食物アレルギー(治療) 種々の食物アレルギーのうち、乳アレルギーの負担は特に大きいのかもしれない 年齢が長じるまで持ち越した乳アレルギーの治療は決して簡単ではなく、そしてご家族の負担も大きい。 ■ 食物アレルギーの中でも、特に年齢が長じるまで持ち越した乳アレルギーの治療は難渋することも多いです。 ■ そして乳のコンタミネーションは少なくなく、ご家族の負担も大きいことはよく感じます。 ■ その乳アレルギーの負担感を検... 2020年7月1日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 微量でも食べられない食物アレルギーでも、さらなる微量で継続して摂取すると、摂取可能量は有意に上昇する 微量を継続して摂取を継続して、どれくらい摂取量が増加するか? ■ 経口免疫療法は、どうしてもリスクを払拭することは難しく、一般診療としてはかんたんには使いにくい状況です。 ■ 微量を継続して摂取すると、『摂取可能な閾値があがる』『ある程度たべられるようになる』という報告は徐々に増えています。 ■ そこで、このテーマを考... 2020年6月25日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 卵アレルギーのある場合に、卵加工品を摂取継続と卵そのものの免疫療法で有効性に差があるか? 卵アレルギーのある場合に、卵の加工品で治療を行うケースがあります。 ■ 卵アレルギーのある児に対し、食べられる範囲で食べ続けることは『必要最小限の除去』として有効な方法で、少量で継続摂取することで食べられる量が増えてくるケースがあることは報告されています。 ■ 加工品を摂取(たとえばマフィンやビスケットなど)を継続する... 2020年6月19日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 小麦を少量で継続して摂取すると、食べられる量が増えるかもしれない 小麦アレルギーのある子どもが、少量で『増やさずに同じ量で食べ続けると』、どれくらい食べられる量が増えるか? ■ 食物アレルギーの対応方法として、『必要最小限の除去』が標準療法としてすすめられ、経口負荷試験をもとに普及してきています。 ■ さらに一方、『必要最小限の除去』を一歩すすめ、『積極的に食べる量を増やす』経口免疫... 2020年3月5日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ベイクドエッグ(焼いた卵)やベイクドミルク(焼いた乳)は、免疫療法に使えるか? 焼き固めた卵や乳での免疫療法は有効か? ■ ベイクドミルクやベイクドエッグ(つまりは、ビスケットのような料理形態を指します)で、食物アレルギーの免疫療法ができないかを考慮した指導は少なからずあります。 ■ 加工品が食べられるお子さんが、その後その食物が食べられるようになる可能性が高いことはいえるかと思っていますが、一方... 2020年1月30日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 抗IL-33抗体 エトキマブは、ピーナッツアレルギーを効率的に改善させるかもしれない 生物学的製剤を食物アレルギーの治療に応用しようとする動きがあります。 ■ 抗IgE抗体(オマリズマブ)は、食物アレルギーにおける免疫療法の有害事象を減らすのではないかと期待されています。 ■ いわゆる『生物学的製剤』は、さまざまな分野で医療の変革をもたらそうとしています。 ■ そこで今回は、抗IL-33抗体、エトキマブ... 2020年1月25日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツによる舌下免疫療法は有効か? 食物アレルギーにおける舌下免疫療法の報告。 ■ 食物に対する免疫療法は潜在的にリスクがあるため、その効果とリスクのバランスが取れる投与ルートが求められます。 ■ 経口、経皮、舌下、リンパ節などのルートが想定され、研究が進行中です。 ■ 経口ルート(これも研究中)以外はまだ一般的ではありませんが、経皮は海外でフェーズII... 2019年12月27日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ハイリスクのピーナッツアレルギー患者に対する経口免疫療法で、最大量に達しない理由はなにか? 食物経口免疫療法の際、増量できない理由はなにか? ■ 経口負荷試験で解除になっても、継続して摂取できない場合があります。 ■ では、ハイリスクのピーナッツアレルギーに対し、増量できない場合にどんな理由があるかを検討した報告では、どのような理由があったでしょうか? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? ハイリ... 2019年12月22日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 欧州免疫アレルギー学会における食物アレルギーに対する免疫療法のガイドライン 現在、注目されている『食物経口免疫療法』。現状では標準療法とはいえない。 ■ 食物アレルギーの治療における『少しずつ食べる』という経口免疫療法は、注目されてはいるものの、現在のところ標準療法ではありません。 ■ それは、日本であっても同様です。というのも、厳然としたリスクが存在するからです。 ■ ですので、あくまで研究... 2019年12月21日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 食物経口免疫療法における対照比較試験の初報告 食物経口免疫療法の対照群と比較した初報告。 ■ 食物アレルギーに対する経口免疫療法の初症例報告は、1912年まで遡ることになります(Nutr Rev 1983; 41:249-52.)。 ■ しかし、近代的な経口免疫療法の対照と比較したは1998年、RCTは2002年まで待つ必要がありました。 ■ 私の備忘録として、そ... 2019年12月17日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 少ない量で維持をするピーナッツ免疫療法は有効か? 低用量で維持をするという経口免疫療法。 ■ ピーナッツに対する経口免疫療法は、現状では標準療法とは言えません。というのも、有効性はあるものの、リスクが厳然としてあるからです。 ■ そこで、少量で維持をする(増量しない)という選択肢が提案されるようになってきています。 ■ そこで今回は、JACI in Practiceに... 2019年12月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 経皮免疫療法は、アレルギー疾患に有効か?:システマティックレビュー 経皮免疫療法のシステマティックレビュー&メタアナリシス。 ■ 経皮免疫療法(EPIT)は、皮膚に特殊なパッチを貼ることで免疫療法を行うという、安全性の面から注目されている治療方法です。 ■ 今回は、EPITの有効性と有害事象に関するメタアナリシスをご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 経皮免... 2019年12月12日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 低アレルゲン化クッキーによる、卵アレルギーの治療の報告 経口免疫療法は、リスクと効果のバランスを取ることが難しい。 ■ 食物経口免疫療法の問題は、リスクと効果のバランスを取ることが難しいことです。 ■ そのため、加工品で治療をすすめるという医師もいらっしゃいます。 ■ 経口免疫療法に関しては、現状では標準的治療ではありませんので、さまざまな方法がありうると思います。 ■ た... 2019年12月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) PFAS(花粉食物アレルギー症候群)に、経口免疫療法は有効か? 花粉-食物アレルギー症候群に対し、経口免疫療法は有効か? ■ 花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)は、花粉に感作されてから交差している果物や野菜などにアレルギーを起こすようになる疾患で、以前は口腔アレルギー症候群(OAS)の範疇であった疾患です。 ■ 現状では... 2019年11月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツ舌下免疫療法は、長期間実施すると効果が上がる 食物免疫療法に関しては、経口(食べる)以外にも、経皮(皮膚に貼る)、舌下(舌の下に置く)といった投与ルートが試みられています。 ■ 食物に対する経口免疫療法は、リスクが高いということが問題であり、経皮免疫療法や舌下免疫療法が試みられています。 ■ 効果は経口免疫療法に軍配があがるようですが、安全性は経皮や舌下が上回ると... 2019年11月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) プロバイオティクスは、乳児期の牛乳アレルギーの寛解を助けるか? プロバイオティクス(乳酸菌製剤)が、食物アレルギーの寛解を助ける可能性が指摘されています。 ■ プロバイオティクス(乳酸菌製剤)が、食物アレルギーの予防などに役立つ「かもしれない」という報告があります。 ■ ただし現状では、「日常診療に推奨できない(よくわかっていない)」という段階です。 ■ まだまだ検討が必要な段階で... 2019年7月31日 pedallergy2016