食物アレルギー(予後) 固ゆで卵黄による負荷試験は、3年後の軽快率を予測する 卵黄には、卵白が混入もしくは付着しています。 ■ 卵アレルギーに対し、重症度が高い場合は、卵黄つなぎによる負荷試験や、固茹で卵黄で負荷試験を行ったりします。 ■ たとえば卵黄つなぎだけでも摂取できれば、継続して食べ続けると、食べられる量が増える可能性が高いことが報告されています。 ■ しかし、卵黄つなぎには卵白が1g程... 2019年11月16日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) レストランのスタッフは、食物アレルギーへの知識をどれくらい持っているか? 『グランメゾン東京』というドラマをみていて、外食時のアレルゲン混入を考えた。 ■ 『グランメゾン東京』というドラマを妻と見ていて、『キムタクがアレルゲン混入事件でずーっと追求され続けている』という設定になっていました。 ■ ドラマはだれかが故意に混入させたという設定なので、その点にはあきらかに問題があるのですが、キムタ... 2019年11月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) ミツバチ毒アレルギー、ハチミツアレルギー・花粉アレルギーは関連するか? 花粉アレルギーあると、ハチミツでも症状が出ますか? ■ あまり考えてこなかったのですが、最近、『花粉アレルギーがあったらハチミツはだめですか?』という質問を受けました。 ■ たしかに、ハチミツを集めているミツバチには花粉もついている可能性があるなあと、改めて思ったのです。 ■ それで、論文検索をしてみつけたレビュー。 ... 2019年11月14日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) PFAS(花粉食物アレルギー症候群)に、経口免疫療法は有効か? 花粉-食物アレルギー症候群に対し、経口免疫療法は有効か? ■ 花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)は、花粉に感作されてから交差している果物や野菜などにアレルギーを起こすようになる疾患で、以前は口腔アレルギー症候群(OAS)の範疇であった疾患です。 ■ 現状では... 2019年11月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツ舌下免疫療法は、長期間実施すると効果が上がる 食物免疫療法に関しては、経口(食べる)以外にも、経皮(皮膚に貼る)、舌下(舌の下に置く)といった投与ルートが試みられています。 ■ 食物に対する経口免疫療法は、リスクが高いということが問題であり、経皮免疫療法や舌下免疫療法が試みられています。 ■ 効果は経口免疫療法に軍配があがるようですが、安全性は経皮や舌下が上回ると... 2019年11月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 積極的な食物負荷試験は、患者さんのQOLを改善しているか? 食物負荷試験は、生活の質を改善しているか? ■ 「必要最小限の除去」は、食物アレルギーにとって重要な原則です。 ■ しかし、食物経口負荷試験はリスクが伴い簡単にたくさんを実施することは難しいですし、多種多様な食物に対する知識のUPDATEも容易ではありません。 ■ 一方、年齢が長じるまで持続した食物アレルギーは治療で寛... 2019年9月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) PFAS 花粉‐食物症候群(pollen‐food syndrome; PFS)とは? また、花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)の総論です。 ■ 最近、花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)のお子さんが多いなあ、、と思います。 ■ 先日も、PFASの総論をご紹介したばかりです。 ■ そし... 2019年8月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 口腔アレルギー症候群PFASOAS花粉食物アレルギー症候群 花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)総論 花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)に関する総論。 ■ もともと口腔アレルギー症候群(OAS)は、アレルギー症状が口腔咽頭から全身に波及し、まれにアナフィラキシーまで進展する現象として提唱されましたが、現在は、OASを花粉食物アレルギー症候群(Pollen f... 2019年8月24日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 食物アレルギースパイスアレルギー カレーを食べてアレルギー症状を起こした22歳女性の原因は? スパイスアレルギーが増えている印象です。 ■ 最近、スパイスアレルギーが増えている印象です。 ■ そしてその原因として、ヨモギ花粉やシラカバ花粉との交差抗原性からの可能性が疑われています。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? カレーライスを摂取後にじん麻疹、呼吸困難、気管支ぜん息様発作を呈した22歳女性の... 2019年8月22日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 食物アレルギー離乳食早期開始 オーストラリアにおいて、1歳未満にピーナッツを摂取開始する率は3倍になった 離乳食早期開始の流れが加速している。 ■ 日本において、離乳食における卵の開始月齢が早まったことはすでに何度かご紹介してきました。 ■ 日本ではまだですが、ピーナッツに関しても早期導入が勧められるようになってきています。 ■ 今回は、オーストラリアでは1歳未満でのピーナッツ導入が急速に普及してきているという報告(Ear... 2019年8月13日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) プロバイオティクスは、乳児期の牛乳アレルギーの寛解を助けるか? プロバイオティクス(乳酸菌製剤)が、食物アレルギーの寛解を助ける可能性が指摘されています。 ■ プロバイオティクス(乳酸菌製剤)が、食物アレルギーの予防などに役立つ「かもしれない」という報告があります。 ■ ただし現状では、「日常診療に推奨できない(よくわかっていない)」という段階です。 ■ まだまだ検討が必要な段階で... 2019年7月31日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 食物アレルギー 運動や睡眠不足は、ピーナッツアレルギーの症状が出現する閾値を低くする 運動や睡眠不足は食物アレルギーを起こしやすくするか? ■ 「必要最小限度の除去」は、とても重要な食物アレルギーの治療方針です。 ■ しかし、日常診療の中で「つかれ」や「睡眠不足」、「運動」などにより、突発的な症状を経験することがあります。 ■ この現象は、食物アレルギーの診療をしている医師にとって、よく知られたものです... 2019年7月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 手湿疹は、成人における食物アレルギーの原因になるかもしれない 手湿疹は、食物アレルギーの発症リスクか? ■ 経皮感作に関する報告が増えていますが、小児期のデータが多いです。 ■ 一方、成人に関しても経皮感作の報告は増え始めており、たとえば、魚を扱う23歳女性における魚アレルギー発症の報告などがあります(Sugita K, et al. Contact Dermatitis 200... 2019年7月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 魚アレルギーがあっても、エイやサメは摂取できるかもしれない 魚アレルギーの場合に、摂取できる魚はあるでしょうか? ■ 魚アレルギーの診療は決して簡単ではありません。 ■ 日本で摂取される魚の種類は数百種類に達し、それらのアレルゲン性に関しても交差反応性も十分わかっていないと言えます。 ■ 以前、インスタで魚に関する解説をしましたが、その際、「硬骨魚綱」と「軟骨魚綱」ではアレルゲ... 2019年7月26日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 食物アレルギー 正しい食物アレルギー診断は、保護者の不安を低減する 食物アレルギーの診断は、詳細な問診と食物負荷試験が基礎にあります。 ■ 食物アレルギーを心配される方は決して少なくなく、現在の小児アレルギー科医の主戦場といってもよいでしょう。 ■ 今回は、食物アレルギーの診断と保護者の不安度の関連を示した報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 0〜2歳... 2019年7月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 日本の家庭のハウスダスト中の卵蛋白質量は、ダニ蛋白量より多い ハウスダスト中の食物蛋白が、食物アレルギーを発症させる可能性が指摘されています。 ■ ハウスダスト中のピーナッツ蛋白が、ピーナッツアレルギーを発症させることは、「経皮感作」の存在を強く印象付けることになりました。 ■ ただ、日本におけるデータは極めて限られていました。 ■ そんな中、日本の家庭におけるハウスダスト中の卵... 2019年6月23日 pedallergy2016