食物アレルギー(病因) 赤身肉に対するアレルギーは、マダニに噛まれると増え、血液型がB型であると少なくなる 赤身肉に特有なアレルギーがあり、マダニに噛まれると増え、B型の血液型のほうが少ないことが知られています。 ■ 一般的に、「血液型」は普段から知っておく必要はありません。 ■ 血液型で性格診断はできませんし、緊急輸血時ですら、「クロスマッチ」という検査で再度血液型を確認しますから。 ■ ただ、『血液型がB型だと、赤肉の獣... 2020年1月4日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 赤色色素として使われるコチニールによる食物アレルギーは、どのような特徴があるか? コチニールは、カイガラムシという昆虫から作られる赤色色素の原料です。 ■ コチニールは、カメムシ目カイガラムシという昆虫から製造される赤色色素になります。 コチニール色素(Wikipedia) ■ この色素は口紅などに使用されていたため、経皮感作によりアレルギーを獲得し、コチニールが含まれた赤色の食べ物で症状が誘発され... 2019年12月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 手湿疹のまま魚を扱った仕事を継続すると、魚アレルギーを発症しやすくなる? 経皮感作による食物アレルギーの発症は、子どもにのみ関係した話題ではない。 ■ 職業的に食品を扱っていて、さらに手湿疹があると、成人でも食物アレルギーを発症するリスクがあがることが報告されています。 ■ 『経皮感作』といって、湿疹を起こした皮膚から感作(アレルギーに関連するIgE抗体がつくられること)が進むという機序によ... 2019年12月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツによる舌下免疫療法は有効か? 食物アレルギーにおける舌下免疫療法の報告。 ■ 食物に対する免疫療法は潜在的にリスクがあるため、その効果とリスクのバランスが取れる投与ルートが求められます。 ■ 経口、経皮、舌下、リンパ節などのルートが想定され、研究が進行中です。 ■ 経口ルート(これも研究中)以外はまだ一般的ではありませんが、経皮は海外でフェーズII... 2019年12月27日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ハイリスクのピーナッツアレルギー患者に対する経口免疫療法で、最大量に達しない理由はなにか? 食物経口免疫療法の際、増量できない理由はなにか? ■ 経口負荷試験で解除になっても、継続して摂取できない場合があります。 ■ では、ハイリスクのピーナッツアレルギーに対し、増量できない場合にどんな理由があるかを検討した報告では、どのような理由があったでしょうか? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? ハイリ... 2019年12月22日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 欧州免疫アレルギー学会における食物アレルギーに対する免疫療法のガイドライン 現在、注目されている『食物経口免疫療法』。現状では標準療法とはいえない。 ■ 食物アレルギーの治療における『少しずつ食べる』という経口免疫療法は、注目されてはいるものの、現在のところ標準療法ではありません。 ■ それは、日本であっても同様です。というのも、厳然としたリスクが存在するからです。 ■ ですので、あくまで研究... 2019年12月21日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 食物経口免疫療法における対照比較試験の初報告 食物経口免疫療法の対照群と比較した初報告。 ■ 食物アレルギーに対する経口免疫療法の初症例報告は、1912年まで遡ることになります(Nutr Rev 1983; 41:249-52.)。 ■ しかし、近代的な経口免疫療法の対照と比較したは1998年、RCTは2002年まで待つ必要がありました。 ■ 私の備忘録として、そ... 2019年12月17日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 少ない量で維持をするピーナッツ免疫療法は有効か? 低用量で維持をするという経口免疫療法。 ■ ピーナッツに対する経口免疫療法は、現状では標準療法とは言えません。というのも、有効性はあるものの、リスクが厳然としてあるからです。 ■ そこで、少量で維持をする(増量しない)という選択肢が提案されるようになってきています。 ■ そこで今回は、JACI in Practiceに... 2019年12月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 経皮免疫療法は、アレルギー疾患に有効か?:システマティックレビュー 経皮免疫療法のシステマティックレビュー&メタアナリシス。 ■ 経皮免疫療法(EPIT)は、皮膚に特殊なパッチを貼ることで免疫療法を行うという、安全性の面から注目されている治療方法です。 ■ 今回は、EPITの有効性と有害事象に関するメタアナリシスをご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 経皮免... 2019年12月12日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 低アレルゲン化クッキーによる、卵アレルギーの治療の報告 経口免疫療法は、リスクと効果のバランスを取ることが難しい。 ■ 食物経口免疫療法の問題は、リスクと効果のバランスを取ることが難しいことです。 ■ そのため、加工品で治療をすすめるという医師もいらっしゃいます。 ■ 経口免疫療法に関しては、現状では標準的治療ではありませんので、さまざまな方法がありうると思います。 ■ た... 2019年12月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 食物アレルギーに対する遺伝的な素因は、どれくらいわかっているか? アレルギー疾患には、遺伝的な素因も一部関連する。 ■ アレルギー疾患は、たとえば糖尿病やがんと同様に、遺伝的な素因も関連します。 ■ 最近はゲノムワイド研究のような遺伝子全体を統計的に解析する方法がさかんに行われており、アレルギーを発症しやすい遺伝子変異もかなり分かってきています。 ■ このような遺伝的な素因を検討する... 2019年11月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 米国の子どもは、いつごろピーナッツアレルギーを発症しているのか? ピーナッツアレルギーは、いつごろ発症しているのか? ■ 今日はばたばたしていて、更新が日が変わろうとする時間帯になってしまいました。 ■ ピーナッツに関し、早期開始が推奨される国は増えているのは、『開始が遅くなったほうがリスクが高い』からです。 ■ では実際に、ピーナッツアレルギーはいつごろ発症しているのでしょう? ■... 2019年11月27日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) オーストラリアでの生後1歳未満の乳児対するピーナッツ開始率は、9割になった ピーナッツを離乳食早期開始の推奨は普及してきているか? ■ 日本はそこまで海外にくらべて、そこまでピーナッツを食べないですが、最近、急速に消費量は増えていると聞きます。 ■ そんな中、2015年にピーナッツを早期に離乳食に導入することでピーナッツアレルギーを予防する可能性が報告されました。 ■ それを受け、海外ではピー... 2019年11月26日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 牛乳アレルギーのある子どもは、どれくらい誤食による症状を起こしているか? 誤食によるアレルギー症状は決して珍しくありません。 ■ アレルギーのある場合の除去食は、必ずしもかんたんでははありません。 ■ とくに、乳は加熱によるアレルゲン性低下がすくない食物アレルゲンでもあり、液体である分、紛れ込みも多くなるという問題があります。 ■ そこで今回は、乳アレルギーのお子さんが、どれくらい誤食をおこ... 2019年11月21日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 小麦に重篤な症状があっても、オーツ麦はほとんどが摂取できる 小麦アレルギーがある場合に、他の麦類はどれくらい症状が起こりうるか? ■ 小麦アレルギーがある場合に、他の麦類(大麦、ライ麦、オーツ麦など)にアレルギーがあるかを判断することはかなり難しいです。 ■ 『概ね』症状はでないといえるのですが、実際に重篤な小麦アレルギーのこどもに対して摂取していいかを指示することは難しい面が... 2019年11月19日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 除去しているはずの食物アレルギーが起こった場合、その食品にはアレルゲンが含まれるか? 予期しない食物の誤食があった場合、その食品にはどれくらいのアレルゲンが含まれるか? ■ 2015年4月1日に「食品表示法」が施行され、現在は移行期間中です。 食品表示法等(法令及び一元化情報) 食品表示法ができました ■ 例えば普段食物アレルギーのお子さんをみることに慣れていない祖父母さんが間違えてたべさせてしまうこと... 2019年11月17日 pedallergy2016