アトピー性皮膚炎(治療) かゆみ掻痒 掻くことによってかゆみが止まるメカニズムとは? 掻くとなぜ、一時的に痒みがおさまるのか? ■ 掻くことによって一時的に痒みが軽減するメカニズムは長くわかっていなかったそうです。 ■ 最近、痛みによりかゆみの神経経路を抑制するB5-Iニューロンが発見され、そのメカニズムが判明してきました。 ■ 今回は基礎医学ですこしむずかしめ。抄録のみの提示ですが、全文フリーで読めま... 2018年12月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) アトピー性皮膚炎汗発汗 汗とアトピー性皮膚炎の関連は? 杏林大学皮膚科の塩原哲夫先生らのグループは、とてもユニークな研究をよく発表されていて、ご講演もすごく面白いです。 最近は汗に関する検討をおおく発表されており今回はそのうちのひとつをご紹介します。... 2018年12月2日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎プロトピック軟膏かゆみ掻痒 アトピー性皮膚炎の痒みに対し、プロトピック軟膏が有効である アトピー性皮膚炎の痒みに対し、対応する方法は多くはない。 ■ アトピー性皮膚炎の痒みは、生活の質を大きく下げ、睡眠も傷害します。 ■ 結局は、皮膚の改善そのものが痒みも改善させるのですが、ステロイド外用薬の毎日の連用は推奨できません。 ■ 今回は、タクロリムス外用薬(プロトピック軟膏)が痒みに有効というランダム化比較試... 2018年11月29日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用薬副腎抑制デルモベート 最も強いステロイド外用の連続使用はクッシング症候群を起こしうる ステロイド外用薬は、稀ながら副腎抑制を起こし得る。特に、最強ランクのステロイド外用薬の使用には留意が必要です。 ■ 私は、アトピー性皮膚炎に対し、ステロイド外用薬を使用する医師のひとりです。 ■ ただし、短期的な使用で済むような軽症の方を除き、プロアクティブ療法(炎症が治まるまできっちり抗炎症薬を外用し、ゆっくり漸減し... 2018年11月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) 漢方薬ステロイド 海外における漢方薬の中へのステロイド混入の実態は? 思いがけない製品に、ステロイド外用薬が混入している場合があり、注意を要するという報告。 ■ 漢方薬は、使用方法を間違えなければ一般に安全な薬です(副作用がないわけではありません)。 ■ 一方、その「安全」というイメージがある漢方薬において、カリフォルニア州の店舗から集められた260製品の7%に表示されていない医薬品を含... 2018年11月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) アトピー性皮膚炎ステロイド酒さ酒さ様皮膚炎 ステロイド外用薬を長期・連続的に使用すると酒さ様皮膚炎が起こりうる 酒さ様皮膚炎は、ステロイド外用薬を長期に毎日塗り続けると起こりやすい、全体に真っ赤になるような紅斑のことです。ただし、ステロイド外用薬は副作用が起こりえ、酒さ様皮膚炎もそのひとつです。... 2018年11月24日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療黄色ブドウ球菌保湿剤 保湿剤の使用は、黄色ブドウ球菌の増加抑制や皮膚状態改善に働く 保湿剤の使用で皮膚の菌のバランスが改善するか? ■ 保湿剤を使用することで、皮膚の菌叢が変化することが報告されています。 ■ それに関連したランダム化比較試験をご紹介します。 Bianchi P, et al. Effects of a New Emollient‐Based Treatment on Skin Mi... 2018年11月18日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎プロトピック刺激感 プロトピック軟膏による刺激感は、アレロックにより軽減されるかもしれない プロトピック(タクロリムス)軟膏は、使用開始時の刺激感が問題になります。 ■ プロトピック(タクロリムス)軟膏はタクロリムスの分子量が800ダルトンであるため、皮膚炎がないと吸収されにくくなります。しかし、皮膚バリアが低下していると吸収が良くなり、刺激感を誘発します。 ■ ステロイド外用薬などで皮膚をある程度改善させて... 2018年11月16日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎ステロイド忌避 ステロイド嫌い(忌避)は、医療従事者にも少なからず存在する ステロイド嫌い(忌避)は、患者側にとどまらず存在する。 ■ 私は、ステロイド外用薬は使い方に習熟する必要があり、さらに説明も丁寧にしなければならないとても面倒な薬だと思っています。 ■ もちろん、アトピー性皮膚炎の炎症が残存していると、さらに皮膚バリア機能がさがること、さらに感作が進むことから、はやめに炎症をおさえて皮... 2018年11月15日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療プロトピックタクロリムス 小児アトピー性皮膚炎にプロトピックとV群ステロイドはどちらが有効? プロトピック外用薬とステロイド外用薬の治療効果をみたランダム化比較試験。小児アトピー性皮膚炎におけるランダム化比較試験は多くはありません。... 2018年11月14日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) アトピー性皮膚炎オイルヒマワリオイル 早産児に対するヒマワリ種子オイル塗布は、皮膚の成熟を遅らせる? 新生児期から保湿剤を塗布することは、皮膚のバリア機能を改善させアトピー性皮膚炎を予防することが報告されています。では、保湿剤代わりにオイルを塗布するとどうでしょう? ■ 新生児期からの保湿剤の定期塗布がアトピー性皮膚炎や皮膚トラブルをへらすことが報告されています。 ■ しかし、「何を塗るか?」に関してはまだ明らかになっ... 2018年11月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療システマティックレビューステロイド忌避 アトピー性皮膚炎におけるステロイド嫌い(忌避)は治療の障壁となる ステロイド外用薬に対する忌避は、治療失敗に繋がる可能性が高くなります。 ■ ステロイド嫌い(忌避)は一般的な状況です。先日ご紹介した報告でも、イタリアでも8割を超えるという結果でした。 ■ そこでも書きましたが、この理由のひとつは医療者側にもあると私は考えています。 ■ しかし、皮膚の炎症は、それ自体が皮膚のバリア機能... 2018年11月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎治療手湿疹プロトピック 手湿疹に対し、ステロイド外用薬と同様にプロトピック外用薬も有効かもしれない 手湿疹はアトピー性皮膚炎への合併が多く、治療も簡単ではない場合があります。 ■ 手湿疹は、アトピー性皮膚炎に合併しやすい病態です。 ■ 治療はステロイド外用薬や保湿剤で対応することが多いのですが、個人的にはプロトピックを使用することも多いです(実際には、色々工夫しています)。 ■ 今回はプロトピックを使用した手湿疹の報... 2018年11月7日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用薬ステロイド忌避 イタリアでも、ステロイド嫌い(忌避)は普遍的である ステロイド嫌い(忌避)は海外でも一般的に見受けられます。イタリアからの報告をご紹介します。... 2018年11月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 食物アレルギー予防アトピー性皮膚炎チーズ 1歳半時点で様々なチーズを摂取していると、アレルギー疾患が予防できるかもしれない 様々な食品が、アレルギー疾患の予防に有効かもしれないという報告がありますが、今回はチーズ。... 2018年11月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) コーヒー皮膚炎酒さ コーヒーを日常的に摂取すると、酒さ(顔の赤み)を減らすかもしれない コーヒーで美肌になれるかもしれない? ■ 酒さとは、皮膚の炎症を伴って顔が赤くなったり厚く(肥厚)したりする疾患です。 ■ コーヒーが、健康に対していい面をもっているのではないかというアンブレラ解析(メタアナリシスのメタアナリシス)を以前ご紹介しました。 ■ コーヒーが、酒さ様の皮膚炎のリスクを減らすのではないかという... 2018年11月2日 pedallergy2016