アトピー性皮膚炎(治療) かゆみ掻痒アレグラアトピ—性皮膚炎 アレグラはアトピ—性皮膚炎の痒みを軽減する 抗ヒスタミン薬はアトピ—性皮膚炎の痒みをすべて抑えることは難しいが、補助的に使用されています。 ■ 抗ヒスタミン薬は、アトピ—性皮膚炎に対する併用療法として使用されます。 ■ おもったより有効性は低いかもしれないという報告も少なからずありますが、ランダム化比較試験では有意差ははっきりでるようです。 ■ その本邦で行われ... 2018年12月18日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療プロトピックタクロリムス プロトピック軟膏による長期治療は、皮膚のコラーゲン量や皮膚厚を改善する ステロイド外用薬の連日使用は皮膚の厚みを低下させる。ではタクロリムス(プロトピック)軟膏は? ■ ステロイド外用薬は、同じ箇所に連用すると、皮膚の厚みが低下し皮膚萎縮を起こし得ます。 ■ その頻度を減らすとその副作用は出にくくなることはすでに報告されていますが、プロトピック軟膏は毎日の連用でも皮膚萎縮は起こしにくく、週... 2018年12月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療保湿剤セラミド セラミドを多く含有した保湿剤は、小児アトピー性皮膚炎に有効かもしれない ■ 私は、アトピー性皮膚炎診療において保湿剤を重視していて、きちんと毎日のケアをおすすめしています。■ しかし、「何を塗るのか」に関しては十分な検討はなかなかありません。一部、基剤だけよりも保湿成分が含まれていたほうがよいというランダム化比較試験はあります。... 2018年12月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療習慣性掻破掻き癖 掻きぐせに対する行動科学的アプローチは、アトピー性皮膚炎の改善を促進する 習慣性掻破行動とは、「くせになった掻き行動」のことです。 ■ アトピー性皮膚炎は、定義に「かゆみ」がある疾患です。そして、そのかゆみは本人のみならず家族の生活の質を大きく下げます。 ■ そして、そのかゆみは「習慣性掻破行動」いわゆる「掻きぐせ」につながることがあり、その掻きぐせの介入は、決して簡単ではありません。 ■ ... 2018年12月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) かゆみ掻痒 掻くことによってかゆみが止まるメカニズムとは? 掻くとなぜ、一時的に痒みがおさまるのか? ■ 掻くことによって一時的に痒みが軽減するメカニズムは長くわかっていなかったそうです。 ■ 最近、痛みによりかゆみの神経経路を抑制するB5-Iニューロンが発見され、そのメカニズムが判明してきました。 ■ 今回は基礎医学ですこしむずかしめ。抄録のみの提示ですが、全文フリーで読めま... 2018年12月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎プロトピック軟膏かゆみ掻痒 アトピー性皮膚炎の痒みに対し、プロトピック軟膏が有効である アトピー性皮膚炎の痒みに対し、対応する方法は多くはない。 ■ アトピー性皮膚炎の痒みは、生活の質を大きく下げ、睡眠も傷害します。 ■ 結局は、皮膚の改善そのものが痒みも改善させるのですが、ステロイド外用薬の毎日の連用は推奨できません。 ■ 今回は、タクロリムス外用薬(プロトピック軟膏)が痒みに有効というランダム化比較試... 2018年11月29日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用薬副腎抑制デルモベート 最も強いステロイド外用の連続使用はクッシング症候群を起こしうる ステロイド外用薬は、稀ながら副腎抑制を起こし得る。特に、最強ランクのステロイド外用薬の使用には留意が必要です。 ■ 私は、アトピー性皮膚炎に対し、ステロイド外用薬を使用する医師のひとりです。 ■ ただし、短期的な使用で済むような軽症の方を除き、プロアクティブ療法(炎症が治まるまできっちり抗炎症薬を外用し、ゆっくり漸減し... 2018年11月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療黄色ブドウ球菌保湿剤 保湿剤の使用は、黄色ブドウ球菌の増加抑制や皮膚状態改善に働く 保湿剤の使用で皮膚の菌のバランスが改善するか? ■ 保湿剤を使用することで、皮膚の菌叢が変化することが報告されています。 ■ それに関連したランダム化比較試験をご紹介します。 Bianchi P, et al. Effects of a New Emollient‐Based Treatment on Skin Mi... 2018年11月18日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎プロトピック刺激感 プロトピック軟膏による刺激感は、アレロックにより軽減されるかもしれない プロトピック(タクロリムス)軟膏は、使用開始時の刺激感が問題になります。 ■ プロトピック(タクロリムス)軟膏はタクロリムスの分子量が800ダルトンであるため、皮膚炎がないと吸収されにくくなります。しかし、皮膚バリアが低下していると吸収が良くなり、刺激感を誘発します。 ■ ステロイド外用薬などで皮膚をある程度改善させて... 2018年11月16日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎ステロイド忌避 ステロイド嫌い(忌避)は、医療従事者にも少なからず存在する ステロイド嫌い(忌避)は、患者側にとどまらず存在する。 ■ 私は、ステロイド外用薬は使い方に習熟する必要があり、さらに説明も丁寧にしなければならないとても面倒な薬だと思っています。 ■ もちろん、アトピー性皮膚炎の炎症が残存していると、さらに皮膚バリア機能がさがること、さらに感作が進むことから、はやめに炎症をおさえて皮... 2018年11月15日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療プロトピックタクロリムス 小児アトピー性皮膚炎にプロトピックとV群ステロイドはどちらが有効? プロトピック外用薬とステロイド外用薬の治療効果をみたランダム化比較試験。小児アトピー性皮膚炎におけるランダム化比較試験は多くはありません。... 2018年11月14日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療システマティックレビューステロイド忌避 アトピー性皮膚炎におけるステロイド嫌い(忌避)は治療の障壁となる ステロイド外用薬に対する忌避は、治療失敗に繋がる可能性が高くなります。 ■ ステロイド嫌い(忌避)は一般的な状況です。先日ご紹介した報告でも、イタリアでも8割を超えるという結果でした。 ■ そこでも書きましたが、この理由のひとつは医療者側にもあると私は考えています。 ■ しかし、皮膚の炎症は、それ自体が皮膚のバリア機能... 2018年11月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療手湿疹プロトピック 手湿疹に対し、ステロイド外用薬と同様にプロトピック外用薬も有効かもしれない 手湿疹はアトピー性皮膚炎への合併が多く、治療も簡単ではない場合があります。 ■ 手湿疹は、アトピー性皮膚炎に合併しやすい病態です。 ■ 治療はステロイド外用薬や保湿剤で対応することが多いのですが、個人的にはプロトピックを使用することも多いです(実際には、色々工夫しています)。 ■ 今回はプロトピックを使用した手湿疹の報... 2018年11月7日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用薬ステロイド忌避 イタリアでも、ステロイド嫌い(忌避)は普遍的である ステロイド嫌い(忌避)は海外でも一般的に見受けられます。イタリアからの報告をご紹介します。... 2018年11月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用眼周囲眼圧 顔(眼瞼)へのステロイド外用薬は、眼圧をあげるのか? 顔(特に目の周囲)へのステロイド外用薬が、眼圧をあげるかどうかを心配される医師は多いです。 ■ ステロイド外用薬は、一般に眼の周囲は避けることが多く、プロトピック外用薬を使うことが多いです。 ■ ステロイド外用薬が潜在的に眼圧をあげるリスクがあるからですが、実際にどれくらいのリスクがあるのでしょう? ※ 2019/4... 2018年10月30日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) プロアクティブ療法 プロアクティブ療法(保湿剤定期塗布とステロイド外用薬の間欠塗布)で小児アトピー性皮膚炎の再燃が減る プロアクティブ療法は、ステロイド外用薬の副作用の軽減と紅斑の再燃を抑えながら、皮下の炎症を減らしていく治療です。 ■ プロアクティブ療法は、アトピー性皮膚炎の炎症に対し最初抗炎症薬(ステロイド外用薬が中心)を十分使用して寛解にもちこみ、間欠塗布で安定を目指すという治療方法です。ここでも述べましたが、プロアクティブ療法は... 2018年10月27日 pedallergy2016