アトピー性皮膚炎(治療) 抗IL13抗体である新規薬レブリキズマブは、アトピー性皮膚炎に有効か?(ADhere試験) 生物学的製剤や低分子薬が、アトピー性皮膚炎の治療に応用されるようになってきている ■ 2018年にデュピルマブ(商品名デュピクセント)が上梓されてから、生物学的製剤が増えてきています。 ■ 最近、16歳以上の中等症以上のアトピー性皮膚炎の治療において、抗IL-13抗体レブリキズマブ(低~中力価のステロイド外用薬を併用)... 2023年4月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブによって治療された皮膚の細菌叢は、皮膚の臨床症状にかかわらず、正常にもどりやすくなるかもしれない アトピー性皮膚炎の皮膚では、黄色ブドウ球菌が優勢になっている。 ■ アトピー性皮膚炎の皮膚では黄色ブドウ球菌が多く定着することが判明しており、アトピー性皮膚炎の悪化に関係することが知られています。 ■ そして最近、生物学的製剤デュピルマブを使用すると、『皮膚の改善より先に』細菌叢が改善することが示されました。 Hart... 2023年4月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎の新薬、内服JAK阻害薬の実臨床での有効性は? JAK阻害薬とは。 ■アトピー性皮膚炎の薬は大幅にアップデートされ、この5年で7種類ほど増えました。 ■ とくに小児でも、JAK阻害薬(外用、内服)、PDE4阻害薬(外用)、抗IL31抗体(注射)が大きいです。 ■ そのうち、JAK阻害薬ウパダシチニブを実臨床で使用した成人の報告が、日本皮膚科学会の英文誌に報告されまし... 2023年3月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブは、皮膚の脂質を正常化させ、皮膚のバリア機能を改善させるかもしれない アトピー性皮膚炎の全身療法の普及が始まり、その有効性が多方面から検討されている。 ■ アトピー性皮膚炎の新規薬デュピルマブが、皮膚バリア機能や脂質の組成も改善させるという報告がAllergy誌に報告されていました。 ※デュピルマブ(商品名デュピクセント)は、現在のところ小児に保険適応はありません。 Berdyshev... 2023年3月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用薬は、どれくらいのランク・期間・頻度で塗布すると副作用を起こしうるか? ステロイド外用薬の長期間塗布時のデータは、さらに必要とされている。 ■ アトピー性皮膚炎に対するステロイド外用薬は、現在でも第一線の治療薬です。 ■ ただし、同じ場所に塗りつづけると、その部位の皮膚の菲薄化(薄くなる)などの副作用を起こす可能性があります。 ■ このテーマの研究は数がほしいところですし、他のステロイド外... 2023年2月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎の新規薬 ジファミラスト(商品名モイゼルト)軟膏の長期試験の結果 外用PDE4阻害薬の長期試験結果。 ■ 2018年にデュピルマブが成人の重症アトピー性皮膚炎の治療に大きな進歩をもたらし、その後、新しい薬がつぎつぎと使用可能になってきています。 ■ そのうちのひとつ、外用PDE4阻害薬の第三フェーズ長期試験の結果が報告されています。 Saeki H, Imamura T, Yoko... 2023年2月23日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デルゴシチニブクリームの濃度によって、手湿疹への治療有効性が異なるか? 手湿疹の治療は簡単ではない。 ■ 手湿疹はきわめて多い症状のひとつで、生涯有病率は最大 20% 、成人の 1 年間の有病率は約 10% とされています(Quaade AS, Simonsen AB, Halling AS, Thyssen JP, Johansen JD. Prevalence, incidence, ... 2023年2月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 外用カルシニューリン阻害剤(ピメクロリムスまたはタクロリムス)は、発がんリスクを増加させない カルシニューリン阻害外用薬と発がんリスクの関連。 ■ カルシニューリン阻害剤とは、免疫抑制薬のひとつです。 ■ 日本では『タクロリムス(プロトピック)軟膏』が広く使われており、”以前は”、悪性腫瘍のリスクをお話することになっていました。 ■ しかし、その後の検討で、発がんリスクは上がらないことが示され、現在はそのお話は... 2023年1月15日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ネモリズマブ(ミチーガ)の最大68週間の効果・安全性試験の結果は? 13歳以上のかゆみの強いアトピー性皮膚炎に対し、新規IL31抗体ネモリズマブが保険適用になりました。 ■ ネモリズマブは、かゆみを起こすサイトカインであるIL-31を抑制するモノクローナル抗体です。 ■ 2022年8月より、13歳以上の小児(+体重30kg以上)でも使用できるようになり、生物学的製剤が加わったことになり... 2022年9月27日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 重症アトピー性皮膚炎に使用されるJAK阻害内服薬は血栓のリスクを増やすのか?:メタアナリシス JAK阻害内服薬は、血栓のリスクを増やすのか? ■ 内服JAK阻害薬は、アトピー性皮膚炎の治療に応用され、広がってきています。 ■ 一方で、日本ではアトピー性皮膚炎には使用されていませんが、内服JAK阻害薬であるトファシチニブ(商品名ゼルヤンツ)に対し、重大な心血管イベントおよびがん発症のリスクが高いことが示されたとし... 2022年8月30日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブ(商品名デュピクセント)の投与期間を延長しても、アトピー性皮膚炎の症状は維持できるか? アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤、デュピルマブ。投与期間を延長すると効果はどれくらい落ちる? ■ デュピルマブ(デュピクセント)は、高価ながら重症アトピー性皮膚炎の治療に有用な生物学的製剤です。 ■ 初期投与量から、2週間毎に投与するのが標準治療ですが、デュピルマブに対する抗体が産生されて効果が下がる可能性があり、... 2022年7月19日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) TRPV1阻害剤であるアシバトレップ外用薬は、アトピー性皮膚炎の症状を改善させる:CAPTAIN-AD試験 TRPV1は1997年に発見されノーベル賞を受賞した受容体で、アトピー性皮膚炎の悪化に関係することがわかっています。 ■ TRPV1とは、1997年に遺伝子クローニングされたカプサイシン受容体です。 ■ TRPV1は、2021年にDavid Julius教授とArdem Patapoutian教授がノーベル生理学・医学... 2022年4月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブは、円形脱毛症に有効かもしれない:ランダム化比較試験 円形脱毛症の治療に、デュピルマブが奏功する? ■ 円形脱毛症(alopecia areata)は後天性脱毛症の中で最も頻度が高く、人口の0.1~0.2% に発生していると考えられています。 ■ 円形脱毛症は、2型アレルギーに関連することが示唆されており、アトピー性皮膚炎の方により多く発症し、そして円形脱毛症の方にアトピ... 2022年3月29日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 新規抗炎症薬、PDE4阻害外用薬ジファミラスト軟膏の日本人成人に対する有効性と安全性は? おそらく、今年中にはアトピー性皮膚炎に対する規外用薬PDE4阻害薬が使用できるようになります。 ■ アトピー性皮膚炎に対する新規外用薬PDE4阻害薬は、海外ではクリサボロール(商品名Eucrisa)として承認されており、生後3ヶ月以上で使用できるようになっています。 参考サイト(英語・メーカーサイト) Eucrisa ... 2022年2月27日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) JAK阻害薬ウパダシチニブ(リンヴォック)を日本人に投与した第三フェーズ試験の結果は? 内服JAK阻害薬が、12歳以降の重症アトピー性皮膚炎に使用できるようになりました。 ■ 内服JAK阻害薬は、重症のアトピー性皮膚炎に使用することができるようになりました。 ■ 薬価は高価であり、処方できる条件などに制限がありますが、有効性は高い薬剤です。 ウパダシチニブのアトピー性皮膚炎への適応拡大について(日本皮膚科... 2022年1月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デルゴシチニブ(コレクチム)軟膏は、角質水分量や皮膚のバリア機能を改善させるかもしれない アトピー性皮膚炎に対する新規抗炎症薬コレクチム軟膏の知見が増え始めている。 ■ デルゴシチニブ(コレクチム)軟膏は、世界に先行して日本で使用されるようになった外用JAK阻害薬です。 ■ そのため、まだまだ臨床的な報告が少ないのですが、日本皮膚免疫アレルギー学会の英文誌に、デルゴシチニブ軟膏の効果に関する臨床研究報告があ... 2021年11月19日 pedallergy2016