食物アレルギー(病因) 学校にあるテーブル拭きや床のホコリには、どれくらい食物アレルゲンが含まれるのか? 家庭のホコリの中には、食物アレルゲンが含まれる。では、学校ではどうでしょうか? ■ たとえば、家庭での卵摂取は、ハウスダスト中の卵アレルゲンを増やすことが知られています。 ■ そして、日本の家庭のおおくは、ダニアレルゲンよりも多い卵アレルゲンがあることが知られており、感作の原因になることが示唆されています。 ■ では、... 2021年10月20日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 小麦アレルギーがある児は、『古代小麦』に対しても同様にアレルギー反応を起こす可能性が高い 『古代小麦』のアレルゲン性が低いとは本当か? ■ 食物アレルギーが増えてくるに従い、さまざまな情報がインターネットに拡散しており、一部には問題のある情報もすくなからず見受けられます。 ■ その一つに、『古代小麦は小麦アレルギーがあってもたべられる』というものがあります。 ■ 古代小麦というのは、品種改良がすすんでいない... 2021年9月26日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 近くにあるピーナッツから拡散するタンパク量で、どれくらいピーナッツアレルギーの症状が起こりうるか? 近くにあるピーナッツがあると、空気中に浮遊するピーナッツ蛋白質に重篤なピーナッツアレルギーを起こしうるか? ■ 日常診療で、周囲で摂取している食物に対して皮膚や目が赤くなるなどの軽微な症状の訴えを経験することがあります。 ■ このあたりはなかなか判断が難しいことが多く、『摂取するひとが多い環境で食物アレルゲンが拡散する... 2021年7月19日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 乳児期の食物アナフィラキシーの原因アレルゲンは? 乳児期にも食物によるアナフィラキシーはある。 ■ 乳児期のほうが、より高い年齢層よりもアナフィラキシーの頻度は少なく症状がかるいのではと言う報告もありますが、厳然として 乳児期にも食物によるアナフィラキシーはあります。 ■ では、乳児期の食物アナフィラキシーの原因アレルゲンは、どんなものがあるのでしょうか? ■ 仏国か... 2021年6月4日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) ピーナッツを1歳以降に開始すると、1歳未満に開始するよりもピーナッツアレルギーを発症しやすくなるかもしれない ピーナッツを早期開始するプラクティスが、ピーナッツを多く消費する国を中心にひろがっている。 ■ ピーナッツ早期開始によるピーナッツアレルギーの発症予防を示したLEAP試験が発表され、ピーナッツの消費が多い国においてガイドラインが書き換わりました。 ■ そして、オーストラリアでは1歳までに開始をする児が9割に達しています... 2021年6月3日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 皮膚への接触や吸入により、重篤なピーナッツアレルギー反応はどれくらい起こりうるか? 食物アレルギーのある児を、『同室で他の子どもたちと摂食してもよいか?』という問題はなかなか答えを出すことは難しい。 ■ 重篤な食物アレルギーのある児を他の児と同室で摂食させてよいか?というテーマは、個別に考えていかなければならない難しい問題です。 ■ 多くの場合は同室で摂食可能ではあると思われるのですが、重篤な患者さん... 2021年5月23日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 英国における食物によるアナフィラキシーは増加しており、厳しいアナフィラキシーの要因として乳が増えている アナフィラキシーの増加が、世界的な問題となっています。 ■ アレルギー反応の中でも強いアレルギーであるアナフィラキシーの増加が、世界的に問題となっています。 ■ そして最近、英国におけるアナフィラキシーの大規模研究結果が報告されています。 ■ 原因としてはナッツ類が多くなっているのですが、とくに学童期では乳による重篤な... 2021年5月3日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 魚のトロポミオシンアレルギーは、貝アレルギーと関連するか? 魚アレルギーの患者さんは増えているが、その他の海産物との交差抗原性に関する報告は不足している。 ■ 魚アレルギーは増えている印象ですが、対応に苦慮することも少なくありません。 ■ 魚アレルゲンは主にパルブアルブミンが原因抗原とされていますが、最近トロポミオシンが原因となることも報告されてきています。 ■ トロポミオシン... 2021年2月27日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 乳児期の顔の湿疹は、乳アレルギーのリスクになるかもしれない 乳児期の湿疹、どの箇所にあると食物アレルギーのリスクになりやすいか? ■ 乳児期の湿疹が、その後の食物アレルギーのリスクになることは、多くの研究であきらかになっています。 ■ では、どの箇所や性状の湿疹があると、食物アレルギーのリスクがより高くなるのでしょうか? ■ 最近のレトロスペクティブな症例対照研究をご紹介します... 2021年2月14日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 離乳食の導入時にリスクが高い乳児を鑑別するために、湿疹以外にどのような点が着目されるか? 離乳食導入時、どんな因子があると発症予測ができるか? ■ 生後半年から卵を早期導入するという『鶏卵アレルギー発症予防に関する提言』が示されてから、離乳食の導入時のリスクに関心があつまっています。 ■ そして、『湿疹』が、その導入時のリスクに大きな影響があることは確かで、家族歴以上の影響があることが報告されています。 ■... 2021年2月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 家族のピーナッツアレルギーと本人の湿疹の既往、どちらが強くピーナッツアレルギーの発症に関連するか? 家族歴と湿疹の既往。どちらのほうがピーナッツアレルギーの発症に強く関連するか? ■ 乳児期の湿疹は、その後の食物アレルギーの発症リスクとして大きな影響を及ぼすことがわかっています。 ■ 最近、ピーナッツの離乳食早期導入が、ピーナッツアレルギーの発症を予防することがあきらかにされました。 ■ 一方で、卵アレルギーの発症予... 2021年1月25日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 鳥の羽と卵黄中の蛋白質αリベチンが交差して起こる『bird-egg症候群』とは 卵黄アレルギーは少ないのですが、成人女性に多いと言われる”bird-egg症候群”は、卵黄中のアレルゲンが交差して起こるとされています。 ■ 小児で多い卵アレルギーの多くは、卵白中のアレルゲンによって引き起こされます。 ■ ですので、混入さえなければ、多くは卵黄は摂取可能で、『微量混入』である『卵黄つなぎ』は摂取できる... 2021年1月16日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 醤油に含まれる大豆アレルゲン性の低下には、火入れの過程が重要である 醤油に含まれる大豆アレルゲンはどの製造過程で大豆アレルゲン量が減るのか? ■ 昨日、醤油に含まれる小麦アレルゲンの低減に関してご紹介しました。 ■ では、醤油の大豆アレルゲンに関しては、どの醸造過程で低減するでしょう? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 醤油に含まれる大豆アレルゲンが、どの製造過程で除去... 2020年10月11日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 醤油には、小麦蛋白質はほぼ含まれていない 醤油の原材料に表記されている『小麦』に関して尋ねられることは少なくない。 ■ 醤油の製造において、麹の原材料として小麦が使用されることが多く、原材料表記に『小麦』が記載されています。 ■ しかし、小麦アレルギーがあっても多くの場合は醤油を摂取できることがわかっています。 ■ 製造過程で小麦アレルゲンが失活すると考えられ... 2020年10月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 小児に使用されるスキンケア製品には、高率に食物アレルゲンが含まれる スキンケア成分には、食物成分が含まれる場合があります。 ■ スキンケア製品に含まれる食物成分は、感作の原因になりアレルギー発症に関係するリスクになります。 ■ 皮膚が安定していればそうそうのことはないのですが、知識として知っておいたほうがよいリスクと思います。 ■ 最近発表された報告をご紹介します。 この論文でわかっ... 2020年7月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 夏になると増える、魚によるヒスタミン中毒(スカムロイド中毒)とは? Scombroid poisoning、翻訳するならスカムロイド中毒(=サバ中毒)を魚アレルギーに勘違いすることは多い。 ■ 魚アレルギーと誤診されやすい病態として、『ヒスタミン中毒』があります。 ■ 正式にはScombroid poisoning、翻訳するならスカムロイド中毒(=サバ中毒)になります。 ■ 症状はアレ... 2020年6月20日 pedallergy2016