アトピー性皮膚炎(治療) 縦型/ドラム式洗濯機のうち、どちらがダニを洗い出す能力が高いか? 洗濯機の、”縦型” vs ”ドラム式”問題。 ■ よく聞かれるテーマで、『洗濯機の縦型・ドラム式のどちらがいいか?』というものがあります。 ■ 個人的には、縦型のほうが水をたくさん使うのでいいのでは、とお答えしてきたのですが、論文報告でいいものを見つけたことがありませんでした。 ■ 最近、学会報告の抄録で興味深いものを... 2019年10月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 洗濯の温度やすすぎ回数は、アレルゲン除去の程度に影響する 洗濯機で洗うと、どれくらいアレルゲンが除去できるか? ■ 一般に、きちんと洗濯するとアレルゲンはかなり除去できると考えていたのですが、最近は節水や1回すすぎの洗剤が増え、どれくらいアレルゲンや洗剤が残存しているのかがよくわからなくなっています。 ■ 今回は、洗濯機の水温やすすぎ回数で、どれくらいアレルゲンを減らすのかを... 2019年10月2日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 乳児期のスキンケアに対するシステマティックレビュー 乳児期のスキンケアにおける、システマティックレビュー。 ■ 新生児期からの保湿剤定期塗布が、ハイリスク児においてアトピー性皮膚炎の発症を予防することは広く知られるようになってきました。 ■ しかし、この新生児期から乳児期のスキンケアには、まだまだエビデンスが不足しています。 ■ そこで、現状でわかっている範囲でのシステ... 2019年9月24日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 95%の患者さんは、皮膚に必要な外用薬を塗っていないかもしれない 皮膚への治療は、適切な量と頻度で外用薬を塗る必要性があります。 ■ アトピー性皮膚炎と同様に外用治療が主になる乾癬の治療の実行率を確認したシステマティックレビューでは、外用療法の実行率が推奨用量の35%から72%であるという結果があります。 ■ そこで今回は、皮膚疾患のために初診した患者さんが、最初の2週間でどれくらい... 2019年9月23日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デンマークの医師は、どのような保湿剤を好んで推奨しているか? デンマークの医師は、市販の保湿剤に関し何を推奨しているか? ■ アトピー性皮膚炎に対する保湿剤は、継続的にきちんと使用していく必要性がありますが、決して簡単ではありません。 ■ 市販の保湿剤に関しての選択基準もあればいいのですが、なかなかそういった研究が少ないのも現状です。 ■ そこで、デンマークのアトピー性皮膚炎学会... 2019年9月18日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎における保湿剤の使用量は思った以上に少ないかもしれない アトピー性皮膚炎に対するステロイド外用薬や保湿剤の使用量に関して、大規模後ろ向きコホートで調査された。 ■ アトピー性皮膚炎に対する保湿剤は、きちんと使用するとステロイド外用薬の使用量を減らしたり、再燃を予防する効果があります。 ■ しかし、保湿剤を毎日塗っていくことは決して簡単ではありません。 ■ 今回は、ステロイド... 2019年9月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 保湿剤 保湿剤の市販ベストセラー製品の成分の特性や価格に違いはあるか? 市販の保湿剤は、どのような製品特性をもち、どんな成分を含有しているか? ■ 保険で使用できる保湿剤には保険上の制限があり、アトピー性皮膚炎などのために日常的に保湿剤を使用する場合は、市販製品も使用する必要性が出てきます。 ■ そこで今回は、市販の保湿剤の成分や製品特性はどんな状況なのかを検討した報告をご紹介します。 ... 2019年9月10日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 新生児期の光線療法は、その後のアレルギー疾患発症リスクになるか? 光線療法は、その後のアレルギー疾患の発症リスクになるか? ■ 新生児期の光線療法は、高ビリルビン血症に対する重要な治療です。 ■ 一方、新生児期の光線療法が、その後のアレルギー疾患に関連するのではないかというメタアナリシスが報告されていました(Pediatric Allergy and Immunology 2015;... 2019年9月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 目の周囲の湿疹、その原因は? 眼の周囲の湿疹は、治療に難渋する場合があります。 ■ 小児科医で目の周囲の湿疹といえば、アトピー性皮膚炎やアレルギー性結膜炎が原因となっていることが多いです。 ■ 一方で、眼軟膏や点眼液で「かぶれている」場合もあり、注意を要します。 ■ すこし古い報告ですが、眼周囲皮膚炎の原因を検討した報告をご紹介します。 この論文... 2019年8月31日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピー性皮膚炎花粉 花粉にさらされると、アトピー性皮膚炎が悪化するかもしれない 花粉により、湿疹の悪化があることが知られています。 ■ スギ花粉の時期に皮膚炎が悪化することはよく知られています(Yokozeki H, et al. Contact Dermatitis 2007; 56:224-8.)。 ■ 日常診療でも、例えば外で運動をよく行うアトピー性皮膚炎のお子さんにおいて、露出部位の悪化が... 2019年8月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 「一般新生児」に対しては、保湿剤やシンバイオティクスによるアトピー性皮膚炎発症予防は有効ではない 保湿剤によるアトピー性皮膚炎発症予防が注目されていますが、対象をどこまで一般化できるかが争点となりつつあります。 ■ 保湿剤によるアトピー性皮膚炎予防は、まず2014年に「ハイリスクの新生児に対する検討として」、2本の研究結果が報告されました。 ■ 両方とも、アトピー性皮膚炎の発症を3割~5割低下させるという結果でした... 2019年8月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎のある場合の休暇は、南がいいか?北がいいか? 長期休暇で皮膚が悪化するのは、なぜでしょうか? ■ 夏季休暇に限らず、旅行中にアトピー性皮膚炎の患者さんが悪化するケースを経験します。 ■ なんとなく暑いほう(ハワイとか)がいいような感覚でしたが、実際はどうなのでしょう。 ■ 1991年とすごく古い報告でしたが、ちょっと気になったので読んでみました。 この論文でわか... 2019年8月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療乾癬アドヒアランス 乾癬の外用治療のアドヒアランスは、決して高くはない 外用治療の指示に対する実行率はどれくらいか? ■ どんな治療にもいえることですが、病気の治療を目的に処方された薬が使用されていなければ、病気を良くすることは困難になってきます。 ■ 外用治療は、毎日使用することは必ずしも簡単ではないために、徐々に治療の実行率が低くなることがわかっており、皮膚疾患ではその実行率が35%程... 2019年8月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎における眼の合併症は、この20年で大きく減少した アトピー性皮膚炎は、重症化すると特に眼合併症を来しうる。 ■ アトピー性皮膚炎があると、眼への物理的な刺激が増えることを一因として網膜剥離などが増加します。 ■ しかし最近は、タクロリムス(プロトピック)外用薬の登場などにより顔の湿疹のコントロールがしやすくなり、眼合併症を減らしてきている可能性があります。 ■ 実際、... 2019年8月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎黄色ブドウ球菌 アトピー性皮膚炎患児から分離される黄色ブドウ球菌は、抗菌薬や消毒薬が効きにくい アトピー性皮膚炎があると黄色ブドウ球菌の保菌が多く、発症や増悪に関連する。 ■ アトピー性皮膚炎があると黄色ブドウ球菌の保菌が増え、悪化に関与します。 ■ 今回は、その黄色ブドウ球菌が、アトピー性皮膚炎があると、抗菌薬も消毒薬も効きにくくなっているという報告です。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? アト... 2019年8月1日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 【全文訳】タクロリムス(プロトピック)外用薬の灼熱感は、TEWLにより予測できる タクロリムス(プロトピック)軟膏は、「刺激感」のために使用しにくいケースがある。 ■ プロトピック外用薬は、ステロイド外用薬のような皮膚の萎縮を起こさないため、使用しやすい薬剤です。 ■ ただし欠点として、皮膚が特に悪化している場合に使用すると「刺激感」があるケースがあり、中止せざるを得ない場合があります。 ■ その刺... 2019年7月1日 pedallergy2016