました。 ■アトピー性皮膚炎は、成人(7~10%)よりも小児(25%)に多いとされ、その後のアレルギー疾患の発症リスクをあげることがわかっています。 ■ しかし、2歳未満のアトピー性皮膚炎に対し、これまではステロイド外用薬のみしか... 2023年5月7日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ウパダシチニブ(商品名リンヴォック)の実臨床での効果は? 重症アトピー性皮膚炎に対する内服JAK阻害薬が普及しつつある。 ■ アトピー性皮膚炎の病態が、解明されてきており、情報伝達物質(サイトカイン)を抑える全身的な治療(内服薬や注射薬)が重症の方へ使用できるようになってきました。 ■ そして、そのサイトカインを抑える薬剤は、抗体製剤だけでなく、低分子薬も使用されるようになり... 2023年5月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対する『エモリエントプラス』は、ステロイド外用薬の使用量を減らす? アトピー性皮膚炎に使用する保湿剤は、どのような製品を使うか?というテーマ。 ■ 保湿剤はすべて同じではなく、それぞれの性質を考えながら使う必要性がありますが、どのように使い分けるかはこれから検討を要する部分も大きいテーマです。 ■ 最近、アトピー性皮膚炎患者の皮膚微生物叢に影響を与えることができる基剤と有効成分・非薬用... 2023年5月1日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 新生児の保湿剤塗布は、入浴直後より10分後のほうが良い? 入浴後の保湿剤塗布は『すぐ?』それとも『すこし時間が経過してから?』 ■アトピー性皮膚炎の治療に関してよく質問されるテーマに、『入浴後、すぐ保湿剤を塗る』が正しいかどうかというものがあります。 ■ 最近、アトピー性皮膚炎ではない新生児に対する検討ですが、沐浴後すぐに保湿剤を塗る群と、沐浴後10分経過してから保湿剤を塗る... 2023年4月26日 pedallergy2016