アトピー性皮膚炎(治療) 手湿疹に対するデルゴシチニブ軟膏の効果を、どのように評価する? 手指衛生がひろがるなか、手湿疹は増えている。 ■ 手指衛生は、感染症の予防にとても重要な手法です。 ■ 一方で、手指衛生は手湿疹には悪い影響をあたえることは多くのひとが認めるところでしょう。実際、手指衛生をよくおこなう医療者は、手湿疹をおこしやすくなることが報告されています。 ■ デルゴシチニブは、アトピー性皮膚炎に使... 2023年5月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 生後6ヶ月から2歳未満の乳幼児に対するデルゴシチニブ(商品名コレクチム)軟膏の有効性と有害事象は? 外用JAK阻害薬であるコレクチム軟膏が、2023年1月に生後6ヶ月から使用できるようになりました。 ■アトピー性皮膚炎は、成人(7~10%)よりも小児(25%)に多いとされ、その後のアレルギー疾患の発症リスクをあげることがわかっています。 ■ しかし、2歳未満のアトピー性皮膚炎に対し、これまではステロイド外用薬のみしか... 2023年5月7日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ウパダシチニブ(商品名リンヴォック)の実臨床での効果は? 重症アトピー性皮膚炎に対する内服JAK阻害薬が普及しつつある。 ■ アトピー性皮膚炎の病態が、解明されてきており、情報伝達物質(サイトカイン)を抑える全身的な治療(内服薬や注射薬)が重症の方へ使用できるようになってきました。 ■ そして、そのサイトカインを抑える薬剤は、抗体製剤だけでなく、低分子薬も使用されるようになり... 2023年5月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対する『エモリエントプラス』は、ステロイド外用薬の使用量を減らす? アトピー性皮膚炎に使用する保湿剤は、どのような製品を使うか?というテーマ。 ■ 保湿剤はすべて同じではなく、それぞれの性質を考えながら使う必要性がありますが、どのように使い分けるかはこれから検討を要する部分も大きいテーマです。 ■ 最近、アトピー性皮膚炎患者の皮膚微生物叢に影響を与えることができる基剤と有効成分・非薬用... 2023年5月1日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 新生児の保湿剤塗布は、入浴直後より10分後のほうが良い? 入浴後の保湿剤塗布は『すぐ?』それとも『すこし時間が経過してから?』 ■アトピー性皮膚炎の治療に関してよく質問されるテーマに、『入浴後、すぐ保湿剤を塗る』が正しいかどうかというものがあります。 ■ 最近、アトピー性皮膚炎ではない新生児に対する検討ですが、沐浴後すぐに保湿剤を塗る群と、沐浴後10分経過してから保湿剤を塗る... 2023年4月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 抗IL13抗体である新規薬レブリキズマブは、アトピー性皮膚炎に有効か?(ADhere試験) 生物学的製剤や低分子薬が、アトピー性皮膚炎の治療に応用されるようになってきている ■ 2018年にデュピルマブ(商品名デュピクセント)が上梓されてから、生物学的製剤が増えてきています。 ■ 最近、16歳以上の中等症以上のアトピー性皮膚炎の治療において、抗IL-13抗体レブリキズマブ(低~中力価のステロイド外用薬を併用)... 2023年4月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブによって治療された皮膚の細菌叢は、皮膚の臨床症状にかかわらず、正常にもどりやすくなるかもしれない アトピー性皮膚炎の皮膚では、黄色ブドウ球菌が優勢になっている。 ■ アトピー性皮膚炎の皮膚では黄色ブドウ球菌が多く定着することが判明しており、アトピー性皮膚炎の悪化に関係することが知られています。 ■ そして最近、生物学的製剤デュピルマブを使用すると、『皮膚の改善より先に』細菌叢が改善することが示されました。 Hart... 2023年4月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎の新薬、内服JAK阻害薬の実臨床での有効性は? JAK阻害薬とは。 ■アトピー性皮膚炎の薬は大幅にアップデートされ、この5年で7種類ほど増えました。 ■ とくに小児でも、JAK阻害薬(外用、内服)、PDE4阻害薬(外用)、抗IL31抗体(注射)が大きいです。 ■ そのうち、JAK阻害薬ウパダシチニブを実臨床で使用した成人の報告が、日本皮膚科学会の英文誌に報告されまし... 2023年3月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブは、皮膚の脂質を正常化させ、皮膚のバリア機能を改善させるかもしれない アトピー性皮膚炎の全身療法の普及が始まり、その有効性が多方面から検討されている。 ■ アトピー性皮膚炎の新規薬デュピルマブが、皮膚バリア機能や脂質の組成も改善させるという報告がAllergy誌に報告されていました。 ※デュピルマブ(商品名デュピクセント)は、現在のところ小児に保険適応はありません。 Berdyshev... 2023年3月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用薬は、どれくらいのランク・期間・頻度で塗布すると副作用を起こしうるか? ステロイド外用薬の長期間塗布時のデータは、さらに必要とされている。 ■ アトピー性皮膚炎に対するステロイド外用薬は、現在でも第一線の治療薬です。 ■ ただし、同じ場所に塗りつづけると、その部位の皮膚の菲薄化(薄くなる)などの副作用を起こす可能性があります。 ■ このテーマの研究は数がほしいところですし、他のステロイド外... 2023年2月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎の新規薬 ジファミラスト(商品名モイゼルト)軟膏の長期試験の結果 外用PDE4阻害薬の長期試験結果。 ■ 2018年にデュピルマブが成人の重症アトピー性皮膚炎の治療に大きな進歩をもたらし、その後、新しい薬がつぎつぎと使用可能になってきています。 ■ そのうちのひとつ、外用PDE4阻害薬の第三フェーズ長期試験の結果が報告されています。 Saeki H, Imamura T, Yoko... 2023年2月23日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デルゴシチニブクリームの濃度によって、手湿疹への治療有効性が異なるか? 手湿疹の治療は簡単ではない。 ■ 手湿疹はきわめて多い症状のひとつで、生涯有病率は最大 20% 、成人の 1 年間の有病率は約 10% とされています(Quaade AS, Simonsen AB, Halling AS, Thyssen JP, Johansen JD. Prevalence, incidence, ... 2023年2月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 外用カルシニューリン阻害剤(ピメクロリムスまたはタクロリムス)は、発がんリスクを増加させない カルシニューリン阻害外用薬と発がんリスクの関連。 ■ カルシニューリン阻害剤とは、免疫抑制薬のひとつです。 ■ 日本では『タクロリムス(プロトピック)軟膏』が広く使われており、”以前は”、悪性腫瘍のリスクをお話することになっていました。 ■ しかし、その後の検討で、発がんリスクは上がらないことが示され、現在はそのお話は... 2023年1月15日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ネモリズマブ(ミチーガ)の最大68週間の効果・安全性試験の結果は? 13歳以上のかゆみの強いアトピー性皮膚炎に対し、新規IL31抗体ネモリズマブが保険適用になりました。 ■ ネモリズマブは、かゆみを起こすサイトカインであるIL-31を抑制するモノクローナル抗体です。 ■ 2022年8月より、13歳以上の小児(+体重30kg以上)でも使用できるようになり、生物学的製剤が加わったことになり... 2022年9月27日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 重症アトピー性皮膚炎に使用されるJAK阻害内服薬は血栓のリスクを増やすのか?:メタアナリシス JAK阻害内服薬は、血栓のリスクを増やすのか? ■ 内服JAK阻害薬は、アトピー性皮膚炎の治療に応用され、広がってきています。 ■ 一方で、日本ではアトピー性皮膚炎には使用されていませんが、内服JAK阻害薬であるトファシチニブ(商品名ゼルヤンツ)に対し、重大な心血管イベントおよびがん発症のリスクが高いことが示されたとし... 2022年8月30日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブ(商品名デュピクセント)の投与期間を延長しても、アトピー性皮膚炎の症状は維持できるか? アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤、デュピルマブ。投与期間を延長すると効果はどれくらい落ちる? ■ デュピルマブ(デュピクセント)は、高価ながら重症アトピー性皮膚炎の治療に有用な生物学的製剤です。 ■ 初期投与量から、2週間毎に投与するのが標準治療ですが、デュピルマブに対する抗体が産生されて効果が下がる可能性があり、... 2022年7月19日 pedallergy2016