アトピー性皮膚炎(治療) 新生児の保湿剤塗布は、入浴直後より10分後のほうが良い? 入浴後の保湿剤塗布は『すぐ?』それとも『すこし時間が経過してから?』 ■アトピー性皮膚炎の治療に関してよく質問されるテーマに、『入浴後、すぐ保湿剤を塗る』が正しいかどうかというものがあります。 ■ 最近、アトピー性皮膚炎ではない新生児に対する検討ですが、沐浴後すぐに保湿剤を塗る群と、沐浴後10分経過してから保湿剤を塗る... 2023年4月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 生後1歳半までの入浴や石鹸は、アトピー性皮膚炎やアレルギー疾患の発症を減らす? 入浴は、アトピー性皮膚炎に、益にも害にもなりうる。 ■ 皮膚に対して益にも害にもなりうる『洗浄』に関しては、アトピー性皮膚炎やアレルギーの発症リスクになる可能性が指摘されています。 ■ 一方で、日本での入浴習慣と海外の入浴習慣はことなることが推察されますし、海外の研究結果をそのまま日本に適応することは難しいのではないか... 2023年4月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 抗IL13抗体である新規薬レブリキズマブは、アトピー性皮膚炎に有効か?(ADhere試験) 生物学的製剤や低分子薬が、アトピー性皮膚炎の治療に応用されるようになってきている ■ 2018年にデュピルマブ(商品名デュピクセント)が上梓されてから、生物学的製剤が増えてきています。 ■ 最近、16歳以上の中等症以上のアトピー性皮膚炎の治療において、抗IL-13抗体レブリキズマブ(低~中力価のステロイド外用薬を併用)... 2023年4月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 妊娠中の加熱式タバコは、子どものアレルギー疾患の発症リスクを大きく上げる 妊娠中の加熱式タバコは、子どものアレルギー疾患を増やすリスクになるか? ■ 受動喫煙は、子どもの喘息や感染症のリスクになることはよく知られています。 ■ 一方で、加熱式タバコ(IQOSなど)は、急速に使用する方が増えており、 2019年の新型コロナウイルスパンデミック中、日本の20-39歳の15%以上が吸っていたことが... 2023年4月19日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブによって治療された皮膚の細菌叢は、皮膚の臨床症状にかかわらず、正常にもどりやすくなるかもしれない アトピー性皮膚炎の皮膚では、黄色ブドウ球菌が優勢になっている。 ■ アトピー性皮膚炎の皮膚では黄色ブドウ球菌が多く定着することが判明しており、アトピー性皮膚炎の悪化に関係することが知られています。 ■ そして最近、生物学的製剤デュピルマブを使用すると、『皮膚の改善より先に』細菌叢が改善することが示されました。 Hart... 2023年4月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎の新薬、内服JAK阻害薬の実臨床での有効性は? JAK阻害薬とは。 ■アトピー性皮膚炎の薬は大幅にアップデートされ、この5年で7種類ほど増えました。 ■ とくに小児でも、JAK阻害薬(外用、内服)、PDE4阻害薬(外用)、抗IL31抗体(注射)が大きいです。 ■ そのうち、JAK阻害薬ウパダシチニブを実臨床で使用した成人の報告が、日本皮膚科学会の英文誌に報告されまし... 2023年3月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブは、皮膚の脂質を正常化させ、皮膚のバリア機能を改善させるかもしれない アトピー性皮膚炎の全身療法の普及が始まり、その有効性が多方面から検討されている。 ■ アトピー性皮膚炎の新規薬デュピルマブが、皮膚バリア機能や脂質の組成も改善させるという報告がAllergy誌に報告されていました。 ※デュピルマブ(商品名デュピクセント)は、現在のところ小児に保険適応はありません。 Berdyshev... 2023年3月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 『新生児からの保湿剤定期塗布によるアトピー性皮膚炎発症予防』には条件がある? アトピー性皮膚炎の発症予防としての『新生児期からの保湿剤の予防的塗布』。 ■ アトピー性皮膚炎の発症予防に関し、有力な方法として『新生児期からの保湿剤を塗り続ける』という方法があります。 ■ しかし、その方法に関し、否定的な報告も増えてきています。 ■ 最近、JEADVにレビューが掲載されていましたのでご紹介します。 ... 2023年3月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用薬は、どれくらいのランク・期間・頻度で塗布すると副作用を起こしうるか? ステロイド外用薬の長期間塗布時のデータは、さらに必要とされている。 ■ アトピー性皮膚炎に対するステロイド外用薬は、現在でも第一線の治療薬です。 ■ ただし、同じ場所に塗りつづけると、その部位の皮膚の菲薄化(薄くなる)などの副作用を起こす可能性があります。 ■ このテーマの研究は数がほしいところですし、他のステロイド外... 2023年2月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎の新規薬 ジファミラスト(商品名モイゼルト)軟膏の長期試験の結果 外用PDE4阻害薬の長期試験結果。 ■ 2018年にデュピルマブが成人の重症アトピー性皮膚炎の治療に大きな進歩をもたらし、その後、新しい薬がつぎつぎと使用可能になってきています。 ■ そのうちのひとつ、外用PDE4阻害薬の第三フェーズ長期試験の結果が報告されています。 Saeki H, Imamura T, Yoko... 2023年2月23日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デルゴシチニブクリームの濃度によって、手湿疹への治療有効性が異なるか? 手湿疹の治療は簡単ではない。 ■ 手湿疹はきわめて多い症状のひとつで、生涯有病率は最大 20% 、成人の 1 年間の有病率は約 10% とされています(Quaade AS, Simonsen AB, Halling AS, Thyssen JP, Johansen JD. Prevalence, incidence, ... 2023年2月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予後) アトピー性皮膚炎の重症度が高くなるリスク因子はなにか? アトピー性皮膚炎の重症度を予測する因子とは? ■ アトピー性皮膚炎の重症度が高くなるリスクファクターはさまざまですが、JEADVにフィンランドにおける横断研究がありました。 Salava A, Salo V, Leppänen J, Lauerma A, Remitz A. Factors associated wi... 2023年1月31日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 出生2ヶ月時のTARCは、その後のアトピー性皮膚炎の発症を予測する アトピー性皮膚炎の発症予測因子としてのバイオマーカー。 ■ アトピー性皮膚炎は、皮膚バリア機能障害が先行したあと、Th2サイトカインなどが産生されて悪循環が開始し、発症・増悪していくことが推測されています。 ■ そして最近、JACIに、テープストリッピングで採取した検体から『アトピー性皮膚炎の発症を予想するバイオマーカ... 2023年1月22日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 外用カルシニューリン阻害剤(ピメクロリムスまたはタクロリムス)は、発がんリスクを増加させない カルシニューリン阻害外用薬と発がんリスクの関連。 ■ カルシニューリン阻害剤とは、免疫抑制薬のひとつです。 ■ 日本では『タクロリムス(プロトピック)軟膏』が広く使われており、”以前は”、悪性腫瘍のリスクをお話することになっていました。 ■ しかし、その後の検討で、発がんリスクは上がらないことが示され、現在はそのお話は... 2023年1月15日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 新生児期からの保湿剤塗布によるアトピー性皮膚炎の発症予防には保湿乳液が有効かもしれない:システマティックレビュー&ネットワークメタアナリシス 新生児期からの保湿剤定期塗布は、アトピー性皮膚炎の発症を予防するか? ■ 新生児期からの保湿剤定期塗布がアトピー性皮膚炎の発症を予防するかどうかというテーマに関しては、否定的な報告が増え、もっとも最近のコクランシステマティックレビューでは、無効であると結論付けられています(Kelleher MM, Cro S, Cor... 2022年12月14日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ネモリズマブ(ミチーガ)の最大68週間の効果・安全性試験の結果は? 13歳以上のかゆみの強いアトピー性皮膚炎に対し、新規IL31抗体ネモリズマブが保険適用になりました。 ■ ネモリズマブは、かゆみを起こすサイトカインであるIL-31を抑制するモノクローナル抗体です。 ■ 2022年8月より、13歳以上の小児(+体重30kg以上)でも使用できるようになり、生物学的製剤が加わったことになり... 2022年9月27日 pedallergy2016