アトピー性皮膚炎(副作用・害) プロトピック外用薬よりアトピー性皮膚炎そのものが、悪性リンパ腫の発症リスクとなる タクロリムス(プロトピック)外用薬と悪性リンパ腫に関して懸念される方がいらっしゃいますが、、 ■ タクロリムス(プロトピック)は免疫抑制薬の一つであり、内服など全身的な投与を行い血中濃度を高くすると悪性リンパ腫の発症リスクになることが懸念されます。 ■ しかし、外用薬となるとその懸念は大きく減ります。れまで実施された研... 2019年6月27日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎は、かゆみだけでなく痛みも頻繁に起こる アトピー性皮膚炎は、かゆみだけでなく痛みも起こりやすい。 ■ アトピー性皮膚炎は、その定義にあるとおり「かゆみ」を来す疾患です。そして、かゆみは生活の質を大きく下げることに繋がります。 ■ そのため、かゆみのコントロール、改善を考えながら治療をすすめることになりますが、今回は「痛み」にも関連するという米国の横断研究をご... 2019年6月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎 保湿剤の種類により、患児の受け入れは異なるか? 保湿剤は塗ってはじめて効果があるため、「塗っていただけるか」は重要です。 ■ 保湿剤ごとに比較した報告は少なく、「保湿剤はなにがいいですか?」という質問の答えは簡単ではありません。 ■ 季節ごとや重症度に応じて変更する必要性がありますが、なかなか難しいものです。 ■ そこで、保湿剤の受け入れがアトピー性皮膚炎の治療結果... 2019年6月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予後) アトピーマーチ 乳幼児期の重症のアトピー性皮膚炎は、その後の喘息発症リスクになる アトピー性皮膚炎からのアトピーマーチに関する多施設前向きコホート研究。 ■ このブログでは、乳幼児期のアトピー性皮膚炎が、その後のアレルギー疾患の発症リスクになる、すなわち「アトピーマーチ」のリスクになるという報告を多くご紹介してきました。 ■ その追試になるであろう、多施設前向きコホート研究をご紹介します。 この論... 2019年6月19日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 予防アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎とアレルギー疾患総論 アトピー性皮膚炎は、その後のアレルギー疾患の発症リスクになる。 ■ アトピー性皮膚炎は、皮膚バリア障害(湿疹など)を通じて感作が起こり、そして他のアレルギー疾患のリスクになることはこれまで、このブログでもさまざまご紹介してきました。 ■ アトピー性皮膚炎のすべてが他のアレルギー疾患の発症リスクになるわけではありませんが... 2019年6月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予後) アトピーマーチ アトピーマーチ総論 2019 アトピーマーチに関する新しいレビュー。 ■ “アトピーマーチ(atopic march)”は、「アトピー性皮膚炎で始まり、食物アレルギー、さらに呼吸器アレルギー(喘息 and/or アレルギー性鼻炎)発症に続く臨床的な連鎖」のことです。 ■ アトピーマーチが、皮膚から加速されていくことは明らかになってきていますが、一方... 2019年6月10日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎は、自殺のリスクと関連しているかもしれない アトピー性皮膚炎は、生活の質を大きく下げる。 ■ アトピー性皮膚炎は生活の質を大きく下げます。そして、アトピー性皮膚炎とうつ傾向との関連も報告されるようになってきました。 ■ 今回、アトピー性皮膚炎と自殺の関連の関連を示したシステマティックレビューをご紹介しますが、これはアトピー性皮膚炎が生活の質への影響を強く及ぼして... 2019年6月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) アトピー性皮膚炎心血管疾患 アトピー性皮膚炎の重症度が高くなると、心血管疾患が増加する? アトピー性皮膚炎と心血管疾患は関連する? ■ アトピー性皮膚炎の重症度が、他のアレルギー疾患の発症リスクを増加させることは広く知られるようになりました。 ■ 一方で、アトピー性皮膚炎が心血管疾患(狭心症、心筋梗塞、心不全、脳卒中など)のリスクを上げるかもしれないという報告がなされてきています。 ■ そのテーマのシステマ... 2019年6月2日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎除去食 除去食は、アトピー性皮膚炎の治療に有用か? アトピー性皮膚炎そのものに対する除去食は有効か? ■ 「即時型」アレルギー反応による食物アレルギーに対し、食物除去は標準的な治療です(「必要最小限の除去」を目指す必要性はあります)。 ■ 一方、乳幼児期のアトピー性皮膚炎そのものの治療に、除去食が行われるケースがあります。 ■ 私は、その除去に関して否定するつもりはあり... 2019年6月1日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) プロトピックタクロリムス 飲酒中は、プロトピック外用薬により目の周りの発赤が誘発されやすいかもしれない プロトピック外用薬は、特定の条件で紅斑が再燃することがある。 ■ プロトピック外用薬は、ステロイド外用薬と異なり皮膚の菲薄化という副作用がないために、眼瞼周囲にも使いやすい薬剤です。 ■ 私は小児科医ですので、経験がなかったのですが、飲酒中に目の周囲にプロトピック外用をすると、紅斑が出現しやすいのだそうです。 ■ その... 2019年5月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎デュピクセントデュピルマブ デュピルマブ(デュピクセント)は、重篤な感染症を減らすかもしれない デュピルマブは、重症アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤です。 ■ デュピルマブ(デュピクセント)は重症アトピー性皮膚炎に対し使用されるようになってきている生物学的製剤です(小児アトピー性皮膚炎には適応はまだありません)。 ■ 有効性が期待されていますが、重篤な結膜炎や、作用機序から潜在的に感染症の懸念もあります。 ■... 2019年5月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予後) アトピー性皮膚炎アトピーマーチ 複数の食物アレルゲンに感作されていると、吸入アレルゲンにも感作されやすいかもしれない 乳児期早期の強い感作は、その後の他の感作のリスクもあげる可能性が示唆されています。 ■ 最近、乳幼児期早期のアレルギー体質がその後の感作も進行させやすいかもしれないという報告が増えており、アトピー性皮膚炎から他のアレルギー疾患の発症ルートだけではないのではないかと考えられるようになっています。 ■ 今回ご紹介するのは、... 2019年5月13日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎抗ヒスタミン薬ジルテック ジルテックは、アトピー性皮膚炎治療におけるステロイド外用薬の使用量を減量する アトピー性皮膚炎に対する抗ヒスタミン薬は、かゆみを抑える作用も一部期待されるが、ステロイド外用薬を減量する効果を目標にされます。 ■ 私は、アトピー性皮膚炎に対する抗ヒスタミン薬に関して、「かゆみを抑える作用はさほど強くはありませんが、ステロイド外用薬を減らしやすくなるために使用しています。ただ、アトピー性皮膚炎に対す... 2019年5月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎羊毛綿 羊毛の衣服だからといって、アトピー性皮膚炎を悪化させるわけではない 羊毛は一般に、アトピー性皮膚炎を悪化させる可能性が指摘されています。 ■ 最近UPしたnoteのレビュー、「アトピー性皮膚炎には、どんな衣服がいいですか?」で取り上げた論文のひとつをご紹介します。 ■ 羊毛そのものがアトピー性皮膚炎の悪化に影響しているわけではなさそうという、ランダム化比較試験です。 この論文でわかっ... 2019年5月2日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピクセントデュピルマブ結膜炎 デュピルマブによる結膜炎は、アトピー性皮膚炎そのものに関連する? デュピルマブ(商品名デュピクセント)を使用すると、結膜炎を発症することが知られています。 ■ デュピクセントは、アトピー性皮膚炎治療に革新をもたらそうとしています(高価であること、注射剤で定期的な使用が必要であること、小児適応はないことが問題点です)。 ■ デュピクセントの副作用は比較的少ないようですが、一部に重症の結... 2019年4月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 予防アトピー性皮膚炎ビタミンD紫外線 ビタミンD内服よりも日光浴の方が、アトピー性皮膚炎発症予防に有効かもしれない 「ビタミンD仮説」というアトピー性皮膚炎の発症因子は、日照時間から推論されていました。 ■ 「ビタミンD仮説」は、最初は疫学的な研究から推論されています。 ■ 例えば、米国のなかでも北のほうがエピペン(アナフィラキシー時に使用する緊急薬)の処方率が高いなどです(Mullins RJ, et al. Curr Aller... 2019年4月3日 pedallergy2016