アトピー性皮膚炎(治療) 小児アトピー性皮膚炎に対するデルゴシチニブ(コレクチム)軟膏の第3フェーズ試験と長期試験 デルゴシチニブ(コレクチム)軟膏は、2歳以降で使用できるようになった、新しいメカニズムの抗炎症外用薬です。 ■ JAK阻害薬であるデルゴシチニブ軟膏は、2021年3月に小児でも使用可能になりました。 ■ すでにフェーズ2試験は、ブログでもご紹介しています。 ■ そして、フェーズ3試験結果が公開されていますので、共有しま... 2021年7月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 抗菌作用のある物質を産生するブドウ球菌を自家移植すると、アトピー性皮膚炎が改善するかもしれない アトピー性皮膚炎患者の皮膚から検出される黄色ブドウ球菌は、皮膚症状を悪化させうる。では、黄色ブドウ球菌を減らしうる菌を自家移植すると皮膚症状は改善するのか? ■ アトピー性皮膚炎は、皮膚のマイクロバイオームの多様性が低下する(dysbiosis)ことが特徴の一つであり、『重症のアトピー性皮膚炎の』患者さんから検出された... 2021年7月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) セラミドが主成分の保湿剤は、基剤よりも皮膚の機能を改善させる セラミドベースの保湿剤と基剤、どちらがよりアトピー性皮膚炎に有効か? ■ 第45回日本小児皮膚科学会学術大会に参加してきました。自分自身の講演もあったこともあり、ひさしぶりに現地におもむきました。 ■ 名古屋医療センターの二村先生のご講演をきいていて、内容も見せ方もさすがだなあと思いながら拝聴していてでてきた報告のひと... 2021年7月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デルゴシチニブ軟膏(コレクチム軟膏)は、2歳以降のアトピー性皮膚炎にも有効で安全である デルゴシチニブ軟膏(コレクチム軟膏)は2021年3月に小児にも保険適用になりました。 ■ デルゴシチニブ軟膏(コレクチム軟膏)は、2021年3月から2歳以上の小児にも使用できるようになったアトピー性皮膚炎に対する新規の抗炎症薬です。 ■ わたしも大分処方するようになりましたが、日本で先行して使用できるようになったことも... 2021年6月27日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブ(デュピクセント)投与中の、顔面や頸部の紅斑:システマティックレビュー 徐々に使われるようになってきているデュピルマブ。顔や頸部の紅斑の報告があります。 ■ デュピルマブは、小児のアトピー性皮膚炎にはまだ保険適用は無いにせよ、成人では徐々に活用されるようになってきている生物学的製剤です。 ■ 最近保険適用になってきたJAK阻害薬に比較すると、使いやすさでは一日の長があるようです。 ■ 一方... 2021年6月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブは結節性痒疹を改善するか? ■ 結節性痒疹は、アトピー性皮膚炎などにみられるきわめて治しにくい強いかゆみを伴う皮膚炎です。 ■ ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬が最初の治療ステップとなりますが、治療は抵抗性であることがおおく難渋します。 ■ 最近の海外のガイドラインでも、その治療選択肢に生物学的製剤が記載されるようになってきています。 ■ 最... 2021年6月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブによる治療は、中等症以上のアトピー性皮膚炎患者の労働生産性を上げるかもしれない アトピー性皮膚炎は、そのかゆみにより生活の質や学習能力を損なう。 ■ アトピー性皮膚炎は、かゆみがその特徴のひとつでもあり、生活の質を低下させます。 ■ アトピー性皮膚炎治療の重要性がそこにもあるわけですが、最近、生物学的製剤や低分子薬が登場し、重症のアトピー性皮膚炎の治療がさらに改善されてきました。 ■ では、生物学... 2021年5月27日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) JAK阻害薬は、アトピー性皮膚炎の治療に有効か?:メタアナリシス JAK阻害薬は、内服薬と外用薬の両方が保険適用となった、アトピー性皮膚炎に対する新しいメカニズムの薬剤。 ■ JAK阻害薬は、アトピー性皮膚炎に対する治療として新規に使用できるようになってきた外用薬・内服薬です。 ■ すでに外用薬は小児にも保険適用の薬剤としてできるようになってきており(内服は成人のみ)、効果を実感して... 2021年5月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブは6歳から12歳の重症アトピー性皮膚炎に有効であり、52週間投与でも安全(LIBERTY AD PED-OLE試験) デュピルマブが今後、小児適応がひろがってくることが期待されています。 ■ デュピルマブ(デュピクセント)は、成人では重症アトピー性皮膚炎にひろく使われ始めています。 ■ 小児では、12歳以上の重症喘息に適応はあるものの、重症アトピー性皮膚炎に対する保険適応はありません。 ■ とはいえ、デュピルマブが今後、小児にも適応が... 2021年5月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 経口JAK阻害薬バリシチニブ(製品名オルミエント)は、中等症以上のアトピー性皮膚炎に有効である(BREEZE-AD5試験) 成人のアトピー性皮膚炎に対し、JAK経口薬であるバリシチニブ(オルミエント)に保険適応がおりました。 ■ アトピー性皮膚炎に対し、生物学的製剤であるデュピルマブ(デュピクセント)の有効性が報告されており、保険適応されてきています。 ■ 高価である点、もちろん軽症には投与できない点など注意点もありますが、もう一方で注射薬... 2021年5月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) PDE4阻害薬であるクリサボロール軟膏は、生後3ヶ月から24ヶ月にも安全で有効かもしれない 2歳以降のアトピー性皮膚炎に、新規にJAK阻害薬が使用できるようになりましたが、海外では生後3ヶ月からのPDE4阻害薬の適応の検討が進んでいます。 ■ 日本では、2歳未満に使用できる抗炎症外用薬は、ステロイド外用薬しかない状況です。 ■ それでも2歳からは、タクロリムス軟膏にくわえ、つい最近JAK阻害薬外用薬(コレクチ... 2021年3月31日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) グリセリンやパラフィンを含んだ保湿剤を塗り続けると、小児アトピー性皮膚炎の再燃とステロイド外用薬の使用が減る 保湿剤の定期使用は、アトピー性皮膚炎の再燃を減らす。 ■ 保湿剤の定期塗布は、アトピー性皮膚炎の治療の大きな柱のひとつです。 ■ 毎日の使用が、再燃を大きく減らし、ステロイド外用薬の使用量も少なくすることがわかっているからです。 ■ つい5年位までは、このテーマのランダム化比較試験は少なかったのですが、徐々に増えてきて... 2021年3月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 12歳以上の中等症以上のアトピー性皮膚炎に対し、内服によるJAK阻害薬 アブロシチニブは有効である(JADE MONO-1試験) アトピー性皮膚炎に対する『内服』や『注射』による治療が臨床応用されつつあり、JAK阻害薬がその選択肢となってきそうな情勢です。 ■ 外用療法だけでなく、全身投与の薬剤によるアトピー性皮膚炎の治療が徐々に臨床応用されつつあります。 ■ とくに生物学的製剤が先行しており、成人に関しては一部の薬剤が保険適応となり使われる様に... 2021年3月21日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 保湿剤は、大きな容器の方が小さなチューブよりも多く塗るようになる 保湿剤のアドヒアランスは、課題のひとつといえます。 ■ 劇場というセッティングで、ポップコーンの容器を大きいものと小さいものを提供すると、大きい容器の方が6割たくさん食べたという報告があるそうです(Wansink B, Park S. At the movies: how external cues and perce... 2021年1月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 冬季のアトピー性皮膚炎の管理に石鹸洗浄は必要か? アトピー性皮膚炎に対し、石鹸洗浄をするか、しないか? ■ アトピー性皮膚炎に関し、石鹸を使うか使わないかに関する論争はよく見られます。 ■ 個人的には、個々の患者さんで異なるというテーマであり、『どちらかにしないと』ということ自体に無理があると思っています。 ■ 最近、秋から冬にかけてのアトピー性皮膚炎のスキンケアにた... 2021年1月10日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 乳幼児にデュピルマブ(商品名デュピクセント)の単回投与は有効か?(LIBERTY AD PRE-SCHOOL試験) デュピルマブは、12歳以上の重症喘息、成人の重症アトピー性皮膚炎に保険適用のある生物学的製剤です。 ■ アトピー性皮膚炎の炎症を伝えるサイトカインであるIL4/IL13を抑える生物学的製剤であるデュピルマブは、重症アトピー性皮膚炎の治療を大きく変えようとしています。 ■ さらには、12歳以上の重症喘息にも適応がおりまし... 2020年10月1日 pedallergy2016