食物アレルギー(病因) 小児に使用されるスキンケア製品には、高率に食物アレルゲンが含まれる スキンケア成分には、食物成分が含まれる場合があります。 ■ スキンケア製品に含まれる食物成分は、感作の原因になりアレルギー発症に関係するリスクになります。 ■ 皮膚が安定していればそうそうのことはないのですが、知識として知っておいたほうがよいリスクと思います。 ■ 最近発表された報告をご紹介します。 この論文でわかっ... 2020年7月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) カシューナッツアレルギーにおけるAna o3特異的IgE抗体価は、重度のアナフィラキシーを予測する 食物アレルギーにおけるコンポーネント検査が、広く行われる様になりつつあります。 ■ 食物アレルギーの血液検査は、『粗抗原』と『コンポーネント』検査の組み合わせを使うことが多くなってきました。 ■ ある食べ物も多様な蛋白質でできていて、アレルゲン性が高いコンポーネント(=部品)もあれば、アレルゲン性が低いコンポーネントも... 2020年7月6日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 種々の食物アレルギーのうち、乳アレルギーの負担は特に大きいのかもしれない 年齢が長じるまで持ち越した乳アレルギーの治療は決して簡単ではなく、そしてご家族の負担も大きい。 ■ 食物アレルギーの中でも、特に年齢が長じるまで持ち越した乳アレルギーの治療は難渋することも多いです。 ■ そして乳のコンタミネーションは少なくなく、ご家族の負担も大きいことはよく感じます。 ■ その乳アレルギーの負担感を検... 2020年7月1日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 乳アレルギーによる食物除去は、最終身長に影響するかもしれない 乳アレルギーは、身長や骨密度に影響する可能性が示唆されています。 ■ 牛乳アレルギーで乳製品を除去していた小児の骨密度は低下することが報告されており、身長への影響が懸念されます。 ■ そして最近、乳アレルギーの成人に関し、身長への影響があることが報告されました。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 青年... 2020年6月30日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 微量でも食べられない食物アレルギーでも、さらなる微量で継続して摂取すると、摂取可能量は有意に上昇する 微量を継続して摂取を継続して、どれくらい摂取量が増加するか? ■ 経口免疫療法は、どうしてもリスクを払拭することは難しく、一般診療としてはかんたんには使いにくい状況です。 ■ 微量を継続して摂取すると、『摂取可能な閾値があがる』『ある程度たべられるようになる』という報告は徐々に増えています。 ■ そこで、このテーマを考... 2020年6月25日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 夏になると増える、魚によるヒスタミン中毒(スカムロイド中毒)とは? Scombroid poisoning、翻訳するならスカムロイド中毒(=サバ中毒)を魚アレルギーに勘違いすることは多い。 ■ 魚アレルギーと誤診されやすい病態として、『ヒスタミン中毒』があります。 ■ 正式にはScombroid poisoning、翻訳するならスカムロイド中毒(=サバ中毒)になります。 ■ 症状はアレ... 2020年6月20日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 卵アレルギーのある場合に、卵加工品を摂取継続と卵そのものの免疫療法で有効性に差があるか? 卵アレルギーのある場合に、卵の加工品で治療を行うケースがあります。 ■ 卵アレルギーのある児に対し、食べられる範囲で食べ続けることは『必要最小限の除去』として有効な方法で、少量で継続摂取することで食べられる量が増えてくるケースがあることは報告されています。 ■ 加工品を摂取(たとえばマフィンやビスケットなど)を継続する... 2020年6月19日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 調理用小麦粉に含まれたダニは、どんな条件でより増殖するか? 『パンケーキ症候群』という、調理用小麦粉に含まれたダニに対するアナフィラキシーが報告されています。 ■ 調理用小麦粉、すなわち、お好み焼き粉、たこ焼き粉などに増加したダニにより、アナフィラキシーをきたすことが1993年に初報告されました(J Allergy Clin Immunol 1993; 92:846-9.)。 ... 2020年5月6日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 日本における、食物経口負荷試験の結果は? 食物経口負荷試験の目的が多様化している。 ■ いわゆるコロナ禍の準夜救急中です。フェイスシールド標準装備になりました。 ■ さて、食物経口負荷試験(実際にたべてみてどうなるかをみる検査)は、食物アレルギーの確定診断に重要な検査です。 ■ 以前は、『診断のための検査』がメインだったのですが、最近は、たとえば経口免疫療法... 2020年4月16日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) あるナッツ類にアレルギーがあると、どのナッツ類で症状がでやすいか? ナッツアレルギーは、どれくらい交差しているか? ■ ナッツ類は、それぞれ交差性(たとえばあるナッツ類にアレルギーが有ると、他のナッツ類にもアレルギーがある)があると考えられています。 ■ しかし、これまでの研究は『後ろ向きに集めた症例集積研究』でした。 ■ そこで、このテーマで前向きに3カ国でおこなった研究が発表されま... 2020年3月30日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 成人においては、食物負荷試験が陰性でも摂取を継続できないケースも多い 食物負荷試験で食べられることがわかっても、その後、その食物を継続できない場合もあります。 ■ 食物経口負荷試験は、食物アレルギーの確定診断として有用です。 ■ しかし、食物負荷試験で陰性であっても、食べ続けられない場合もあります。 ■ 今回は、成人に対して食物負荷試験をおこない、陰性であった場合にその食物を開始できてい... 2020年3月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 小麦アレルギーがよくなってきているかの指標として、ω5グリアジン特異的IgE抗体価は有用である 小児の小麦アレルギーの指標として、小麦特異的IgE抗体価だけでなく、『ω5グリアジン』が広く使われている ■ 食物アレルギーの評価のための血液検査では、『コンポーネント検査』がひろく使われるようになりました。 ■ すなわち、たとえば卵における『オボムコイド(Gal d 1)』や、ピーナッツにおける『Ara h 2』など... 2020年3月16日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 乳アレルギーが有る場合に、乳糖は摂取できるのか? 乳アレルギーが有る場合の乳糖の取り扱いには注意を要する。 ■ 今回は和文の報告です。 ■ 外来でもよく聞かれる、乳アレルギーの場合の乳糖の取り扱いです。 ■ 本来、乳糖は乳ではありませんが、乳を原材料として使われるため、わずかにアレルゲン性をもち、ふりかけやコンソメなどに含まれる場合があります。 ■ 多くの場合は乳糖は... 2020年3月14日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 生後3日間の粉ミルクの追加は、その後の牛乳アレルギーの発症リスクを上げる?(ABC試験) 『早期離乳食開始』による食物アレルギー予防に関し、卵とピーナッツはかなりはっきりした結果があるが、乳に関してはあきらかとはいえない。 ■ 離乳食早期開始による食物アレルギーの予防に関して、卵とピーナッツはかなりはっきりした結果となってきており、『離乳食を遅らせない』という機運が高まっています。 ■ 一方で、乳に関しては... 2020年3月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 小麦を少量で継続して摂取すると、食べられる量が増えるかもしれない 小麦アレルギーのある子どもが、少量で『増やさずに同じ量で食べ続けると』、どれくらい食べられる量が増えるか? ■ 食物アレルギーの対応方法として、『必要最小限の除去』が標準療法としてすすめられ、経口負荷試験をもとに普及してきています。 ■ さらに一方、『必要最小限の除去』を一歩すすめ、『積極的に食べる量を増やす』経口免疫... 2020年3月5日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 小麦に対する経口免疫療法が成功しても、運動で誘発されるケースは多い 経口免疫療法後、脱感作が誘導されても、運動すると症状が誘発されてしまう場合があります。 ■ 経口免疫療法は、『少しずつ食べ続けて、食べられる量を押し上げていく』食物アレルギーの治療法のひとつです。 ■ 現在のところ標準療法ではなく、一般的にすすめられる方法ではなく研究中といえます。 ■ 問題点はさまざま残されていますが... 2020年2月15日 pedallergy2016