アトピー性皮膚炎(治療) 乳幼児期アトピー性皮膚炎に対するタクロリムス軟膏とステロイド外用薬の1年間の使用を比較すると? タクロリムス(プロトピック)外用薬は、日本では2歳以降での薬剤です。 ■ タクロリムス(プロトピック)外用薬に、悪性腫瘍との関連を懸念するむきがありましたが、最近発表されたシステマティックレビューでもその懸念は否定され、むしろ『アトピー性皮膚炎そのものによる悪性腫瘍の発生の増加』が心配されているような状況です。 ■ タ... 2019年10月19日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎による首の『さざ波様湿疹』は、どれくらいの頻度なのか? アトピー性皮膚炎における頚部のさざ波様湿疹。 ■ アトピー性皮膚炎が悪化すると、首に『さざ波様湿疹』が出来ることがあります。 ■ 特に頚部の湿疹が長引いている方にでることが多いです。 ■ 『ダーティネック』とも呼ばれ外部から見えることもあり、出来ないように気を付けて治療する必要性があります。 ■ その、さざ波様湿疹の頻... 2019年10月14日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎における除去食は、どのように考えたらよいか? アトピー性皮膚炎において、除去食の位置づけをどう考えるか? ■ アトピー性皮膚炎があると、確かに食物アレルギーの発症リスクは高くなります。 ■ 『適切な除去食』は正しい方法ですが、アトピー性皮膚炎だから食物除去とそのまま繋ぐのは時期尚早といえます。 ■ 病歴や負荷試験などが必要で、少なくとも、それまで摂取できていた食べ... 2019年10月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 縦型/ドラム式洗濯機のうち、どちらがダニを洗い出す能力が高いか? 洗濯機の、”縦型” vs ”ドラム式”問題。 ■ よく聞かれるテーマで、『洗濯機の縦型・ドラム式のどちらがいいか?』というものがあります。 ■ 個人的には、縦型のほうが水をたくさん使うのでいいのでは、とお答えしてきたのですが、論文報告でいいものを見つけたことがありませんでした。 ■ 最近、学会報告の抄録で興味深いものを... 2019年10月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 洗濯の温度やすすぎ回数は、アレルゲン除去の程度に影響する 洗濯機で洗うと、どれくらいアレルゲンが除去できるか? ■ 一般に、きちんと洗濯するとアレルゲンはかなり除去できると考えていたのですが、最近は節水や1回すすぎの洗剤が増え、どれくらいアレルゲンや洗剤が残存しているのかがよくわからなくなっています。 ■ 今回は、洗濯機の水温やすすぎ回数で、どれくらいアレルゲンを減らすのかを... 2019年10月2日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 95%の患者さんは、皮膚に必要な外用薬を塗っていないかもしれない 皮膚への治療は、適切な量と頻度で外用薬を塗る必要性があります。 ■ アトピー性皮膚炎と同様に外用治療が主になる乾癬の治療の実行率を確認したシステマティックレビューでは、外用療法の実行率が推奨用量の35%から72%であるという結果があります。 ■ そこで今回は、皮膚疾患のために初診した患者さんが、最初の2週間でどれくらい... 2019年9月23日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デンマークの医師は、どのような保湿剤を好んで推奨しているか? デンマークの医師は、市販の保湿剤に関し何を推奨しているか? ■ アトピー性皮膚炎に対する保湿剤は、継続的にきちんと使用していく必要性がありますが、決して簡単ではありません。 ■ 市販の保湿剤に関しての選択基準もあればいいのですが、なかなかそういった研究が少ないのも現状です。 ■ そこで、デンマークのアトピー性皮膚炎学会... 2019年9月18日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎における保湿剤の使用量は思った以上に少ないかもしれない アトピー性皮膚炎に対するステロイド外用薬や保湿剤の使用量に関して、大規模後ろ向きコホートで調査された。 ■ アトピー性皮膚炎に対する保湿剤は、きちんと使用するとステロイド外用薬の使用量を減らしたり、再燃を予防する効果があります。 ■ しかし、保湿剤を毎日塗っていくことは決して簡単ではありません。 ■ 今回は、ステロイド... 2019年9月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 保湿剤 保湿剤の市販ベストセラー製品の成分の特性や価格に違いはあるか? 市販の保湿剤は、どのような製品特性をもち、どんな成分を含有しているか? ■ 保険で使用できる保湿剤には保険上の制限があり、アトピー性皮膚炎などのために日常的に保湿剤を使用する場合は、市販製品も使用する必要性が出てきます。 ■ そこで今回は、市販の保湿剤の成分や製品特性はどんな状況なのかを検討した報告をご紹介します。 ... 2019年9月10日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療乾癬アドヒアランス 乾癬の外用治療のアドヒアランスは、決して高くはない 外用治療の指示に対する実行率はどれくらいか? ■ どんな治療にもいえることですが、病気の治療を目的に処方された薬が使用されていなければ、病気を良くすることは困難になってきます。 ■ 外用治療は、毎日使用することは必ずしも簡単ではないために、徐々に治療の実行率が低くなることがわかっており、皮膚疾患ではその実行率が35%程... 2019年8月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎における眼の合併症は、この20年で大きく減少した アトピー性皮膚炎は、重症化すると特に眼合併症を来しうる。 ■ アトピー性皮膚炎があると、眼への物理的な刺激が増えることを一因として網膜剥離などが増加します。 ■ しかし最近は、タクロリムス(プロトピック)外用薬の登場などにより顔の湿疹のコントロールがしやすくなり、眼合併症を減らしてきている可能性があります。 ■ 実際、... 2019年8月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎黄色ブドウ球菌 アトピー性皮膚炎患児から分離される黄色ブドウ球菌は、抗菌薬や消毒薬が効きにくい アトピー性皮膚炎があると黄色ブドウ球菌の保菌が多く、発症や増悪に関連する。 ■ アトピー性皮膚炎があると黄色ブドウ球菌の保菌が増え、悪化に関与します。 ■ 今回は、その黄色ブドウ球菌が、アトピー性皮膚炎があると、抗菌薬も消毒薬も効きにくくなっているという報告です。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? アト... 2019年8月1日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 【全文訳】タクロリムス(プロトピック)外用薬の灼熱感は、TEWLにより予測できる タクロリムス(プロトピック)軟膏は、「刺激感」のために使用しにくいケースがある。 ■ プロトピック外用薬は、ステロイド外用薬のような皮膚の萎縮を起こさないため、使用しやすい薬剤です。 ■ ただし欠点として、皮膚が特に悪化している場合に使用すると「刺激感」があるケースがあり、中止せざるを得ない場合があります。 ■ その刺... 2019年7月1日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎 保湿剤の種類により、患児の受け入れは異なるか? 保湿剤は塗ってはじめて効果があるため、「塗っていただけるか」は重要です。 ■ 保湿剤ごとに比較した報告は少なく、「保湿剤はなにがいいですか?」という質問の答えは簡単ではありません。 ■ 季節ごとや重症度に応じて変更する必要性がありますが、なかなか難しいものです。 ■ そこで、保湿剤の受け入れがアトピー性皮膚炎の治療結果... 2019年6月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎除去食 除去食は、アトピー性皮膚炎の治療に有用か? アトピー性皮膚炎そのものに対する除去食は有効か? ■ 「即時型」アレルギー反応による食物アレルギーに対し、食物除去は標準的な治療です(「必要最小限の除去」を目指す必要性はあります)。 ■ 一方、乳幼児期のアトピー性皮膚炎そのものの治療に、除去食が行われるケースがあります。 ■ 私は、その除去に関して否定するつもりはあり... 2019年6月1日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) プロトピックタクロリムス 飲酒中は、プロトピック外用薬により目の周りの発赤が誘発されやすいかもしれない プロトピック外用薬は、特定の条件で紅斑が再燃することがある。 ■ プロトピック外用薬は、ステロイド外用薬と異なり皮膚の菲薄化という副作用がないために、眼瞼周囲にも使いやすい薬剤です。 ■ 私は小児科医ですので、経験がなかったのですが、飲酒中に目の周囲にプロトピック外用をすると、紅斑が出現しやすいのだそうです。 ■ その... 2019年5月28日 pedallergy2016