食物アレルギー(病因) 手湿疹は、成人における食物アレルギーの原因になるかもしれない 手湿疹は、食物アレルギーの発症リスクか? ■ 経皮感作に関する報告が増えていますが、小児期のデータが多いです。 ■ 一方、成人に関しても経皮感作の報告は増え始めており、たとえば、魚を扱う23歳女性における魚アレルギー発症の報告などがあります(Sugita K, et al. Contact Dermatitis 200... 2019年7月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 魚アレルギーがあっても、エイやサメは摂取できるかもしれない 魚アレルギーの場合に、摂取できる魚はあるでしょうか? ■ 魚アレルギーの診療は決して簡単ではありません。 ■ 日本で摂取される魚の種類は数百種類に達し、それらのアレルゲン性に関しても交差反応性も十分わかっていないと言えます。 ■ 以前、インスタで魚に関する解説をしましたが、その際、「硬骨魚綱」と「軟骨魚綱」ではアレルゲ... 2019年7月26日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 食物アレルギー 正しい食物アレルギー診断は、保護者の不安を低減する 食物アレルギーの診断は、詳細な問診と食物負荷試験が基礎にあります。 ■ 食物アレルギーを心配される方は決して少なくなく、現在の小児アレルギー科医の主戦場といってもよいでしょう。 ■ 今回は、食物アレルギーの診断と保護者の不安度の関連を示した報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 0〜2歳... 2019年7月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 日本の家庭のハウスダスト中の卵蛋白質量は、ダニ蛋白量より多い ハウスダスト中の食物蛋白が、食物アレルギーを発症させる可能性が指摘されています。 ■ ハウスダスト中のピーナッツ蛋白が、ピーナッツアレルギーを発症させることは、「経皮感作」の存在を強く印象付けることになりました。 ■ ただ、日本におけるデータは極めて限られていました。 ■ そんな中、日本の家庭におけるハウスダスト中の卵... 2019年6月23日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 食物アレルギー黄色ブドウ球菌 黄色ブドウ球菌の保菌は、食物アレルギーの耐性を阻害する 黄色ブドウ球菌は皮膚が悪化すると増加し、アレルギーを悪化させる。 ■ 黄色ブドウ球菌は、アトピー性皮膚炎が悪化すると多くは保菌することになり、食物アレルギーの発症を促進する可能性が指摘されています。 ■ LEAP試験は離乳食早期導入によりピーナッツアレルギーの発症リスクを減らしたという金字塔といえる研究ですが、「離乳食... 2019年6月12日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 乳児期の低レベルの食物感作は、その後の食物アレルギーや湿疹の発症を予想するかもしれない 乳児期の特異的IgE抗体価「0.1-0.34kU/L」に、臨床的意義があるか? ■ 以前は、特異的IgE抗体価は0.34kU/L以下が測定限界になっており、「クラス0=陰性」と評価されていました。 ■ いつからだったか、0.1-0.34kU/Lが測定値として表示できるようになり、「クラス0」ではあるのですが、個人的には... 2019年6月6日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 経口免疫療法食物アレルギー ピーナッツ経口免疫療法は、効果はあるもののリスクも高くなる:メタアナリシス 食物経口免疫療法は、そのリスクのために標準療法にはなり得ていません。 ■ 食物経口免疫療法が試み始められて10年以上が経過していますが、いまだ標準療法になりえていません。 ■ それは、リスクが存在するに他なりませんが、現状では、そのリスクに対しどのような評価が下されているでしょう。 ■ 最近、Lancetにピーナッツに... 2019年6月5日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) インスタ食物アレルゲンInstagram インスタまとめ:「食物アレルゲンの基礎知識」シリーズ インスタの食物アレルゲンシリーズ。 ■ 食物アレルギーは決して少なくなく、乳児が約10%、3歳児が約5%という報告があります(Ebisawa M, et al. J Allergy Clin Immunol 2010; 125: AB215.)。 ■ そして、低年齢では鶏卵・牛乳・小麦がとても多く、年齢が高い場合は魚が... 2019年5月26日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 魚アレルギーツナ缶 魚介類アレルギーの場合に、缶詰を摂取できる確率は? 魚アレルギーがある場合に、缶詰を摂取できる可能性はどれくらいか? ■ エビデンスレベルの高い魚アレルギーの報告は少なく、また、自然寛解はすくないと考えられています。 ■ 一方、出汁は多くは摂取でき缶詰は一部摂取できるとはされていますが、きちんとした確率をだした報告はほとんどありません。 ■ そこで後ろ向きの症例集積研究... 2019年4月27日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 大豆アレルギーGly m 8Gly m 5αサブユニット 大豆アレルギーの診断性能を上げる、新しい融合蛋白コンポーネントとは? 大豆も、一般的な特異的IgE抗体価では負荷試験陽性予測が難しい食物。 ■ 大豆アレルギーは、一般的な特異的IgE抗体価で負荷試験陽性予測が難しい食物のひとつです。 ■ 一部、豆乳に多く含まれるGly m4は、特に成人に関しては豆乳アレルギーに関して道を開きましたが、残念ながら小児の一般的な大豆アレルギーの診断には大きな... 2019年4月24日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) ゴマアレルギー ゴマアレルギーにおいて、ゴマ特異的IgE抗体価や皮膚テストは診断に有用か? ゴマアレルギーは少なくありませんが、IgE抗体価での負荷試験結果の予測が難しいことがわかっています。 ■ ゴマアレルギーもしくは、ゴマアレルギーを心配されている方は少なくありませんが、現在保険適応のある範囲の血液検査や皮膚プリックテストの有用性は低いことが報告されています。 ■ そして負荷試験自体がそれほど多く行われて... 2019年4月23日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 経口免疫療法食物アレルギー治療 経口免疫療法で目標を達成しても、継続摂取しなければ再燃するかもしれない 経口免疫療法は、摂取できるようになっても継続した摂取が必要とされています。 ■ 経口免疫療法は、「症状が出ない量で継続して摂取すると一部のアレルギー患者が摂取できるようになる」という治療法ですが、リスクがあるために標準的な治療法ではありません。 ■ さらに付け加えるならば、年齢が長じてから治療を行って達成しても、継続し... 2019年4月21日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 食物アレルギー予防ピーナッツアレルギー 英国よりイスラエルでのピーナッツアレルギーが少ない理由は? 少し古いですが、「離乳食早期導入」が食物アレルギーの発症を予防する可能性を示した有名な研究をご紹介します。 ■ みなさんは既に、「離乳食早期導入」が食物アレルギーを予防する可能性があることをご存知かと思います。 ■ 臨床的な介入研究は一般に、基礎研究から理論的に組まれたり、疫学的な研究結果から臨床研究が組まれたりします... 2019年4月16日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 食物アレルギー予防ピーナッツアレルギー ピーナッツアレルギー予防ガイドライン改訂(海外)に関する患者さん向けの記事 ■ 「離乳食を遅らせること」はすでに食物アレルギー予防には有効でないことはわかっており、2008年以降その推奨は取り下げられています。■ そして、「授乳・離乳の支援ガイド」が2019年改定版として10年以上ぶりに改定され、生後6ヶ月から卵黄の開始が提唱されました。■ これは、「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」を受け... 2019年4月12日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 食物アレルギー診断魚アレルギー 魚に対するアレルゲンは、パルブアルブミンだけではない 魚アレルゲンは主にパルブアルブミンが原因になっていると考えられています。 ■ 魚に対するアレルギーはパルブアルブミンという水溶性の蛋白質が主な原因になっています。 ※ 魚アレルギーとパルブアルブミンの交差抗原性に関しては、インスタで簡単にご説明しました。 View this post on Instagram ほむほ... 2019年3月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 食物アレルギー離乳食 離乳食開始時期は、食物アレルギーの発症・感作に関連するか? 離乳食の早期導入は、食物アレルギーを予防するか? ■ 離乳食の開始時期と食物アレルギー予防に関して、さまざまな報告がなされるようになりました。 ■ complementary solid food(補完食)の導入時期と食物アレルギー発症もしくは感作のリスクを検討したメタアナリシスが発表されました。 ■ 我が国での「離乳... 2019年3月25日 pedallergy2016